ハートに付いた火で、まるで微熱時のような精神状態である。原因は、2012年12月の初日に滋賀の重音シーンの聖地“滋賀BARI-HARI”にて、RAJA&MAG&MARIによる奇跡的なショウを体験してしまったから。RAJA&MAG&MARIとは、名前の通り80年代の関西メタルシーンの中核を担ってきたRAJAS、44MAGNUM、MARINOのメンバーが合流した結晶体。RAJASからは、森川“SEN”邦子と福村“BABAchan” 高志。44MAGNUMからは、広瀬“JIMMY”さとし。MARINOからは、吉田“LEO” 隆という顔ぶれだ。

80年代当時はライバルバンドであったはずの彼ら。特に看板を担うフロントマン、歌に艶あるRAJASの森川“SEN”邦子とMARINOの吠王吉田“LEO” 隆が、同じステージで歌っているのは感慨深い。それぞれの持ち曲を、他シンガーと競演するに違和感が生じたりしないかと心配していたが、2人のヴォーカリストは誰にも遠慮することなく、自由自在にオーディエンスと呼応していた。大胆に君臨したRAJA&MAG&MARI。その奇跡のライブの模様をフォトレポートでお届けしよう。