連載

桜美林大学

TEXT:鈴木亮介

Photo「2年目のビーストはオリジナル企画の充実を目指す!」という桜坂編集長の宣言通り、今月より新連載「キャンパスロック図鑑」を始動します。この連載はロックなキャンパスライフを送る学生にスポットを当てるもので、全国の大学・短大・専門学校の全面協力の下、ロックバンド系の部活動またはサークルを毎回1団体ずつご紹介していきます。「ロック1年生」世代の中高生たちに進路・針路の一つを示すことができれば本望です。またBEEASTの主たる読者層である”かつて学生だった”皆さんに「懐かしいなぁ」「今はそんな風になっているのか」と感慨を持っていただければ、嬉しく思います。

記念すべき第一弾は、“桜美林大学”です。町田キャンパスは、大学のキャンパスと、同じ敷地内にある附属の中学・高校が風景と調和していて、まるで外国の街並みのような美観が広がっているのが印象的です。今回ご紹介するのは桜美林大学の軽音楽部。部員は50名を超え、20から30ほどのバンドが活動中とのこと。代表を務めるリベラルアーツ学群3年・藤井陽慶さんに話をうかがいました。

—まずはじめに、桜美林大学軽音楽部の特長を教えてください。

藤井:私たち軽音学部では、主に既存のバンド、アーティストをコピーする、コピーバンドを組んで日々活動をしています。コピーするジャンルは洋楽・邦楽・アニメソングなど様々ですが、近年はJ-ROCKが多く、また人気です。桜美林大学にはいくつかの音楽団体がありますが、軽音学部ではバンドまたは音楽経験者はもちろん、楽器に触ったことがないけれど、音楽に興味があるというような方も多く入部します。私たちはそんな音楽未経験者の方たちも大歓迎です。練習は大変ですが、部員同士で互いに切磋琢磨し、楽しく活動をしています。マナーやモラルに欠如した行動、例えば無断欠席無断遅刻などには厳しく対応しています!やはりルールあっての部活動ですからね。また、毎年大学祭では軽音楽部オリジナルのパーカーを作ったりしています。昨年の大学祭では、軽音学部と他団体で合同に作ったTシャツが見事校内NO.1Tシャツに選ばれました!

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—部員数やバンド数はどのくらいでしょうか?また、活動についても教えてください。

藤井:部員は現在、1年生18名、2年生13名、3年生15名、4年生8名の計54名で、バンド数は常時20〜30ほどあります。毎週木曜日に部会を設置しており、全員参加のもとにスケジュールの確認や連絡などを行っています。その他、意見交換や交流の場として部室があり、過去のライブ映像やアルバムの確認もできるようになっています。練習施設としてスタジオがあり、ここではバンドや個人の練習が毎日10時から21時まで可能です。ライブなどのイベントは大体月に1度あり、企画内容にあわせて室内と屋外のステージを使い分けています。また、ライブに参加するバンドを選考するために部内でオーディションを行っており、より質の高いライブイベントを披露できるよう心がけています。バンドは、各オーディションにあわせて毎回バンドを再編成するという形になっています。従って、4年間同じバンドをやり続ける人もいれば、毎回違うバンドで勝負する人もいます。

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—年間を通してライブやイベントはどのくらい行うのですか?

藤井:ライブは年間10本で、5月は新入生歓迎会、6月は学内音楽団体で六月祭、8月は他大学とのジョイント、9月は1年生主体のニューフェイス、12月はクリスマス、2月の節分、3月はフォークソング研究部と一緒に合同ライブを企画しています。さらに、4月は新入生歓迎フェスティバル、7月は七夕フェスティバル、10月は学祭での野外ステージで演奏をします。こうしたライブでは音響、照明、ビデオや写真撮影もします。すべて自分たちで行うライブです。ライブに出演するにはオーディションに受からなければならず、その練習とライブでまさに音楽漬けの日々です!また、夏にはスタジオのあるホテルで合宿をしたり、山梨県と神奈川県の間にある道志川の河原でバーベキューをしたり、冬合宿や各ライブ、学期ごとに飲み会と、学年を越えたバンド活動をしやすいよう部員の交流の機会を作るイベントもしています。

—部長の藤井さんにとって桜美林大学軽音楽部はどのような存在ですか?

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藤井:僕にとっての軽音楽部とはずばり、「大学生活の全て」ですね。今の僕の大学生活から軽音楽部をとったら正直何も残らないと思います。「もしも今の生活から軽音楽部がなくなったら」なんて怖くて考えられません。朝起きて練習をして授業へ行ってご飯食べて、また練習して部室で遊んで授業の課題やってみんなでご飯を食べに行って……という生活をもう2年以上続けているので家族や彼女とかといる時間よりも圧倒的に部員と一緒にいる時間のほうが長いんです。1日の8割ぐらいは部員と一緒に活動をともにしていますね。今まで特に同世代の仲間とはつらいこと、悲しいこと、うまくいかないこと、楽しいこと、うれしいこと、信じられないようなことを一緒に体験してきて、そしてこれからも同じように体験していくのかなって思うとやっぱり僕からした軽音楽部とは「なくてはならないもの」「あって当然のもの」「酸素」「家族」、これらの言葉が当てはまるのかなって思いますね。これを部員にみられたらかなり恥ずかしいですね(笑)
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—最後に、今後の目標を教えてください。

藤井:部全体としては、この軽音楽部を部員全員にとって音楽をたくさん楽しめ、この桜美林大学での4年間を充実させるような部活にするというのが第一の目標です。大学の部活でバンド活動をこんなにも充実した環境の中でできるところは、そうそうないと思います。だから、桜美林大学軽音楽部に入ったからには1年生から4年生までみんなが楽しめる、他にはないくらい輝いた部活にしていきたいです。外部との交流ライブも増やしていきたいですしね!そのためには部員一人ひとりが、日々自分の楽器と向き合って努力していかなければなりません。個人の目標としては楽器や歌の技術の向上、結果としてそれらの努力がバンド全体の演奏力の向上につながるようにがんばることです。軽音楽部として、これだけ大学から機材やら部室やら活動を支援して頂いているのですから、それなりに技術も持ち合わせていなくては軽音楽部としての面目が廃ってしまいます。そして何より、バンドの音に魅かれて皆集まってきたわけですから、オーディションや本番のたびに先輩や同世代、後輩の演奏をみて、刺激を受け、うまくなりたいと思うのです。これからも私たちは学業・練習ともに頑張ります!

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※桜美林大学よりメッセージ

桜美林大学では、「幅広く知識を身につけたい」「専門分野を極めたい」など、自分の興味に沿ったカリキュラムを作ることができます。

オープンキャンパスについては、右の画像をクリックしてください。
桜美林大学サイトにある、オープンキャンパスの詳細PDFへリンクしています。

◆桜美林大学軽音楽部 HP
http://www.obirin.ac.jp/oacu/bunnka/keion.html
メンバー募集中!初心者大歓迎 詳細はHPへ

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大学祭ライブ(けやき広場にて) 10/29・30 開催
軽音楽部で一番大きなイベントです。プロの音響・照明によるハイクオリティのステージは圧巻!

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◆桜美林大学プロフィール
・ 大学住所
〒194-0294 東京都町田市常盤町3758
・ 創立年
1966年4月
・ 学生数
(2010年5月1日現在)8,639名
・ 大学HP
http://www.obirin.ac.jp/

◆ビースト推薦文
「野球や演劇などと同様、軽音は大学からの初心者は入りづらいのではないか…」という心配は無用。桜美林大学軽音楽部では部員間の交友を密にして、初めて楽器を持つ人も楽しめるようにしっかりとケアしています。それでいて、慣れ合いにはならず高い志を持てるよう、ライブは事前にしっかりオーディションを実施。HPの紹介でコピーバンドの冒頭にNUMBER GIRLが出てくるあたり、かなりのロックマニアが潜んでいるはず!