連載

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TEXT:鈴木亮介

Photo新年明けましておめでとうございます。今年もロックの箱根駅伝こと連載「キャンパスロック図鑑」は全国制覇を目指して馬車馬のごとく全国を駆け巡ってまいりたいと思います。
 
さて38校目となる今回は、九州から福岡教育大学が登場します。国立大学法人である福岡教育大学は1949年に設置された九州地区で唯一の教員養成大学です。唯一の学部、教育学部は初等教育教員養成課程、中等教育教員養成課程、特別支援教育教員養成課程、共生社会教育課程、環境教育課程、芸術課程の6課程に分かれているほか、大学院も教育学研究科・教育科学専攻と教職実践専攻(教職大学院)を設置。さらに、主として現職の教員を対象とした特別支援教育に関する専門教育を行い、養成する特別支援教育特別専攻科も設けられています。金八先生でおなじみの俳優・歌手、武田鉄矢は本学の出身で、2008年に名誉学士号を授与されています。
 
そんな福岡教育大学から今回ご紹介するのは、軽音楽部!部長を務める教育学部3年、バンドではベースを担当する野田佳吾さんにお話を伺いました。

— まずはじめに、福岡教育大学軽音楽部の部員数やバンド数はどのくらいでしょうか? また、主な活動についても教えてください。

Photo野田:現在私たち軽音楽部に所属している部員は72名です。それぞれがいろいろなバンドを組んでおり、いくつもバンドを掛け持ちしている部員もいます。現在軽音楽部にあるバンド数は数え切れません。ジャンルは様々で本当にいろいろなバンドがあります。コピーバンド、オリジナルバンド、それぞれのバンドが思いを持って日々精進しています。練習は、部室である小さなプレハブで毎日爆音を鳴らしております。部室の機材は充実しており無料でスタジオと同じ環境で練習を行えます。学外のスタジオで練習をすることもあります。練習頻度は、バンドによって様々です。
 

— 福岡教育大学軽音楽部の特長を教えてください。

野田:ジャンルを問わず様々な音楽を好きな人たちが集まっている部です。オリジナルバンドやコピーバンドなど多くのバンドが活動をしています。行事としては年間4回の定例ライブ、他大学さんとのジョイントライブなどを行っています。オリジナルバンドのなかにはライブハウス等で活躍しているバンドもあります。またライブ活動以外にも、新歓遠足やキャンプなど楽しい行事もたくさんあります。多くの部員が積極的に行事に参加し、とても仲が良く楽しい部です。
 

— ライブやイベントにはどのようなものがありますか?

Photo野田:4月は花見と、新入生歓迎ライブ、そして定期演奏会に向けての批評会があります。5月は定期演奏会と、遠足をします。6月はPA講習会。7月はサマーライブ。そして夏休みに入った8月はOB会と、軽音&音楽堂合同ライブを開催。さらに、夏合宿も実施します。9月には夏キャンプを行い、その後九州国際大学と西南女子大学とのジョイントライブや、北九州の大学とのライブであるオープンライブを開催します。10月はわが校の学園祭である「福教大祭」のオーディションと批評会を行い、そして「福教大祭」本番を迎えます。12月は九州工業大学frees piritsとのジョイントライブや、九州国際大学と下関市立大学との3校合同ジョイントライブ、そして忘年会を行って一年の締めくくりです。年が明けて1月は新年会と、ウインターライブ。2月は軽音&音楽堂合同ライブ。そして3月は卒業生を送り出す「追いレク」、予選会を経て「追いコン」、そして春合宿を行います。このように、月1~2回ほどのペースでライブやイベントが目白押しです。
 

— 活動の苦労や困ったことなどがあれば教えてください。

野田:私たち軽音楽部は、部員数やバンド数の増加に伴い、構内での定例ライブでも時間の都合上バンド数を削るなどの措置を行い、全てのバンドがライブに出ることが出来ない状況にあります。同様に、部室で練習する時間帯も限られてくるため、スタジオを使っての練習なども行っています。また、大きな音を出す部活のため、ライブをする際は多くの手続きが必要であり、細心の注意を払いながらライブの準備をしなければなりません。構内でのライブでは、試験や会議の時間帯などは音出し禁止などの規制があるため、タイムテーブルを組む際などはその点を気を付けています。場所や時間が限られているなかで、定例ライブなどのために日々練習に励んでいます。
 

—野田部長にとって福岡教育大学軽音楽部はどのような存在ですか?

Photo野田:私にとってこの軽音楽部は大学生活において欠かせない存在です。私自身バンド経験は全くなく、この軽音楽部に入部してきました。この軽音学部に入部してから様々な音楽と触れ合い、音楽の楽しさに気付き、3年間楽しく過ごしてきました。また先輩や同級生、後輩にもとても恵まれていると感じます。尊敬できる人がたくさんいて本当に入部してよかったと思っています。またとても伝統がある部活なので、これからも後輩たちにこの伝統を引きついでいってほしいと思います。そして私自身もこれからもこの軽音楽部と関わっていきたいと思っています。
 

— 最後に、今後の目標を教えてください。

野田:今後私たち軽音楽部はこれまでの伝統を守りつつ音楽に全力で取り組み、ライブ以外の行事も楽しく行う部活となっていきたいです。現在、私たち軽音楽部は部員数も多く、積極的に活動をしています。在籍している部員が好きなだけ音楽にのめり込める、軽音楽部にいて楽しいと思える部にしていきたいです。また他大学との交流も積極的にしてジョイントライブなどもどんどん企画していきたいと考えています。
 
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※福岡教育大学よりメッセージ
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福岡教育大学は、九州地区唯一の教員養成大学として、開学以来多くの教育に携わる優秀な人材を輩出してきました。人間性豊かな教育者を目指す学校教育3課程(初等教育教員養成・中等教育教員養成・特別支援教育教員養成)と豊かな教養と幅広い知識で地域に、そして世界に貢献できる人材を目指す生涯教育3課程(共生社会教育・環境教育・芸術)を設置しています。
 
 

◆福岡教育大学軽音楽部
 
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11月は福教大祭が行われ、全てのバンドがライブに出演し、大変思い出深い学祭にすることができました。12月7日(土)に九州工業大学free spiritsとのジョイントが福岡教育大学で、12月21日(土)に九州国際大学×下関市立大学×福岡教育大学で毎年行っているジョイントが黒崎マーカスで行われました。また、年が明けて1月中旬から下旬頃に構内での定例ライブ「ウィンターライブ」が行われます。このライブでは、福岡教育大学軽音楽部のほとんどのバンドが出演します。その後は福岡教育大学バンド愛好会音楽堂との合同ライブや、卒業生のための予選会、追いコンなどが続きます。月1~2回ほどのペースでライブやイベントなどを行っているので、ぜひ足を運んでみてください。
 
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◆福岡教育大学 プロフィール
・ 大学住所
福岡県宗像市赤間文教町1-1
・創立年
 1949年 福岡学芸大学 
 1966年 福岡教育大学(改称)
・学生数(平成25年5月1日現在)
 約3000人(教育学部・大学院教育学研究科)
・ 大学HP
http://www.fukuoka-edu.ac.jp/

◆ビースト推薦文
九州一の学校の先生を養成する国立大学で、どのような軽音楽部が存在するのか大変興味がありましたが、実にたくさんのイベントがあり、他校との交流も積極的に行っていることがわかりました。

音楽を通じて自分の知らない世界を知ったり、ライブで自分たちの音楽を聴く人、あるいはイベント開催の際に近隣への大きな音の配慮など、相手の立場に立って物事を考えることは、教職に就く学生の皆さんにとってはとても重要な経験です。

第2の金八先生を目指して、優しく強く、ロックな先生になってほしいと思います!


 
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