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スタッフヴォイス

鈴木亮介 Vol.7

2009年10月19日

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過日、東京・日本武道館で行われた「川西幸一 50歳記念 チョットオンチー栄光の50年」に行ってきました。ユニコーンのリーダーでドラムの川西幸一さんが生誕50年を迎えることを記念したスペシャルライブで、出演はユニコーンを筆頭に、PUFFYBLACK BORDERS、そして小生が参戦した6日は髭(HiGE)DAG FORCE & The LAZY Stones、7日はくるりがゲスト出演しました。

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雨の降り頻る東京。それでも今宵限りの「50祭」を堪能しようと、多くのファンが武道館に。客層を見ると、30代~40代女性が圧倒的に多いようですね。GWにユニコーンライブ@さいたまに行った時は10代など若年層もかなりいましたが、今宵は「川西ショウ」だから、コアなファンが集まったようです。

冒頭はPUFFY。彼女たちのステージを生で見るのは2回目ですが、やっぱり元気です!川西幸一さんは、PUFFYのツアーサポートメンバーを務めていたこともあり、ドラムさばきは文句ナシ。さらには、「天使風」のスモッグを身に纏ってPUFFYの二人とともに「愛のしるし」を歌ったり、「オリエンタル・ダイヤモンド」ではステージ中央で思いっきり銅鑼を叩くなど、50歳とは思えないアクティブなステージに感動!

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ゲストドラムには古田たかしさんが登場。かつて川西幸一さんがユニコーンを脱退した後にサポートメンバーとして叩いていた人ですが、実はPUFFYのサポートメンバーをやっていて、後任が川西幸一さんという入れ違い人生。ステージでがっちりと抱き合い、PUFFYの由美さんから「お父さんとお父さんの肉のぶつかり合い」と評されつつ圧巻の競演。

トリのユニコーンで、個人的に感極まったのは3曲目の「素浪人ファーストアウト」という曲。1993年発売の大ヒットシングル「すばらしい日々」のカップリングで、元々は川西幸一さんが作詞を手がけつつ、制作途中でユニコーンを脱退し、残りの詞を奥田民生さんが仕上げたという、ファンの中では「ユニコーン解散を象徴する一曲」なのですが、それから16年の時を経て、初めて本人による演奏が実現し、ファンとしては最高でした。

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解散したバンド、再結成したバンド、色々ありますが、再結成してからこれほど進化を遂げたバンドってあまり無い気がします。この素晴らしさは、音楽に携わっている人ならば通じ合えるものだと思います。今、音楽をやっている人、そして、これから始めようと思っている人、(もしかしたら)やめようと思っている人…そこには、様々な障壁や、問題があるかもしれません。メンバーを変えたり、距離を置くことで前向きに進めることもあるのかもしれません。

しかし一つ言えるのは、今この瞬間は二度と訪れないということ。そして、続けていなければたどり着けないステージがあるということ。楽しみたいという気持ちは万人共通の筈ですから、辞める理由を2つ3つ探す前に、続ける理由を2つ3つ探して、頑張っていってほしいと願います!