セレクション11（大阪）「TAKO-SHOW」＜アーカイブ＞

※この記事は取材した2012年のアーカイブです。最新情報ではありません。

セレクション11（大阪）「TAKO-SHOW」永井光郎代表・和子店長

TEXT & PHOTO：桜坂秋太郎

大人気連載「ロック酒場探訪記」、大阪巡りは続きます。第11回目に登場するのは大阪・阿波座の「こなもんや TAKO-SHOW」。お好み焼・焼そば・たこ焼＆鉄板料理のお店ということで、粉物が大好きな私のアンテナ感度がビンビンです。

何でもこだわりの食材を使用しているらしく、関西産の地ソースを使い、鹿児島産茶美豚と赤玉子、備中高原鶏などという事前情報にワクワクします。オフィス街のビルに囲まれた阿波座駅から歩くこと2分で、お店を発見。「TAKO-SHOW」は、ご夫婦で2008年にオープンしたお店のようです。

出迎えてくれるのは、見るからに仲のよさそうなご夫婦。永井光郎代表（以下光郎代表）と奥様の和子店長。赤いユニフォームがバッチリと決まっています。今回の「ロック酒場探訪記」は、ご夫婦そろってのインタビューをしたいと思います！いったいどのようなお話を聞けるのでしょうか。

永井光郎代表・和子店長　プロフィール

光郎代表：栃木県出身。大のSHOW-YAファン。学生生活を終えて上京し、東京で勤め人生活を送りながら、SHOW-YAのLIVEを観るため全国行脚。川崎のLIVEで奥様と出会い結婚。

和子店長：三重県出身。大のSHOW-YAファン。大阪で独り暮らしをしながら、SHOW-YAのコピーバンドで活動。川崎のLIVEでご主人と出会い結婚。

— ズバリ店名の由来を教えてください。

光郎：二人ともSHOW-YAが大好きなので、そのまんまですね（笑）。昔からずっとSHOW-YAのファンです。

— 奥様ともSHOW-YAがらみで知り合ったとか？

光郎：そうです。SHOW-YAを観に行ったライヴハウスで知り合いました。川崎のクラブチッタという場所で。

和子：私は大阪でSHOW-YAのコピーバンドをやっていたのですが、川崎のLIVEに遠征して、会場のファン同士で打ち上げをやった時に知り合いました。

— SHOW-YAへの愛があふれていますが、メンバーが来店されたことは？

光郎：残念ながらまだ誰も（笑）。SHOW-YAファンの方は、遠方からも結構来てくれます。

— サイン入りのグッズが飾ってありますが、これは？

光郎：結構レアな物が飾ってあると思います。例えば、このみったん（角田“mittan”美喜）のサイン入りポスターは、彼女のドラムスクールに参加した友人からいただいた物ですし、こちらのROXYのチケットは、アメリカでSHOW-YAがLIVEやった時のチケットで、さらにメンバー5人のサイン入りという貴重な品です。

— マニアにはたまらない物がありますね。

光郎：私達の持ち物もあれば、お客さんが持ってきてくれることもあります。SHOW-YAの博物館のような感じで、貴重な物が集まってくるとうれしいです。

— お客さんの層は、どのような感じですか？

光郎：昼はサラリーマンのランチや、ご近所の方が多いです。夜は…ご近所の方が多いかな。最近はこの辺にもマンションが多くなってきまして、オフィス街なのですが、意外と住んでいる人も多いのです。

和子：テイクアウトもやっているので、OLさんなどは、21時過ぎに帰宅される途中で寄ってくれたりしています。

— 音楽関係者はどうですか？

光郎：プロのミュージシャンをはじめ、音楽関係の方にもご来店いただいております。

和子：あと大阪で大きなコンサートがある時などは、チケットの半券持ってきたらビール1杯サービス！とか、割引します！って宣伝すると、結構反応あります（笑）

— 宣伝は何でされるのですか？

和子：お店としてはAmeba Blogをやっていますが、宣伝はTwitterでつぶやくことが多いです。結構見てくださっているようです。

— オフィス街、阿波座界隈を選んだ理由を教えてください。

光郎：元々開店するなら、ビジネス街に近いところって思っていました。ある程度、平均的な売上が欲しくて。繁華街だと人は集まるかもしれないけど、極端な浮き沈みがあるのも嫌だなと。

— ご結婚されてから、お店をやりたいと思われたのですね。

光郎：そうです。元々二人とも勤めていましたが、勤めながら二人で食べ歩きをしました。たくさんの試作から、友人に犠牲になってもらって（笑）メニューを決めて。あとはSHOW-YAのファン仲間に、親の代から商売をやっている人がいたので、アドバイスを受けました。

— 最初から粉物をやるぞ！と決めていたのですか？

光郎：はい。最初から粉って決めていましたし、二人とも音楽が大好きなので、それを打ち出せる店にもしたいと思っていました。内装などのデザインも、すべて二人でやりました。業者には、ほとんど頼んでいません。お願いしたのは、電気とかの最低限なインフラだけですね。

— お店のオープンはいつ頃ですか？

光郎：2008年に始めまして、この前3周年記念をやりました。今は4年目ですね。

— 今もSHOW-YAのDVDが流れていますが、普段からはSHOW-YAオンリーですか？

光郎：SHOW-YAを基本として、その他もいろいろあります。自分たちが気に入ったものなら、ハードロックやヘヴィメタルを中心に、何でも流しています。

和子：最近は、Gacharic Spinにハマっていて、お店でもよく流していますね。ウチのお店でGacharic Spinを知って、CD買った人もいます（笑）

— 売上に貢献していますね（笑）

和子：あとGacharic Spinの関係者がたまたま来てくれまして、その後メンバーさんを連れて来てくれました（笑）。うれしかったですね。

— バンドをされているのは和子店長だけですか？

和子：私だけです。私はベースを弾いているのですが、主人は荷物運びが担当です（笑）

— バンドがらみで、何かエピソードがあれば教えてください。

和子：以前、SHOW-YA主催のイベントで、本家SHOW-YAの前で、SHOW-YAのコピーバンドが演奏するというコーナーがありました。それに出たのですが、SHOW-YAの前でSHOW-YAのコピーをやるという私の夢が叶いました。その時も主人はスタッフとして裏方をやっていました（笑）

— なるほど（笑）それではお薦めのメニューを教えてください。

光郎：お薦めはSMスペシャルです。このSMは、SHOW-YAの“さとちゃん（仙波さとみ）・みったん（角田美喜）”スペシャルという意味です。SHOW-YAメンバーに由来した物をメニューにしたいと考えていた時、さとちゃんが、“やきそば大好き”というのを知り、ぜひこれでいこう！せっかくだから大盛りで！ということに。

— 面白いですね。このハラペーニョは？

光郎：みったんは、代謝を促進するため、辛い物をよく食べるという話を聞いて、ハラペーニョと合わせました。アラカルト的にたこ焼きも付けた、辛い焼きそば大盛りのSMスペシャルです！辛い物が好きな人は、結構注文してくれます。

— 変わったネーミングのメニューもありますね

光郎：基本は自分達で考えてメニュー化するのですが、時々お客さんからヒントを得ることもあります。例えば、このジェームズ焼きというのは、トッピングばかりするお客さんから生まれて、その人がジェームズ小野田に似ていたので（笑）。あとはお客さんのお子さんに、お好み焼きが嫌いなお子さんがいまして、その子のためにチーズ＆チーズというのを作りました。これにはキャベツや紅ショウガも入っていて、具材的にはお好み焼きなのですが、チーズを複数組み合わせることで、喜んで食べてくれました。

— ドリンクの方はどうですか？

和子：ファイヤーバードというオリジナルカクテルがあります。ソフトドリンクなら忍ジャー（ニンジャ）エールがお薦めですね。これはジンジャーエールなのですが、三重県伊賀の酒造の仕込み水を使った物です。

インタビューが終わり、何気なく置かれた厚い写真ホルダーに目を通すと、あら！まぁ！と言ったアーティストの写真がたくさん！何でも来店された時に、光郎代表・和子店長と店内で記念撮影をされている様子。

いつでも写真撮れるようにしているのですか？との問いに、「最初はそうでもなかったのですが、最近はいつでも撮れるように準備しています（笑）」とのこと。さらに話題は猫へ。猫好きで2匹飼っているようです。お客さんとも音楽の話しから始まり、最後は猫の話になっていることもあるとか。

和子店長に今やっているバンドを聞いてみると、「ジャパニーズメタルのコピーバンドで、VARIMETALON（ヴァリメタロン）というバンドをやっています。年内に2回ぐらいLIVEができたらな、と思っています」ということで、これからも熱いプレイと熱い鉄板で、大注目間違いなしのご夫婦です！

SHOW-YAづくしの粉物屋は、日本でココしかありません！お一人でもご家族でも、気さくな永井夫婦が経営する「TAKO-SHOW」、ぜひ一度足を運んでみてください！

こなもんや
TAKO-SHOW（たこしょう）
営業：11:30～14:00、17:30～（l.o.22:30）
定休：月曜日
住所：〒542-0081　大阪府大阪市西区立売堀3-8-7 シーダプレース 1F
TEL：06-4977-9010
公式blog：http://ameblo.jp/tako-show/
Twitter：https://twitter.com/#!/takoshow1216