連載

秋田大学軽音楽研究会

TEXT:鈴木亮介

Photoロック版箱根駅伝こと「キャンパスロック図鑑」、この連載もついに20校目を数えることとなりました。今回は本編をお読みいただく前に、まずこちらのカテゴリーページをご覧ください。東京・町田の桜美林大学から始まって、様々な大学にご登場いただきました。当連載のポイントは、「大学のオフィシャル(公認)情報である」ということ。サークルと直にやり取りするのではなく、大学広報を通じて資料提供や取材、原稿チェックを行うことで、公式な情報を提供し、読者のみなさま、とりわけ進路に悩む高校生や軽音ライフを過ごす大学生の皆さんにとって手助けとなればと考えています。

大学ロゴを使用し、公式情報を提供できるのも、「親子で読めるロックマガジン」としてBEEASTを認めていただいている証。とは言え、平成23年5月現在で、全国には763の大学が存在します。20校目ということは、まだたったの2.6%。千里の道も一歩からということで、引き続き精力的な取材を続けていきたいと思います!もちろん、大学関係者のみなさまからの自薦も大歓迎です。さて、その記念すべき20校目に登場するのは、東北の名門国立大・秋田大学です。1949年に設置され、教育文化学部と医学部、工学資源学部 (旧・鉱山学部) の3学部を持ち、全国有数の高い学力水準を支える教員育成と地域医療、地域産業の発展に貢献しています。

そんな秋田大学から今回ご紹介するのは、軽音楽研究会!工学資源学部材料工学科3年で、バンドではベースを担当する鈴木琢真代表に話を聞きました。

— まずはじめに、秋田大学軽音楽研究会の特長を教えてください。

Photo鈴木:私たち秋田大学軽音楽研究会は、邦楽、洋楽、ロック、J-POP、パンク、メロコア、メタルなどなど、様々なジャンルを扱っていて、現在60名ほどの部員が所属しています。これは大学内でもかなり大人数のサークルです。音楽好きの人たちが集まるだけあって、個性的な人も多いです(笑)これだけの人が集まれば、自分の趣味と合う人とバンドを組むことができます。それも魅力的ですが、それ以上に今まで聴くことのなかったバンドの音楽を聴けたり、人に誘われてサークル外でバンド活動をしたりと、一人では得られない新しい発見ができる場所でもあります!また、僕らの企画しているイベントでは、他大学の軽音楽サークルや秋田市内で活動しているバンドをゲストとして招いたり、秋田大学内の他の音楽サークルと合同で行ったりと、深い交流、幅広い活動をしているところも特長です。

— 部員数やバンド数はどのくらいでしょうか? また、主な活動についても教えてください。

Photo鈴木:現在の部員数は60名ほどで、これから新入生が増えてきて、もっと多くなると思います。バンドは、ライブごとに自分たちでメンバーを集め、自分たちがやりたいことを行います。大体1ライブ15~20バンドの募集をします。練習はバンドごとに行うので、サークル全体で集まって練習することはありませんが、新入生を対象にパートごとの講習会を開いたり、週に1回大学の講義室を借りて部員みんなが集まる「部会」というものを行ったりしています。部会では部長が中心となって、今後の活動内容やバンドの募集など、色々なことを話し合います。部会が終わった後はそのまま講義室で話をしたり、同期だけでなく先輩や後輩とご飯を食べに行ったり、飲みに行ったりと、部員同士の交流の場でもあります。ちなみに僕は部会が大好きです(笑)

— ライブやイベントにはどのようなものがありますか?

Photo鈴木:毎年定期的に行っているライブとして、6月の新入生歓迎ライブ、10月の学祭ライブ、12月のクリスマスライブ、3月のフェアウェルライブがあります。これだけだと少ないように思えますが、この他にも自分たちでライブを企画している「Rock ‘n’ roll University」というライブがあり、いつもお世話になっているライブハウスで行っています。このライブは数年前から開催していて、現在vol.15まで開催しました。これを入れると、月に1回程度のペースでライブを行っています。他のイベントとして、4月には花見があり、夏には近くの海でキャンプ、冬にはスキー旅行など季節ごとに楽しいイベントがあります。部員全員ライブにも遊びにも全力です!

— 活動の苦労や困ったことなどがあれば教えてください。

Photo鈴木:部員それぞれがバンド活動をしたくて入部しているので、ライブのバンド募集の際には、すぐに枠が埋まってしまいます。今年の3月、4年生にとって最後のライブの時に、枠が足りなくなるという事態に陥ってしまい、4年生や幹部で話し合いをして枠を増やすか、もう1日増やすかなど色々議論し、どんなライブにしたいのかということを改めて考えました。結果的には枠を増やして、少し規制をかけることで解決し、良いライブができました。部員一人ひとりがライブに対してただやりたいことをやるのではなく、意思を持って取り組むことの大切さを実感しました。

—鈴木代表にとって秋田大学軽音楽研究会はどのような存在ですか?

Photo鈴木:軽音楽研究会は今の僕にとってなくてはならない存在です。軽音楽研究会に入ってライブをたくさん開催できたのもそうですが、それ以上に先輩、後輩、同期の色々な人と出会えたことが一番の財産です。これだけの人数がいれば、音楽に対しての考え方や接し方も人それぞれで、様々な考えがあることを知ることができました。誰が正しくて誰が間違っているのかということではなく、それを聞いて自分自身がどんな考えを持つかが重要だと思います。今までの考えを貫くか、頭を柔軟に働かせて考え方を変えるべきか、そういうことを真剣に考えることができる場所です。また、本当に尊敬できる先輩に出会えたり、信頼できる仲間を作って一緒に音楽を楽しめる大切な場所でもあります。ここで出会えた先輩や友人は一生の財産になると思っています。

— 最後に、今後の目標を教えてください。

Photo鈴木:軽音楽研究会の目標としては、他大学等との交流です。毎年企画しているので、それを絶やさないようにすることと、もっと多くの団体と交流することが目標です。色々大変だと思いますが、もし実現可能なら県外の団体ともライブを行いたいです。あと、秋田大学には屋外にステージがありますが、現在は近隣への音漏れなどでライブができない状態なので、それを解決して是非そこで野外ライブをやりたいです。
個人の目標としては、もちろん良いライブをすることです!良いライブというのは演奏が良いだけではなく、本当に気持ちが入っているライブをしたいです。自分たちのライブを聴きに来てくれた人に少しでも思いや気持ちを伝えて、心から盛り上がってもらえるようなアツいライブができるようになりたいです。ライブで行っているのは主にコピーですが、オリジナルバンドでも出せない、自分たちにしか出せないものがあると思います。これからも色々な人と接し音楽と真剣に向き合っていきたいです。

Photo※秋田大学よりメッセージ

秋田大学は、教育文化学部、医学部、工学資源学部の3学部から成る総合大学です。本学の基本理念・目標は、学習者中心の教育を行い、また、地域文化の発展の中心となり、国際人として通用する人材を養成することです。地域に根ざし世界に発信する教育・研究の拠点を目指しています。

オープンキャンパス 2012年7月28日(土)
秋田大学祭 2012年10月20日(土)~21日(日)
 
 

◆秋田大学軽音楽研究会 ホームページ
http://akitamusic2.web.fc2.com/rnr/

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もうすぐ新入生歓迎ライブがあります。詳細は学校内でサークルの案内を配るので、近くの方や、秋大の方、是非見に来てください!5月にはOBとのライブがあるのでそちらも是非!詳しくはHPで確認お願いします!入部希望者はぜひ部会へ遊びに来てください!

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◆秋田大学プロフィール
・ 大学住所
〒010-8502
秋田県秋田市手形学園町 1番1号
・ 創立年
1949年
・ 学生数(2012年3月現在)
5,159名(学部生4,484名+大学院生675名)
・ 大学HP
http://www.akita-u.ac.jp/


◆ビースト推薦文
今回登場してもらった鈴木代表は、これまで登場した部長/代表の中で歴代1位?と思えるほどボリュームたっぷり、どの質問にもたくさん答えてくれました。回答の随所に軽音楽研究会への愛情が感じられますね。
そして、「音楽に対しての人それぞれ異なる考え方や接し方について、誰が正しくて誰が間違っているのかということではなく、それを聞いて自分自身がどんな考えを持つかが重要」という言葉にはハッとさせられました。音楽の現場でももちろん、ビジネスシーンでも、人が生きる上でこの考え方はとても大切ですね。自分と異なる価値観を認めるところから、人は成長できるのだと思います。
「演奏が良いだけではなく、本当に気持ちが入っているライブ」、いいですね!是非とも生で聴いてみたいと思いました!