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スタッフヴォイス

鈴木亮介 Vol.13

2010年04月04日

Skypeから自動引き落としの確認メールが来た。なぜか、迷惑メールに振り分けられていた。

ついにパソコンも空気を読むようになったか、と。「支払いか…」「憂鬱だなぁ…」というパソコン使用者の心理を考慮して振り分けてくれたのだろうか、と嘲笑しつつ、もう一度原因を探るべく画面を注視してみた。

表題に[meiwaku]の文字が付加されていた。プロバイダーがそう判別したらしい。小生が利用しているのはそこそこ大手のプロバイダだ。ってことは今この瞬間、日本全国だけでも数万、もしくは数十万のSkypeユーザーへ送られるメールが全て迷惑メールと識別されているのだ。

ちょっと、笑えた。そもそもこうなるのはSkypeの表現力に起因する。

「お客様が購入された製品をお届けいたしました」
「お支払いが完了したことをお知らせします。」
「サービスが途切れることはありません。」

フィッシングサイトの文言や出会い系の迷惑メールにありがちな、断定口調のフレーズだ。しかも「製品をお届け」って、国内通話利用料695円の何がどう「製品」なのだろう。確かに、怪しい。

大体、文字が全て薄い灰色で書かれているのも胡散臭い。ここまで来たら徹底的にあら探しをしてやろうと思った。どれどれ…

「Skypeスタッフがメールを通じてお客様のパスワードをお尋ねすることは絶対にありません。お客様のパスワードが要求されるのは、Skypeにサインインするとき、または弊社Webサイトで何らかの製品の購入やアカウントをチェックするときだけです。Skype のアプリケーションまたはWebサイトへのサインインには、セキュリティで保護された接続が必ず利用されます。」

うむ、案外真っ当な事が真っ当に書かれていた。やるじゃないか、Skype。そして文末。
「セキュアな接続であることを示す南京錠の記号がブラウザに表示されていることも確認してください。」

南京錠って…

世界に羽ばたくIT企業、ルクセンブルクに籍を置くSkype Technologies社からのメールに、まさかの「南京錠」。何と言うか、味がある。

ちなみに、南京錠は英語でpadlock(パドロック)。確かに、「パドロックを確認して」と言われても分からない。
やるじゃん、Skype。その名の由来はSky Peer to Peer。…よくわからないけど、Skype最高!!