今年の箱根駅伝は、東洋大の見事な独走で幕を閉じましたね。4年連続で山登りの5区を走った柏原に注目が集まりましたが、「柏原頼みにならないレース展開を」と、選手一丸となって奮闘し、柏原にトップでタスキをつなぐレース展開。そして柏原はプレッシャーをはねのけて、見事区間新記録！年明け早々、日本中が熱狂したのではないでしょうか。こんなエキサイティングな大学対抗マッチが、軽音の世界でもあったら面白いな…なんてことを思わずにはいられません。

さぁ復刊とともにこちらの連載も復活です！「ロック版・箱根駅伝」を目指して…全国の大学・短大・専門学校の公式協力の下、ロックなキャンパスライフを送る学生にスポットを当てる連載「キャンパスロック図鑑」。これまでは関東・甲信越の大学を中心にご紹介してきましたが、13校目となる今回より関西方面へ進出！さらにパワーアップしてお届けしたいと思います。

今回登場するのは、京都造形芸術大学の京都造形軽音部。AKB48の衣装デザインを手がけているのは、実は京都造形芸術大学の学生。また、副学長の秋元康氏を筆頭に、『私立探偵 濱マイク』でおなじみの林海象監督、三代目市川猿之助など多くの著名人が教授に名を連ねていることでも知られています。

そんな、エンタメ最前線の大学で活動する軽音部はどのような特長があるのでしょうか。空間演出デザイン学科プロダクトデザインコース2回生で、ベーシストの江藤圭祐代表に話を聞きました。

江藤：私たちのサークルは、一つのジャンルに限定せず、J-POPやJ-ROCK、洋楽、ジャズやメタル、ノイズ、アニソン、オリジナルなど様々な音楽を嗜んでいます。コピーするバンドは最近だとマキシマム ザ ホルモン、9mm Parabellum Bullet、YUI、THEE MICHELLE GUN ELEPHANT、筋肉少女帯、椎名林檎、Sum 41などをやっています。

江藤：現在、部員は全学年合わせておよそ70名おり、約10組のバンドがそれぞれ毎日活動しています。部員には男性も女性もいて、皆仲が良いですよ！練習場所は学内スタジオが主です。部員は随時募集しているので、ここを今見ている京造生の皆さんには是非入部してほしいですね!!

江藤：年間を通じたイベントは、新入生歓迎ライブ、新入生デビューライブ、学祭ライブ、卒業ライブがあります。どのライブも皆盛り上がっているし、ロックバンドでは、狂うように暴れながら演奏する人もいます。この前の新入生歓迎ライブでは演奏中に勢いにのってベースを折った人もいるほどです！また、これまでライブでの演奏は未経験だった人も、しっかりと盛り上げようと積極的にライブに参加して、実践から成長していこうとする心意気を持っています。オリジナルバンドも個性的なバンドが多く、着物を着るバンドや、白衣を着てガスマスクを装着して演奏するバンドもいます！

江藤：我が強い人が多いので、なかなか意見がまとまりません。しかしだからこそ、団結できたときに本当の団結力を見せることができます。今年の学園祭では、事前の準備期間には多々ミスが出て不安になることもありましたが、学祭当日は皆が団結してくれたおかげで最後は成功させることができたと思います。

江藤：実は、僕は当初代表になろうとは思っていませんでした。去年の卒業ライブの時に前の代表の方に推薦され、代表を務めさせていただくことになりました。僕にとってこの軽音部は、音楽を通して音楽好きが集まっているので、話しやすいというのが一番の魅力です。誰にも遠慮しなくて良いので、楽に過ごすことができます。

江藤：僕のやっている音楽はオリジナルとコピーバンドで、ベースを弾いています。コピーバンドとしてはマキシマム　ザ　ホルモンや9mm Parabellum Bulletなど邦楽のコピーをやっています。自分は大学ではプロダクトデザインについて学んでいて、音楽とは直接関わりのないことをしていますが、将来はデザインの仕事もしつつ、音楽（ライブ）活動などはやっていくつもりです。ずっと音楽は続けていきたいですね！！

※京都造形芸術大学よりメッセージ

京都造形芸術大学は、日本を代表する芸術大学のひとつで、学部および大学院（通信制を含む）に最も多くの学生が就学しています。
大学のキャンパスは京都市の北東地区に位置し、銀閣寺や曼殊院、詩仙堂、修学院など歴史的遺産が近くにあります。
グラフィックデザイン、アニメ、まんが、映画、ファッション、ジュエリー、インテリア、建築、ランドスケープ、演劇、美術など、殆ど全てのアート・デザイン分野をカバーしており、３４年の歴史の中で、多くの卒業生が日本や世界のアート・デザイン分野で活躍しています。