連載

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TEXT:鈴木亮介

Photo新年度がスタートしました。4月1日に消費税が8%に値上がりし、増税・物価高といった話題とともにスタートした今年度ですが、あれこれ新しいことを始める季節、意欲も気力もプラスでいきたいですね。
 
連載「キャンパスロック図鑑」、41校目となる今回は愛知県の豊田工業大学が登場します。豊田工業大学は1981年に名古屋市内に設立された日本初の社会人大学で、工学部先端工学基礎学科と大学院を設置しており、現在も企業から派遣された現役の社会人学生と高校卒の一般学生がともに在籍しています。朝日新聞出版の「大学ランキング2014年版」では初年度納付金の安さ、教員1人あたりの論文掲載数、教員の博士号取得件数で全国第1位を獲得しています。その大学名から連想される通り、トヨタ自動車が設立した大学です。
 
そんな豊田工業大学から今回ご紹介するのは、「軽音楽同好会」!部長を務める3年生の伊藤淳矢さんにお話を伺いました。

— まずはじめに、豊田工業大学軽音楽同好会の部員数やバンド数はどのくらいでしょうか? また、主な活動についても教えてください。

Photo伊藤:私たちのサークルの活動は一言でいえば、学年の枠を超えた自由な活動だと言えます。私たちは、学部生1~4年、院生1、2年あわせて40人ほどで活動しています。そのため、同学年のみのバンドだけではなく、学年をまたいだバンドも多く活動しています。学年間の仲の良さは、こういったところからきています。またバンドの数が少ないので、1バンドあたりより多くのイベントで演奏することができます。練習の日程、方法などは全てバンド単位で決定しています。サークルの決まりに縛られることなく、自由な活動ができます。練習は、大学内にある練習場所を使ったり、サークル毎に好きなスタジオを使ったりしています。このように私たちは、学年を超えたバンド内で話し合い、サークルの決まりに縛られず自由に活動しています。
 

— 豊田工業大学軽音楽同好会の特長を教えてください。

伊藤:僕ら豊田工業大学軽音楽同好会の特長は、初心者がとても多く、音楽を楽しもうという気持ちさえあれば誰でも大歓迎の超!アットホームな同好会です。中にはいくつもバンドを掛け持ちして複数の楽器を担当していたり、学年の枠を超えた先輩後輩でのバンドが多いのも他のサークルとの違いだと思います。コピーバンドからオリジナルのバンド、ハードロックからアニソンまで…各々好きなジャンルのバンドを組んで自由にやっています。とにかく自由で、やる気さえあれば一年生からでもどんどんライブに参加できます!昨年度では、他大学との合同ライブの開催や、学祭ライブに外部バンドを招待したりと、活動の範囲もどんどん拡大していっています!
 
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— ライブやイベントにはどのようなものがありますか?

伊藤:昨年度は、まず5月に新入生歓迎ライブを行いました。次いで6月には新入生のための楽器購入ツアーを実施。9月は豊田工大の学祭ライブを開催しました。10月には愛知学院大学との合同ライブ、11月には中京大学との合同ライブにそれぞれ参加するなど、近隣の他校との交流もあります。12月には軽音楽同好会の定期ライブがあり、そして3月には卒業ライブがあります。
 

— 活動の苦労や困ったことなどがあれば教えてください。

Photo伊藤:軽音楽サークルとして活動する上でもっとも大変だと思ったのが、バンドメンバー同士の考えをまとめることでした。例えば、ある曲をコピーしようという話になったときは、各自やりたい曲というのがかみ合わないなどの問題が度々ありました。また逆になかなか意見を出してくれないということもありました。最終的には誰かが我慢をして選曲をするという形で進めていたのですが、そうでないときはメンバー間で多少のいざこざがありました。だからと言って私たちのサークルは仲が悪いといったことはありません。私たちのサークルは人数が少ないため、必ずしも音楽の趣味が一致しなかったのは原因だと思います。しかし、このような問題を乗り越えることでメンバー同士の絆というものが形成されていると感じます。
 

—伊藤部長にとって豊田工業大学軽音楽同好会はどのような存在ですか?

Photo伊藤:僕にとっての豊田工業大学軽音楽同好会とは、僕を育ててくれた、僕の大学生活にはなくてはならない存在です。僕は(インタビュー回答時)現在3年生ですが、一つ上の世代に軽音楽同好会として活動する会員がいなかったため、部長を務めて二年目となります。部長としての一年目は、先輩の真似をしようと必死でしたが、サークルの運営がなかなか上手くいかず、今考えてみれば、真似すらしっかりと出来ていなかったように思います。二年目の今年は、定期的に部会を開いて、サークルの仲間の意見を聞くようにしたり、他大学との合同ライブを行ったりと、積極的に活動を行っています。今一番に考えていることは、サークルにとって部長というのは、後輩の見本となる存在でなければならないと思っています。後輩たちが、僕の真似をする必要は全くありませんが、このサークルを好きなってくれて、自分たちで考え、協力して活動していってくれることを願っています。楽しいことばかりでなく、辛いことも多かったですが、僕はこのサークルに入って、部長が出来て良かったと心から思ってます。
 

— 最後に、今後の目標を教えてください。

伊藤:今年度は、学内にとどまらず、学外で他大学とのライブ活動が盛んなバンドもいくつかでてきました。他大学のバンドと合同で行うライブは、僕らの向上心を強く刺激してくれるものでした。そんな外へ向けた活動を今後もより活発にしていくことに加えて、学内でギター、ベースなどの各パートごとでの合同練習や、学内ロビーでのミニライブなどの学内活動も積極的に行っていこうと思っています。
 
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◆豊田工業大学軽音楽同好会
https://twitter.com/toyokokeionmaru
 
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今後も定期的にライブを開催していきます!!詳細はtwitterアカウントをご覧ください!!
新規メンバーは随時募集しています!もちろん学外の方もOKです!一緒に音楽を楽しみたい方は是非!初心者ももちろん大歓迎です!
 
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◆豊田工業大学 プロフィール
・ 大学住所
 愛知県名古屋市天白区久方2-12-1
・創立年
 1981年
・学生数
 503名
・ 大学HP
http://www.toyota-ti.ac.jp/

◆ビースト推薦文
世界に誇るトヨタの大学の軽音サークルをご紹介しました。大学1~4年生(学部1回生~4回生)が同じバンドを組むのは珍しくないかと思いますが、院生も含めて同じサークルで活動していると、かなり幅広い年代が一堂に会することになりますね。その中で、部員数も何百人もいる大所帯ということでなければ、密なコミュニケーションが生まれますから、下級生がその中で学べることは数多くあることでしょう。苦労も含め、様々な経験を大きな財産にしてほしいと思います。


 
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【連載】キャンパスロック図鑑 バックナンバーはこちら
http://www.beeast69.com/category/serial/campus