連載

新潟大学

TEXT:鈴木亮介

Photo世間はバレンタインシーズンに突入ですね。嫌でも様々な広告が目に飛び込んでくるのが辛いところですが、そこは「普段は見かけない甘いものがたくさん食べられる!」と気持ちを切り替えることにしています。2月15日の安売りを心待ちにしているのは小生だけでしょうか。

さて、全国の大学・短大・専門学校の公式協力の下、ロックなキャンパスライフを送る学生にスポットを当てる連載「キャンパスロック図鑑」。今回で遂に2桁突入です!その記念すべき10校目に登場するのは、新潟大学!”新大”(しんだい)の愛称で親しまれ、名前の通り新潟県新潟市にキャンパスを構える国立の大学です。医学部、歯学部をはじめとする9学部を持ち、元ロッキングオン編集長の増井修氏らを輩出しています。

ピックアップするのは、新潟大学音楽倶楽部。この冬まで代表を務めていた工学部情報工学科3年の秦拓郎さんに話を聞きました。

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— まずはじめに、新潟大学音楽倶楽部の特長を教えてください。

秦:音楽倶楽部、通称「音クラ」は、ありとあらゆる音楽を受け入れる部活であることが最大の特長です。そのジャンルはロックやメタル、ポップスに限らず、ジャズ、アニソン、クラシックなど幅広いジャンルにおいてバンドを組んでいます。また、バンド単位ではなく、部活の部員として仲が非常に良く、バンドだけでなく普段の生活でもとても面白い活動をしています。部室がやたらに物であふれているのはそのせいかもしれません(笑)。主に学内での活動がメインですが、1年に1度外のライブハウスで定期コンサートをやらせてもらいます。その時には学外のお客様にも私たちの音楽をみてもらい、共に音楽の楽しさを共感してもらおうと部員一同精一杯演奏をしています。

— 部員数やバンド数はどのくらいでしょうか? また、主な活動についても教えてください。

秦:現在、部員数がおよそ120名で、今年になり大幅に部員数が増えました。今やバンド数に至っては数えきれないほどで、ライブの度に出演バンドの選考があるくらいです。ライブは大雑把に1カ月に1度大きなライブをし、不定期に小さなライブを行います。この小さなライブは「ど素人大会」という名前のイベントです。場所は学内を中心にライブ活動に向けて日々練習をしています。練習も学内中心ですが、ライブが近くなり忙しくなると外のスタジオにも練習を入れることが多々あります。

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— ライブやイベントにはどのようなものがありますか?

秦:春には新潟大学のお祭りの一つである黎明祭でライブがあるほか、第一食堂前コンサート、スプリングコンサートなどを行います。夏にはサマーコンサート、新大ロックフェスを行い、秋には大学祭にあたる新大祭や、秋コンサートを行います。冬には定期コンサート、追い出しコンサートなどを開催します。合宿は夏に3泊4日で行いますが、この際私たちは自分たちの専門の楽器を使用しないでバンドを組み、練習して発表するという制限を設けています。また、不定期に行われる「ど素人大会」も同じ制限を設けています。このイベントの中でも1番の目玉イベントが新大祭でのライブハウスです。このライブハウスは私たち音クラ自身で設営する本格的なライブハウスであり、興奮すること間違いなしです。

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— 活動の苦労や困ったことなどがあれば教えてください。

秦:やはり部員が多いので情報を上手く伝えることが難しいです。そのせいもあってか、下級生とのコミュニケーションに苦労することもあります。以前、私たちが活動している場所の部屋の鍵を下級生が間違えて自宅に持ち帰ってしまってしまうという事件が…。また、休日の日に鍵を借り忘れて活動場所が使えなくなってしまい、その日に練習をいれていたバンドの練習が全てキャンセル、部員達が憤怒してしまい大変だった…なんてこともありました。部員数が多いということはライブの準備や片付けは結構はかどるといったメリットがあるのですが、その分バンド数も増えてしまってライブ毎に出演できるバンドが限られてしまうというのも悩みの種の1つです。もっと見たいバンドはたくさんあるのに、出してあげられないというのも悲しい事実です。

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— 秦前代表にとって新潟大学音楽倶楽部(通称:音クラ)はどのような存在ですか?

秦:ぶっちゃけると、私の大学生活のほとんど全てと言えます!あ、ちゃんと勉強もしてますよ(笑)。この「音クラ」が無ければ今の私は存在していなかったとも言えますし、エレキベースもここまで愛すことが出来なかったと思います。大学に入って、唯一の趣味だった音楽を生かすにはと考えて入った部活が「音クラ」で、先輩達からいろいろな音楽を教えてもらいました。音楽だけでなく、一緒に遊びに連れて行ってもらったり、ご飯を御馳走になったり、一緒にバカなことをしたりと、ただ単にバンドをするという部活ではなく、コミュニケーションも上手く取れるようになる場所なんだな、と思います。何故こんなに部員が仲良くなるのかと考えると、「音クラ」が醸し出す柔らかいオーラがその原因なのではないかと思います。

— 最後に、今後の目標を教えてください。

秦:私は今年の12月いっぱいで部長の任期を終えましたので、今後の音クラがどうなるかは来期の部長にかかっていますが、今まで通り仲が良くて、それでいて音楽に対してストイックな姿勢をもち続ける部活であってほしいなと思っています。私個人の目標としては、もっとグルーヴを出せるような演奏が出来るように頑張るのと、お金をためてmoonのエレキベースを購入したいと思っています。

※新潟大学よりメッセージ

PhotoNiigata Universityの4つのi
  innovation(変革の志)
   intelligence(の探求)
    interest(何事にも関心
     international(国際性を豊かに)

★2011年 主なイベント★
04月16日/黎明祭
08月07日08日/オープンキャンパス
10月22日23日/新大祭

◆新潟大学音楽倶楽部 HP
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife/3794/


主に新潟大学で活動をしているので、興味がある方は是非とも新潟大学へお越しください!

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◆新潟大学プロフィール
・ 大学住所
〒950-2181 新潟県新潟市西区五十嵐2の町8050番地
・ 創立年
1949年(昭和24年)
・ 学生数
(2010年5月現在)学生数:12,720人
・ 大学HP
http://www.niigata-u.ac.jp/

◆ビースト推薦文
部員数120名というのはかなりの大所帯ですね!単純計算で新潟大学生の100人に1人が「音クラ」に所属しているということになります。部員が多いと世代間の交流や連携が難しくなってきますし、高校の部活と違って学生の自主性が問われますから、どうしても「まとまりにくいな…」と苦労することも多いでしょう。しかし、それでも秦前代表が「私の大学生活のほぼ全て」と語れるのは、そうした苦労をはるかに超越する魅力に溢れているのでしょうね。大雪を溶かすほどの「柔らかいオーラ」で、今後も心温まる学生生活を送ってほしいと思います!