連載

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セレクション31(東京)「Live & Dining Bar JAM SESSION」 村田 誠 オーナー
TEXT & PHOTO:桜坂秋太郎

大人気連載「ロック酒場探訪記」。今回は御徒町へと足を運びます。御徒町と聞いて何を思い浮かべるでしょうか。実は東京都台東区に御徒町という地名はありません。以前存在していた町の名前で、駅名だけに残っています。しかしその一帯を通称“御徒町”として、今でも多くの人が認識しています。私は学生の頃、アメ横でアルバイトをしていたり、20代の頃に、湯島の編集プロダクションに出入りしていたりして、懐かしい想い出がある街です。

今回取材する「Live & Dining Bar JAM SESSION(以下JAM SESSION)」は、御徒町駅と湯島駅の間くらいにあります。近くには大きなデパートの松坂屋があり、それが目印となります。昼も夜も人が絶えない道路から、少し路地を入ったところにあります。一度場所を覚えると、近隣のどの駅からもアクセスが良いのですが、初回はその路地の場所がわかりにくいかもしれません。白地にオレンジのロゴを探します。

ビルの外から「JAM SESSION」の看板を確認し、階段をおります。本連載「ロック酒場探訪記」では、真っ黒な内装の店が多いのですが、白を基調としたインテリアが目に入ります。第一印象はオシャレなレストランといった感じです。いったいどのようなお店なのでしょうか。実は村田オーナーと私は、以前から面識があります。挨拶もそこそこに、さっそくインタビューを始めたいと思います!

A村田 誠 オーナー プロフィール

1970年生まれ、千葉県出身。
大学中退後、フリーター・料理人・ミュージシャン・職人・営業など様々な職業を経て、2013年7月に「JAM SESSION」を開店し、現在に至る。
夢だった本格的なライブスペースを完備したライブバーを実現しつつ、単なるライブバーではない、趣向を凝らした美味しい料理を提供している。丁寧な調理をモットーとし、料理を目当てのお客さんも多く来店。
中学生時代からエレキギターを手にしたが、ここ数年めっきり弾くことがなくなり、そろそろ音楽活動をしたいと思っているところ。


A1— 新しくてきれいなお店ですが、開店はいつですか?

村田:2013年7月です。

— お店をやろうと思ったきっかけを教えてください。

村田:もともと音楽サークルを主催していて、セッション会場としてライブバーを使っていたんですけど、自分の店でやれば色々と合理的かなと思い、10年以上前からいつかはやろうと考えていました。

— 音楽サークルを主催という事ですが、どんな集まりですか?

村田:15年前からやっている社会人向けの音楽サークルで、ロックやポップスを中心に毎月セッション会をやっています。

A2— セッション中心なんですね。

村田:参加者がどんな曲をやりたいかリクエストして、みんなでその曲を演奏します。以前は飲み会やボーリング会、カラオケ会、ライブ、合宿などを行っていましたが、今はセッション会のみです。

— お店の立地が良いですね。場所にはこだわりがありましたか?

村田:うちの店は駅からは近いですが、人通りがないのでそんなにいい場所ということもないです。

— そうなんですね。

村田:まぁ、むしろ駅に近くて人通りのない所を狙っていましたから、狙い通りではあります。

— 最初から御徒町狙いですか?

村田:場所は、渋谷か六本木で探していたんですけど、たまたま条件のいい物件が見つかったので御徒町にしました。

— お店は探し始めて、どのくらいで物件に巡り合いましたか?

村田:探し始めてからはもう数年経っていて、5年くらいは探していたと思います。

— 意外と長いんですね。

村田:その間、ライブバーに勤める機会もあり、すぐに自分で出店する必要はなくなりましたが、それでも不動産情報はずっと調べていました。

A3— 音はどのくらい(音量)出せますか?

村田:普通に店の大きさに合った音量であれば、ある程度出せますので、メタルでも大丈夫です。

— 上の階は飲食店のようですが、特に問題はないと。

村田:そうですね。まぁ低音がどうしても同じビルの他店に伝わってしまいますので、ベースの低音部は抑えてもらうことがあります。

— 都度調整をする感じですね。

村田:ベーシストさんで音作りが上手い方ですとあまり何かをお願いすることはないのですが、場合によっては低音のバランスをとっていただく様にお願いすることもあります。

— ドラムも抑えてもらうことはありますか?

村田:ドラマーさんは、音の大きさに命をかけている方以外でしたら、まず問題ないです。

— 機材は持ち込みというより、お店の機材を借りてライブするような感じでしょうか?

村田:ドラムセットやアンプ類はあります。竿モノ(ギター・ベース)などもお店で用意してますが、ご自身のを持ち込んでいただいた方がいいと思います。

A4— ライブが無い日は、普通に飲み食い目的で来る方もいると思いますが、お客さん的には、ライブの有無はどこかでわかるものですか?

村田:平日の4割くらいはライブやセッションがなく、普通のダイニングバーとして営業しています。ライブ等のスケジュールに関しては、今のところホームページ上のスケジュールで確認していただくしかありません。

— 事前にスケジュールをチェックですね。

村田:今後人気店になれば、印刷物を用意して、配布したり店頭や入り口に貼ったりするかも知れませんが(笑)

— Live & Dining Bar ということですが、コンセプトを教えてください。

村田:基本はライブバーなんですが、ライブバーとだけ言うと食事ができないイメージなので、食事もできますよということでLive & Dining Barとしました。

A9— 食事にも力を入れているんですね。

村田:居酒屋さんと同等という訳にはいきませんが、私が料理人をやっていた経験がありますので、ちゃんとした食べ物をお出ししています。ライブがない日も、飲み食いしに来て下さる方がたくさんいます。

— お薦めのフードを教えてください。

村田:お勧め料理は、鶏の唐揚げです。丁寧な仕込み、丁寧な揚げ方で、絶対に美味しいという自信があります。

— ドリンクはどうですか?

村田:飲み物は、今現在は生ビールですね。プレミアムビールをお出ししているので、多くの方に納得していただけると思います。

A6— お店の宣伝はどのようにしていますか?

村田:最初は新聞に織り込みチラシを入れたりもしましたが、今はSNSとホームページと、口コミだけです。飲食店の紹介サイトも、3件やりましたが、業態的に効果がなかったのでやめました。

— 口コミは音楽サークルを通じたものが多いですか?

村田:音楽サークルの仲間は10年以上の付き合いの人もいますし、その他にも音楽仲間がたくさんいるので、口コミで広げてくれています。

— お客さんの比率的には、男性が多いですか?また年齢的な部分はどうでしょう?

村田:お客さんは男性客が7~8割です。あまり若い方向けの店ではなく、30代~60代の方が多いです。

— 最後に一言お願いします!

村田:土日祝日はライブハウス的な貸し出しをやっておりまして、集客が20~50人くらいだと広さ的にもお値段的にもいい形でできますので、是非検討してみて下さい!

自身でもギターを弾くという村田オーナー。ギターの事を聞いてみると「エレキギターは兄が弾いていたので、そのお下がりを中学生の頃から弾くようになりました」との話。音楽への事を聞いてみると、「音楽を聴くようになったのも兄の影響です。そしてロックに行くきっかけがLOUDNESSEARTHSHAKERでしたが、それも兄が聴いていたから知りました」という事で、村田オーナー今があるのはお兄さんのおかげ!

お客さんとのセッションを聞いてみると、「この店をやる2年くらい前までは、色んな店でセッションホストをやっていました(笑)。でも今はほとんど弾きませんね。忙しくて楽器を触る時間も取れない感じです!」。なるほど自分のお店を開店して、今は経営に専念しているのでしょう。余裕が出来ればまたギターを手にする事は間違いありません。

御徒町のエリアは、山手線や複数の地下鉄が通っていて、都内の中でも交通の便が良いエリアです。上野駅も徒歩圏内ですから、関東や東北からも行きやすいと思います。出張などで上京されて上野駅から帰る方も、「JAM SESSION」に立ち寄ってみてください。そして自慢の鶏の唐揚げとプレミアムビールをぜひ!

Live & Dining Bar JAM SESSION

営業:17:00~23:00
定休:無し
住所:〒113-0034 
   東京都文京区湯島3-40-11 オレンジビルB1
TEL:03-6806-0332

公式サイト:http://jamsession.jp/

A7

東京都文京区湯島3-40-11



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