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スタッフヴォイス

桜坂秋太郎 Vol.7

2009年09月19日

ついにきた!PENTAXが既成概念をぶっ壊したぜ!デジイチ(デジタル一眼レフカメラ)の世界がついにカラー化。アナログな時代から、何度もカラー化を提言してきたものの、ついに時代が動いた!こうでなくちゃ。PENTAX「K-x」の性能はサイトを見てもらうとして、問題はユーザー一人一人にこうした提供をするメーカーの姿勢が一番のポイント。

http://www.pentax.jp/japan/imaging/digital/slr/k-x/feature.html

プロの世界では、PENTAXを使っている人は正直少ないです。ビーストのフォトグラファーでは、万年平男君のメイン機がPENTAXです。さらに私もPENTAX。私はカメラマンじゃないから、1台しか持っていませんが。何の世界でも、誰もやってないことをやるのは、とてつもなく大変なことです。私はPENTAXのマニアではないけど、挑戦して製品化したところに素直に拍手したいですね。

パソコンやプリンター、カメラ等はカラーリングが肝になると思っていた私は、一昔前に某パソコン雑誌に在籍していた頃から本当にメーカーさんへ提言していましたが、アイデアは良いけどコストがねぇとお決まりの回答。当時まだ携帯電話の液晶はモノクロが主流でした。番号も030が偉い!みたいな文化があったり。

携帯電話はその後カラー化が進み、液晶は驚くほど美しく、外装も多種多様なカラーが登場しました。さらにデコ系などの文化も生まれ、個性を反映させるアイテムとしてのポジションを確立しました。それに対してカメラは・・・やっと変わってくるかな?というレベルです。コンパクトデジカメは、バリエーションも豊富でカラーリングもそこそこありますが、文化が生まれるアイテムにはなり損なって、むしろ携帯電話のカメラ機能向上により、コンパクトデジカメは要らない!という人もいますね。

ここで勝負をかけるべきなのは、コンシューマ向けのデジイチと、ハイビジョンのDVカメラでしょう。最近のデジイチだとハイビジョン映像が撮れる物もあるので、1台で2度おいしいというケースもあります。正直いって最近のデジタル機器は、スペック的にはもう何ら不足がないレベルに達していると思います。それはパソコンも同じですが。_mg_38821

つまりプロが仕事に使う用途以外においては、性能的にはどれを買ってもそれほど差がないと言えるでしょう。そうなってくると、やはりカラーリングを含むデザインです。私は、日本はもっとデザイン的な文化の成熟があって良いだろうと思っています。日本が誇る技術力、それと同じくらい高いレベルまでデザイン力も高まれば、魅力的な製品が市場に満ち溢れ、結果的に豊かな感性と人生に繋がっていく、そう思っています。

日本が誇る大御所ロックバンド、シーナ&ロケッツさんを取材しました。ロックミュージックの誕生は、既成概念をぶっ壊したのは事実です。そしてそれが日常的な必需品となっている現実にあらためて気づかされます。もう30年以上ロックしているというシーナ&ロケッツ。私もそれをリアルタイムで知っている・・・ということは? 何となく、こうしてビーストをやっているというのは、ロックへの恩返しをしているような気持ちになります。