10月下旬から列島各地が急激に寒くなってきましたね。今年は夏が長かった分、いっそう寒さが体に応えます。読者のみなさんは体調など崩されていないでしょうか。

全国の大学・短大・専門学校の全面協力の下、ロックなキャンパスライフを送る学生にスポットを当てる「キャンパスロック図鑑」。連載スタートから半年を過ぎ、お陰様で着々と登場校が増えています。まだ関東が中心ですが、もちろん日本全国の大学・短大・専門学校を網羅しますよ！一校ずつ着実に回を重ねて行きますので、長くお付き合いいただければと思います。

さて、連載6回目に登場するのは、名門・早稲田大学です。ご存じ東京の私立大の最高峰の一つに挙げられる伝統校で、著名な出身者も数え切れないほど輩出しています。音楽関係者だけを見ても、大瀧詠一、小田和正、亀田誠治、サンプラザ中野くん、真心ブラザーズ…そして、BEEAST読者にはお馴染みの森重樹一も第一文学部哲学科出身です。

マンモス校なので当然ながら音楽サークルも数多く存在するのですが、その中でも今回は1946年に創設され、半世紀以上の歴史を誇るサークル「The Naleio」をご紹介します。ブラックミュージックを中心に幅広く活動する、本格派です。代表を務める政治経済学部経済学科3年・寺戸泰岳さんに話をうかがいました。

寺戸：主にソウル、ファンク、R&B、ブルースなどのブラックミュージックと呼ばれる音楽を中心に演奏しています。3年間固定のメンバーでバンドを組むのが特徴で、それによって各バンドごとにサウンドに個性が出るのが面白いところです。一般的な音楽サークルでは学べないバンドの奥深さを感じることができるサークルです。

寺戸：現在部員は40名前後で、7バンドあります。おもに早稲田大学新学生会館のB124の部室で練習をしています。月に一度学生会館で総会を行い、これからの活動についての確認、セッションなどを行っています。基本的には各バンドごとに週1回2時間部室をつかって練習することができます。ライブが近いバンドは希望すれば優先され部室を多く使うこともできます。バンドの練習がない時はみんなでセッションをしたり溜まったりしています。

寺戸：1年に2回、夏と冬のライブハウスでのリサイタルを行います。その大きなステージに向けて、皆士気を高めていき、練習に励んでいます。そのほか、関東七大学音楽祭へも毎年出演していますね。あとは、他大学のサークルとの合同ライブもありますし、早稲田大学新学生会館でライブを行うこともあります。そして、合宿は毎年夏に行っています。これがまた楽しいんですよ～。

寺戸：出会えなかったら一生学べなかったかもしれないことをたくさん教えてくれた、人々との出会いの場ですね。3年間固定メンバー制ということもあって、いろいろな事情でやめてしまう部員や解散してしまうバンドもあります。僕のバンドも結成して2年目の夏まで正ドラマーが見つからず、先輩にサポートしてもらったりしていました。ドラマーがみつかってからも各個人の悩みやお互いに対する不満などしばらくは問題がつきませんでしたが、今は乗り越えて安定した良いバンドになってきたと思います。

寺戸：3年間同じメンバーでやるということは、様々な苦労がある半面、それを乗り越えた時に生まれる絆は何にも代えがたい財産になると思います。かつての僕らのように自分のバンドのことで悩んでいる後輩も今いるのですが、きっと良くなると信じて努力してほしいと思います。そして、僕の代はあと少しで引退なのですが、最後まで頑張って良い演奏をしたいと思います。代表としては、よりよい音楽を演奏して、お客さんに何かを伝えられるサークルにしていきたいです。

※早稲田大学よりメッセージ

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