公開と同時に大好評だった連載「ロック社会科見学：ステージ3（レコーディングエンジニア編）」の作業を終えた後、バズーカスタジオのサイトを見ていたら、何と「0円でCDが作れる」という嘘のような話が書いてありました。これはアヤシイ・・・いったいどういうことでしょうか。考えても仕方ないので、バズーカスタジオへ連絡！！！対応してくれたのは、バズーカスタジオの長田さん。ん？長田さん？って、どこかで聞いたような名前。そういえばその「0円でCDが作れる」というアヤシイ話のページには、Concerto Moonのスーパードラマー長田昌之が載っていたぞ！同姓同名にしては出来すぎた話。
桜坂：も、もしかして。コン、コン、コンチェルトムーンの長田昌之さんでしょうか？
長田：はい、Concerto Moonの長田です。普段はバズーカスタジオで企画/制作などしています。
桜坂：そうだったんですか！Concerto Moonはライヴレポートやインタビューでお世話になってます。先日は連載「ロック社会科見学」にエンジニアの内藤さんが出てくれまして、大変評判の良い記事ができました！
長田：いえ、こちらこそ、ビーストさんにはお世話になっております。ところでご用件は？
桜坂：あ、あのですね、サイトに書いてあった「0円でCDが作れる」というのは、本当ですか？今まで私も長いこと音楽にタッチしてますが、そんな話は聞いたことないので。
長田：はい、本当です。バズーカスタジオのオリジナルなプランとなっております。詳細はサイトに書いてある通りなのですが、簡単に言うと、CDを出すまでにかかる費用を、バズーカスタジオが立て替えるようなイメージです。CDを作ったバンドは、CDを頑張って売って、半年後に費用の清算を行います。
桜坂：ということは、1円のお金も出さずにレコーディングして、ちゃんとしたCDを作って、出来上がったCDをそれなりに売ることができれば、半年後にも費用がまったくかかないわけですね！
長田：費用がかからないだけでなく、頑張って売れば、プラスが出ると思います。お金をかけずにCDを作って、利益まで出すことは夢ではなく現実にある話です。バズーカスタジオはバンド文化の発展を祈って、そのようなプランを考えました。
桜坂：確かに頑張らないと半年後に費用は払わないとなりませんが、通常はCDを作ったら必死に売りますので、そう考えると初期費用を考えないで済むというのは、魅力ある話ですね。
長田：はい。それを伝えるために、弊社のサイトではトムオサコーンという架空バンドを登場させて、具体的なシミュレーションができるようにしています。お金の話も載っています。
桜坂：確かにあのトムオサコーンは、とてもわかりやすいと思いました。それに、バンド文化の発展を祈るというのは、弊誌ビーストも同じ思いです！
長田：バズーカスタジオとビーストさんが、一緒に何かできたら面白いかもしれませんね。
桜坂：それいただき！コラボレーションで録音ネタやりませんか？
長田：コラボレーション企画ですね。面白そうです。ぜひ一度打ち合わせに来てください。
とサイトに書いてあるので正直に言いますが、私こと桜坂秋太郎は、一応アーティストな面も持っていると自負しています。自分のMySpaceに載せる音源がありませんので、ソロ音源を作成したいです！
どんなソロにしましょう。昔からイメージしていたのは、敬愛するBryan Adamsみたいなのがやりたいです。80年代の香りがするような、LAの乾いた空気が似合いそうなサウンドで。。。
『・・・あれ、ちょっと待てよ。いくら0円とはいえ、バンドサウンドを作り上げるには、かなりな時間がかかるぞ。ということは、バズーカスタジオに立て替えてもらう金額も大きくなるということ。それも微妙だなぁ。パーマネントなバンドなら、バンドメンバー全員が納得できる作品を作ることが大切だけど、ソロって極端に言えば、自分が満足できればそれでいいんだし。
だとすると、同じBryan Adamsでも、MTVのアンプラグドみたいに、アコースティックな感じが良いかも。最悪アコギと歌だけでも成り立つので、時間も短縮できて、コストパフォーマンスに優れたソロ音源を作れるはず！』
そうと決まれば、善は急げ。ソロを手伝ってくれるミュージシャンを探さねばなりません。誰にしようか悩みます。アコーステックとはいえ、ロックには変わりないから、その辺のニュアンスがわかって、アコースティックギターが弾けるヤツがいいです。そうだ、今月からビーストのスタッフとなったギタリスト、加藤伸太郎（以下：伸太郎）にアコギを弾かせましょう。センスもテクニックも問題ありません。問題は、食いしん坊なのでロケ弁（弁当）は常に2つ与えないとならないことくらいです。
そういえばKISSのアンプラグドでは、Gene Simmonsがブリブリなアコースティックベースを弾いていました。アコベを入れてもいいかもしれません。アコベが上手なヤツって・・・いた！思い出しました。私の幼なじみのプロベーシスト、宮野和也（以下：みや～ん）。彼もセンスとテクニックに何の問題もありません。良いベースを弾いてくれるはずです。ロックの仕事も時々しているようだし、ロック専門のベーシストではないけど、逆にその方が新鮮なサウンドになりそう。アコースティック！面白くなりそうな予感がします！
桜坂秋太郎の永遠のロック少年風なBryan Adamsばりのソロを作る計画は見事に打ち砕かれ、大量のアルコールが入ったミーティングの結果、なぜかメタルに軌道修正されました。確かに伸太郎やみや～んが言うのもわかります。スーパードラマー長田昌之とご一緒できるチャンスは、まず無いのですから。大人の私は、演奏してくれる人のモチベーションを優先して、最高のコラボレーションが残せるならば、ソロは捨ててメタルバンドでも何でもいいだろう！という結論に達しました。
しかし、どんな感じになるのか、それは録るまでわからない・・・というのは困るので、まずレコーディングのためのデモ音源の作成にむけた動きを考えたいと思います。ちょうど今月、8/21（土）にビースト企画のイベント（飲み会）「START Beer’n Aid」が開催されます。その場を使って、レコーディングする楽曲の候補ナンバー選考会などをやってみるかも！？さっそく伸太郎は作曲モードに入ったようです。いったいどんなナンバーを持ってくるのでしょうか。来月の「実録（ノンフィクション）2 ～筋書きの無いドラマ～」をお楽しみに！
web：http://www.bazooka-studio.com/
◆宮野和也（みや～ん）
web：http://www.pluto.dti.ne.jp/~miyano-k/
twitter：http://twitter.com/kazuyamiyano
TOUR・LIVE・REC／白鳥英美子、DEEN、真矢（LUNA SEA）、入日茜、近藤薫、ko-saku、太田美帆、BOSOM VIBE、トワエモワ、ぽや～ん、the baked Potato、Dogschool、deep fry calories、ハルナ、LAZY KNACK、RED、平松愛理、松崎しげる、アンビアンス、tricicle、JAM FOR JOY、北川恭子、三森愛子、savage genius、CoolAsIce、LINDA、スマイルリーダー etc…
※本当に実録（ノンフィクション）のため、予定は未定。
▼07月
・キックオフ会（終了）
▼08月
・楽曲検討会（8/15予定）
▼09月
・デモ作成（予定）
▼10月
・録音準備（予定）
▼11月
・録音本番（予定）
▼12月
・完全未定
