連載

TEXT:鈴木亮介

Photo寒くなってきましたが、体調など崩していませんか?ハロウィンの仮装が終わったかと思えば、早くも街はイルミネーションが点灯し始めるようになりましたね。

ロック版・箱根駅伝ことキャンパスロック図鑑、28校目となる今回は北陸から福井大学が登場します。福井大学は1949年に福井師範学校、福井青年師範学校、福井工業専門学校を母体として設立された国立大学で、2003年には福井医科大学と統合。医学部を含む3学部・3研究科を持つ大学です。最近では雑誌の就職率ランキングで、福井大学の就職率が全国240大学中第1位となり、話題となりました。

そんな福井大学から今回ご紹介するのは、ロック研究所!工学部電気電子工学科2年、ギターボーカルとして活動する永山竜之介代表に話を聞きました。

— まずはじめに、福井大学ロック研究所の特長を教えてください。

Photo永山:ロック研究所ではその名の通り、ロック全般のコピーバンドを中心として活動しています。一口に「ロック」と言っても、非常に多岐にわたる時代、音楽ジャンルのロックバンドのコピーをしています。一例として、最近行われた大学祭における野外ライブでは、ZebraheadSiM陰陽座Red Hot Chili PeppersOne Minute Silenceマキシマム ザ ホルモンMemphis May FireArch EnemyKillswitch EngageMr.BIGのコピーバンドが出演しました。普通の軽音楽サークルと比較するとハードロック/へヴィーメタルにやや傾倒した嗜好をもつ人員が多いように感じます。そういった研究員が日々テクニックを競わせているため、個々の演奏力はそれなりのものであると自負しています!

— 部員数やバンド数はどのくらいでしょうか? また、主な活動についても教えてください。

永山:現在の研究員は現役生が17名おり、そのうち1年生は5名、編入生4名、2年生7名、3年生1名と比較的少数です。しかしそれに加えて大学に在籍しているOBの方々も現役生顔負けの頻度で活動をしているので、実際には17名以上の賑やかさです(笑)。ロック研究所では特定のライブに向けてその都度コピーバンドを結成するという方式であるため、時期によってバンド数は異なります。また、それぞれのバンドの練習は基本的に部室で行います。曜日と時間で区切った練習枠を各バンドで好きなように使うという形式で練習しますが、研究員が少ないがゆえに枠の取り合いなどはめったになく、思う存分練習できます。

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— ライブやイベントにはどのようなものがありますか?

永山:主だった毎年恒例のイベントとしては、5月末に福井大学で催される大学祭の一環として、野外ステージにてライブを行います。また夏休みの9月頃には合宿が行われます。合宿所まで足をのばし、音楽漬けの日々を送ります。11月には定期コンサートというライブがあります。このライブではオーディションによって厳選された4バンドが出演しますが、コンサートというだけあってロックバンドのライブとは一味違った、演奏をしっかりじっくり聴き込むような雰囲気のライブです。これらのほかにも、近辺の他大学との交流を兼ねたライブも多数あり、それらを含めれば平均してほぼ月に1回程度の頻度でライブを行っています。

— 活動の苦労や困ったことなどがあれば教えてください。

永山:やはりこれだけ人数が少ないと、サークル主催でライブを催す際にはその準備、運営が大忙しですね。毎年の大学祭でのライブは野外ステージなのですが、大学祭の時期の福井は雨が非常に降りやすいようで毎年雨に見舞われています。今年も例にもれず雨に見舞われ、機材の管理やライブ中のトラブルの対処がたいへんでした。

—永山代表にとって福井大学ロック研究所はどのような存在ですか?

Photo永山:僕にとってのロック研究所は、音楽的な意味合いで例えるならば「道場」といった感じですね。現役研究員はもちろんOBの方々にも刺激や影響を受けて、より自分の演奏力、歌唱力を磨きあげることのできる場であると思います。みなさん上手ですから、”自分も負けてられへんな”って感じです。そしてロック研究所を別の言葉で例えるならば、ありきたりかもしれませんが「家族」といった感じですね!サークルの仲間である以前に仲のよい友達、気の置けない先輩後輩といった人間関係を築けているというのもロック研究所の特筆すべき点だと思います。

— 最後に、今後の目標を教えてください。

永山:ロック研究所としての今後の目標は、よりたくさんの、そしてより個性的な研究員の確保ですね(笑)。現在の研究員は誰もかれも濃厚な個性の持ち主なのでそれに負けず劣らずの個性をお持ちのロッカー、もしくはロッカー予備軍の方々をお待ちしております。そして個人として、代表としての目標は、このサークルの「家族」とも名状できる温かい空気感を、のちの代まで伝えていければと思っています。

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Photo※福井大学よりメッセージ

福井大学は、学術と文化の拠点として、
高い倫理観のもと、人々が健やかに暮らせるための
科学と技術に関する世界的水準での教育・研究を推進し、
地域、国及び国際社会に貢献し得る人材の育成と、
独創的でかつ地域の特色に鑑みた教育科学研究、
先端科学技術研究及び医学研究を行い、
専門医療を実践することを目的とします。
 
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〒910-1193 福井県吉田郡永平寺町松岡下合月23-3
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〒914-0055 福井県敦賀市鉄輪町1-2-4
・ 創立年
1949年
・ 学生数(2012年5月1日現在)
学部:4144名 大学院:952名
・ 大学HP
http://www.u-fukui.ac.jp/

◆ビースト推薦文
今回は「研究所」と名のつくサークルをご紹介しましたが、少数精鋭の”研究員”が、文字通り個々の音楽を研究しているのだなということが伝わってきました。「道場」という雰囲気もいいですね。互いに切磋琢磨して、技術もパフォーマンスも高め合っていってほしいと思います。


 
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