連載

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シド「硝子の瞳」
TEXT:岡本恵里


ドラマティックな幕開けで、最強タッグが復活。
待ち焦がれた「再会」は夜明けのようなラブソングから…
 
約1年ぶりとなる待望のニューシングルを発表したシド。しかも今回の作品は、アニメ劇場版「黒執事 Book of the Atlantic」の主題歌という最高のタイアップ付きだ。
 
「シド」と「黒執事」といえば、その歴史は深い。2006年より連載がスタートし、累計発行部数2300万部超え、実写映画やミュージカルなど多数のメディアコンテンツで愛されている「黒執事」の、人気の火付け役になったといえるテレビアニメ第1期(2008年10月~)のオープニングテーマとして、当時若手バンドの中でも指折りの実力派として名高かったシドの記念すべきメジャーデビューシングル「モノクロのキス」が起用されたことは、彼らのキャリアの中でも特筆すべき大ニュースだった。さらに、続く第3期(2014年7月~)では既に人気を不動のものにしていた彼らの「ENAMEL」が起用されたことも話題になり、シドのファンが黒執事に興味を持ったり、黒執事のファンがシドの曲を愛したりと、お互いは密接な関係にある。
 
そんな双方が待ち望んだ3度目のタッグとなる今作。その期待に応えるかのように、「これがシドだ」「さすがシドだ」と唸りたくなる彼ららしさに満ちている。
 
ドラマの始まりを予感させる導入から一気にシドの世界に持っていく夢心地のようなサウンドは作曲をゆうや(Drums)が担当。どこか懐かしさを感じさせる、憂いをおびたメロディー展開と、しかし決して古さを感じさせないShinji(Guitar)のエッジの効いたギターアレンジ。マオ(Vocal)の描く、今にも壊れそうな脆くて儚いラブソングはまるで夜明けの空を仰ぐような不思議な心地よさに満ちている。
 
アニメの繊細で美しい世界観ともリンクする、単なる主題歌起用だけでは終わらせられないセンスと作品への愛を感じる、シドだからこそできた名曲だ。
 
明希(Bass)が作曲を担当者したカップリング曲「チイサナツバサ」は疾走感のあるナンバー。こちらも彼ららしさが際立った楽曲で、個々の活動が多かったここ1年で、さらに深く磨かれた技術とセンスを堪能できる作品となっている。
 
今年は結成15年目を迎えるシド。昨年はバンドとしての活動は少なめだった彼らだが、今年は早々に6月武道館公演2daysも決定し、精力的な活動が期待されている。15年目の「新章」となる今作を持ってさらに深く、さらに魅力を増したシドワールドを存分に担当したい。
 


 
◆リリース情報
シド「硝子の瞳」
・2017年01月18日(水)発売
初回生産限定盤A(CD+DVD)KSCL2826~7 1,620円+税
初回生産限定盤B(CD+写真集)KSCL2828~9 1,528円+税
通常盤(CD)KSCL2830 1,111円+税
期間生産限定盤/アニメ盤(CD+特典付)KSCL2831~2 1,296円+税
<収録曲>
M01. 硝子の瞳
M02. チイサナツバサ
M03. 硝子の瞳-Instrumental-
<DVD>(初回Aのみ)
「硝子の瞳」MUSIC VIDEO、「硝子の瞳」Photo Session/Music Videoメイキング映像

 


 
◆ライブ情報
シド 日本武道館公演 2017
「夜更けと雨と」
・2017年05月12日(金)【東京】日本武道館
「夜明けと君と」
・2017年05月13日(土)【東京】日本武道館

 


 

◆シド 公式サイト
http://sid-web.info/


 
 
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