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スタッフヴォイス

西川敦子 Vol.2

2009年10月25日

2回目のスタッフ・ヴォイスでは、「BEEAST」以外でどんな記事を書いているのか書こうかななんて思っていましたが、思っただけで終わり。今回は、先日観た劇団☆新感線の『蛮幽鬼』の話なんぞを。

出だしから失敗しました。時間の読み間違えです。開演10分前には席に着く予定だったのに。ハッと気づけば劇場最寄駅に着いたのが5分前! しまった!!劇団☆新幹線の舞台には、開演時間からお芝居が始まるまでにちょっとした“間”があります。その“間”のあいだに席に着ければ、開演時間が過ぎててもちゃんと最初から観られるっちゃあ観られる。でも、それではダメなのだ。

芝居が始まるまでの“間”…? 舞台にしてもライブにしても、開演前にブザーが鳴りますよね。その代わりとでもいいましょうか。劇団☆新感線の場合は、JUDAS PRIESTの「Heavy Duty」が流れます。どんな作品でも。

劇団☆新幹線の舞台を初めて観たのは、7年前。レポートを書くべく、仕事で観ました。で、すっかりおもしろさにハマッてしまいまして。以来、仕事でなくても足を運ぶように。毎度、期待を裏切らない作品です。でね、毎回毎回聴くわけですよ。「Heavy Duty」を。そうすると、それを聴けば「キタキタキター!」と気持ちがグッと上がる体にいつのまにやらなってまして。「Heavy Duty」を頭から聴いて、テンション上げてから芝居に入る。じゃなきゃダメ!

ま、そんなわけで小走りに劇場に向かい、無事頭からその世界に浸ることができました。

さて、『蛮幽鬼』。ここ最近では、いっちばん満足度が高い作品!! おもしろいか否かは、個人の価値観によるところが大きいので、観た人誰もがそうだったとはいいませんが。でも、ストーリーもキャスト陣の芝居も、素晴らしかった。やっぱり劇団☆新感線は裏切りません。

オフィシャルウェブサイトによると、「コンサートばりの照明と音響を駆使し,歌舞伎の様式美をとりいれて演出された作品は、演劇ファンのみならず、音楽ファンをも巻き込んで観客動員数を驚異的に伸ばしつづけた」のが劇団☆新感線であり、主宰・演出家のいのうえひでのり氏は「日本のロック・ミュージカルに新風を吹き込み世間に知らしめた」人。これらの言葉にだまされたと思って、ロックファンのみなさんも一度観てみませんか? 次回公演は、2010年春の劇団☆新感線30周年記念興行『薔薇とサムライ GoemonRock OverDrive』。きっとハデにぶちかましてくれると思いますよ! …ってなんだか、新感線のまわしもんみたいだ、私(笑)。

『蛮幽鬼』に続いては、エルビス・プレスリーの名曲で綴るミュージカル『ALL SHOOK UP』を観劇予定。今度はブロードウェイ・ミュージカルの世界に浸って来ます。では、また!