連載

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お笑いロックパラダイス Vol.5、6


BEEASTがプロデュースする新企画「お笑いロックパラダイス」。“ロック”をお題にしたお笑いトークショウを、たっぷり2時間繰り広げます!レポートは面白さが伝わるよう、映像を中心にした構成でお届けします!

1.第5回
TEXT & PHOTO:桂伸也

2012年10月10日、第5回を迎えたこの日のイベント、抱腹絶倒の爆笑トークを連発するおなじみのメンバー三平×2、ユンボ安藤、チャンス大城はこの日も絶好調!しかもこの日は初の試みとして彼らのもう一つの面である音楽にターゲットを向け新鮮な空気をMalmsteenに吹き込みました。その展開やいかに?それではレッツ・スタート!


お笑いロックパラダイス Vol.5 前編

 
 
 

まずはご挨拶とばかりに、いつもの強烈な爆笑トークでイベントの幕は開かれました。前回ゲスト出演したヘブリスギョン岩月の奇抜な印象に突っ込みを掛ける3人。そこから「いやいや、俺たちも…」と、巧みに自分たちのペースへ観衆を引き込んでいきます。ここで何故か、チャンス大城がR-1(ピン芸人の為のお笑いコンテスト)、M-1(漫才のコンテスト)に出場しようとしたときの話へ。あくまでピンとして活動を続けているチャンス大城がどうやってM-1へ出場したのか?なんと人形を相棒と言い張り予選に出場、残念ながら落選という結果に「こういうのはどこまでがOKとなるんでしょうかね」と難解な与太話へ。

続いてユンボ安藤チャンス大城の名前の由来というディープなお題目へ進んでいきました。ちなみにユンボ安藤は、フランスの重機メーカーの名称が由来。チャンス大城にいたっては、もともとの相方の名前が「ピンチだったから」という単純な由来。そんな話からSNSの「友達自慢」、そしてお得意の下ネタと、パワー全快振りを発揮。そしていよいよライブの方へ。まずはトップバッターとしてチャンス大城の弾き語りによる「東京BOY」。シュールでユニークな歌詞、その中にちりばめられた言葉の選び方は、芸人である彼らのステータスが影響するものとも見られて非常に面白い。彼の人となりが表れたプレイを披露してくれました。

 
 
 


お笑いロックパラダイス Vol.5 後編

 

この歌をきっかけに、まさに「ライブショウ」といえる展開がスタート。曲としての完成度、詞やテーマのユニークさで三平×2チャンス大城がしっかり聴かせる曲をプレイする隙間に、まるで茶々を入れるようにユンボ安藤の強烈なインパクトを持った下ネタ全快の替え歌ナンバーが炸裂!笑いと歌というコンビネーション抜群の展開が、会場を楽しい雰囲気で包みました。さらにチャンス大城のプレイにパーカッションで三平×2がサポートを行うなど、この組み合わせならではという面白さを見せてくれました。

名演をはさんで、三平×2が影響を受けたという人間椅子の話や、長渕剛の「乾杯」にアニメ「DRAGON BALL」の主題歌「摩訶不思議アドベンチャー」の詞を当てはめて歌うというパワープレイで、イベントはさらに盛り上がりを見せました。

   

これまでの展開とはまた違った趣向で、この日来られたお客も大満足。彼らが音楽をする姿というのは、彼らの別の面を見られるということで非常に面白いイベントとなりました。同時に、お笑い、音楽、という両方の創作活動に対してユニークかつ真剣な姿勢を持っているという、彼らの奥深くにある素顔を垣間見られたような気がします。笑いだけでは済まさない、メロディだけでは済まさない、その妥協なき創作意欲を、是非チェックしてみてはいかがでしょうか?

 
 
 

2.第6回
TEXT:鈴木亮介 PHOTO:桂伸也

 
 
 

続いて第6回目が2012年11月15日(木)夜に開催されました。今回は動画ナシでテキストと写真でレポートいたします。

この日は三平×2ユンボ安藤チャンス大城の3人で歌ネタのセッションを中心にお届けしたい、ということで、冒頭から「その空に」というオリジナル曲を演奏。アコースティックギターにタンバリンが軽快なリズムで交わり、冒頭から楽しい雰囲気。絶好調な3人はトークも好調。チャンス大城三平×2にあてて相談メールを送ったという、霊にまつわるエピソードが展開され、笑いを誘います。

 
 
 

この日のゲストは”所々ジョージ”名義で所ジョージ漫談でも大活躍中のブーブートレイン・織田三平×2と結成したフォークデュオユニット・カミソリとピストルとして、ここからは弾き語りショウの始まり。このメンバーらで単独ライブを行ったこともあるということで演奏もトークも息ぴったり。アコースティックギター2本で、織田曲の「レディオステーション」、織田曲の「目覚めの時」、そして三平曲の「漫才みたいな恋をしようよ」の3曲。彼らいわく「うっすらCM隊アップを狙った曲」とのことですが、その完成度の高さには驚き!

 
 
 

続いて4曲目は織田曲の「自転車マイラブ」。ブーブートレイン・織田は2枚組アルバムを作れるくらいレパートリーがあるということですが、全部「一番しか作らない」のがモットーとのこと。確かに短い曲が続きます。続く5曲目は三平曲の「ご主人様と犬。スローなテンポで、「みんなのうたへの採用を狙った」と語る三平×2。彼自身の音楽的な嗜好も詰まった一曲と言える、これまた完成度の高い曲。さらに、眼鏡にまつわる楽曲「レンズ越し」や、2人共同で作ったという「忌野」を披露。ちょうどメロディができて歌詞をどうしようかと悩んでいた頃に忌野清志郎が他界。その時の心境を歌詞に込めたとのこと。(詳細はここに書きませんので、是非ライブで堪能してみてください!)

 
 
 

終盤はそれぞれの好きなミュージシャンの話に。ブーブートレイン・織田長渕剛の「Myself」がお気に入りということで、「有線がかかった瞬間に空気が一変する、あのひきつける力はすごい!」とその魅力を熱弁しました。

さぁこうして6回にわたりお届けしてきた「お笑いロックパラダイス」ですが、今回をもって一旦イベントの定期開催は終了とさせていただきます。今後、お笑いもロックも大好きなBEEASTではさらに「ロックと笑いの融合」をテーマにしたイベントのあり方を検討していきたいと思います。また改めて、今回の企画のメインアクトを務めていただいた三平×2ユンボ安藤チャンス大城の3名にこの場を借りて厚く御礼申し上げます。

今日もどこかの劇場で、ライブハウスで、テレビで、ネット番組で…彼らは楽しく熱い「お笑い」を届けていることでしょう。BEEASTは今後も3人の活躍を応援したいと思います!

三平×2みひらさんぺい) オフィシャルblog
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ユンボ安藤 オフィシャルblog
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