連載

ロック一年生 エントリーNo.27 脇山愛

TEXT & PHOTO:鈴木亮介

Photo9月になり、新学期がスタートですね!宿題は全部終わりましたか?受験生の皆さんはいよいよ本格的に受験勉強中心の生活スタイルがスタートしているのではないでしょうか。もしくは、最後の文化祭に向けて精力的に準備や練習をしているところでしょうか。季節の変わり目、体調管理には気をつけてほしいものです。

さて今回は女性ソロシンガーとしてプロデビューを目指し奮闘する現役女子高生・脇山愛(わきやま・まな)さんに注目します。1994年6月11日生まれの18歳。雑誌や「美人時計」出演などのモデル活動に加え、アイドルオーディション「ミスiD 2013」ではファイナリストに残ったという実力の持ち主。校内バンドに加え、この夏からは自身で選抜したバックバンドを従えてのソロ活動も本格的に始めています。ヴィジュアル系を嗜好し、「姫盤(=女性のV系)スタイルを広めたい」と語る彼女。その原動力はいったい何か、スタジオ練習中の彼女を直撃しました。

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---幼少の頃から音楽は好きだったのですか?

愛:そうですね。幼いころからテレビを見てアニメのテーマ曲をずっと口ずさんでいるような子でした。

---歌手を目指すようになったきっかけを教えてください。

愛:中学1年生の秋にT.M.Revolutionさんのライブを観に行って「自分も同じステージに立ちたい!」と思ったのがきっかけです。

---目指すようになって、まずどんなことを始めましたか?

愛:そのライブを観に行く少し前、中1の始めの頃から学校内でバンドを組んでいました。入学式の頃にクラスの友達に誘われて入ったのがきっかけで、私はキーボードとして入りました。

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---なるほど。元々ピアノをやっていたのですね。

愛:小2から小4の頃やっていただけですけどね。それで当初はキーボードだったのですが、ボーカルの子が歌詞を覚えてこないので私が乗っ取っちゃって(笑)ボーカルも兼任するようになり、徐々に歌い手としてステージに立つことの方に関心が強くなっていきました。

---そのバンドはどのくらい続いたのですか?

愛:今でも続いています!メンバーは変わりつつですが、今度文化祭にも出ますよ。

 

---中高6年間とはすごい!

Photo愛:特にベースの女の子はとは6年間一緒で、信頼を置ける大事なパートナーです。

---そしてバンド以外でも、歌手という目標に向けて様々なアプローチをしてきたのですね。

愛:はい。中3の頃から様々なオーディションを受けて…受かりはしなかったのですが、その時に様々な人と出会い、高1の時に事務所に所属してボイストレーニングを受講し始めました。

---いわば「レッスン生」のようなものでしょうか。

愛:そうですね。その時に、ボーカルとしての技術面はもちろんですが、プロの世界の様々な話を聞き、意識がガラっと変わりました。

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---その際に印象に残っていることはありますか?

愛:一番役立ったのは、呼吸法を教えてもらったことです。それまでは自己流でやっていたのですが、ボイストレーニングの先生に胸式呼吸から腹式呼吸に変えろと言われて。最初は大変でしたが、そのお蔭で歌える曲の幅も広がったし、何より、声質とか以前に呼吸法が一番大事だと教わった、ということ自体が意識面で大きな変化になりました。やっぱりプロの言っていることは正しいな、と。

---そして他にもモデル活動など幅広くされていますね。さらに、今回”自分のバンドを組もう”と思ったきっかけは何ですか?

愛:学校のバンドは皆同級生で、ほとんどのメンバーは受験勉強で忙しくなります。それでライブなどがあまりできないなぁと悩んでいた頃、ちょうど「ミスid」というアイドルオーディションがあって、自分の活動の幅を広げようと思ってエントリーしたのが全ての始まりですね。

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---アイドルとバンドとは一見すると結びつかないような気もしますが…

愛:オーディションを受けて最終選考まで残ったのですが、その過程でファンの方だったり業界で働く人だったり、年齢も人生経験も異なる様々な人と知り合うことができたのが大きいですね。自分をアピールしていく中で、やっぱり私の持ち味は歌だと思ったので、その歌を皆に披露したい!端的に言えばライブに出たい!と。そこで、自分のバンドを組むことにしました。ミスidで知り合った方にアドバイスをもらったり、サポートメンバーを紹介していただいたりもしました。

---なるほど。”自分のバンドを一から作る”ということは、学校内の友人同士で組むバンドとはまた違う面もあり、大変そうです。

Photo愛:そうですね。考えていることや意識が違ったり、信頼関係が全くない所からスタートしていくので、苦労は少なくありません。このメンバーは性別も年齢も異なります。ギターもドラムも年上の人。当初はベースも違う人だったのですが、「ヴィジュアル系ミュージシャンのサポートをしている」という触れ込みだったのに、時間にルーズだったりいい加減だったりと、適当で(笑)そこで、高校でバンドを組んでいた同級生の子に急遽入ってもらうことにしました。

---先ほど話していた”信頼を置ける大事なパートナー”ですね。そういう人が一人でもいると心強いですよね。

愛:彼女も音楽一家で育って音大を志望しているので、同じ夢を持った”同志”です。

---大変な道だと思いますが、この道を目指そうと思ったのはなぜですか?いつ頃、どのような覚悟があったのか…

愛:正直言うと、今も揺らいでいます。高1の頃、レッスン生として事務所に入った当初は自分の歌いたい曲が歌えず、上から与えられたものをやれというのが嫌でした。例えば、自分は男性の曲が結構好きなんですが、そうではない「女性ボーカルの歌しかだめだ」というように…

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---それで自分のバンドだ!と決意するわけですね。

愛:でも、バンドはバンドでなかなか難しいですね。何度もセッションをしていいメンバーを集めていくんだ、という話を聞いたので、私も信頼できる仲間に出会えるまで続けたいと思います。

---音楽のジャンルはどういうものを目指していますか?

愛:自分がずっと聴いて好きだったヴィジュアル系を歌いたいと思っています。一般的に「ヴィジュアル系は男性ボーカル」というのがお約束で、女性がボーカルをとる場合でも男装したり女性であることを隠す場合が多いんです。でも私は、あくまで女性としてステージに立ち、ヴィジュアル系の楽曲を歌う「姫盤歌手」になりたいのです。私が憧れるT.M.Revolution西川貴教さんも、ジャンルを超えて、ヴィジュアル系のボーカリスト達からも支持を集めています。私もそうなりたいと思います!

---なぜ「ヴィジュアル系」なのでしょう?その分野を好きになったきっかけは何ですか?

Photo愛:元々はヴィジュアル系の人たちが歌うアニメソングをずっと聴いているうちにハマっていった…というのがきっかけですね。好きなものを自分でやりたい!ということでこだわっていますが、でも根底にはジャンルがどうというより歌うこと、音楽そのものが大好きということがあると思います。

---現在、高校3年生。卒業後はどのような展望を考えていますか?

愛:ずっと音楽の道を進んでいきたいです。つい最近まで8、高校卒業後は大学にも専門にも行かず、自由気ままに音楽をやろうと思ってましたが、親、家族、先生、友人などの説得があり、ひとまずは大学進学を目指すことにしました。

---確かに、周囲の支えは大きいですよね。

愛:いくら自分が音楽をやりたくても、周りからすれば、心配で、不安でたまらないと思います。音楽で将来食べていきたいのなら、まずは親や周りの理解、協力が不可欠だと思います。全てに感謝して、まずは周りが音楽をやる自分を応援してくれるような土台作りをしようと思ってます。

音楽のことを真正面から、真摯に考えているからこそ、ぶつかる様々な壁…今まさに思い悩み、揺らいでいるという心のうちを語ってくれました。でも、その”揺らぎ”はホンモノの証。安易に”音楽一筋がんばりまーす”と答えるより、よっぽど音楽に対して一途に向き合っているなと感じました。

今後はヴィジュアル系モデルとしてファッション分野からもヴィジュアル系に携わり、仕事をしていきたいと語る脇山愛さん。その名をメジャーシーンで聞く日は遠くないかもしれません。

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◆脇山愛 ブログ
http://ameblo.jp/tmr-acid/
 
 
 
 

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【取材協力】
スタジオペンタ 渋谷ムーンサイド店
http://www.studiopenta.net/rehearsal/moon.html

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【共同取材】
オーディションサイトgemmyとコラボレーション!
魅力あふれる脇山愛さんのインタビューの続きはこちらへ!
http://www.gemmy.co.jp/

 
◆関連記事
【連載】ロック1年生 バックナンバーはこちら
http://www.beeast69.com/category/serial/firstyear


 
 
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