演奏

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TEXT:鈴木亮介 PHOTO:万年平男

プロレスラー、元参議院議員、大河ドラマ出演の俳優…数々の肩書きを持つ大仁田厚だが、パンクバンドのボーカルを務めていることは案外知られていないのではないか。The Rolling Stonesを敬愛し、Sex Pistolsを崇める大仁田厚バンド(大仁田厚withKIxxANDCRY)が、2012年夏、新宿で激アツライブを敢行!
 
さらに、対バンはお笑い界No.1のBON JOVIフリーカー椿鬼奴率いる金星ダイヤモンドを筆頭に、BAD SiX BABiES大山正篤(Drums)らが脇を固め最強布陣で臨むtsubaki-VOICE、WOMEN’S POWER出演でもおなじみの人気のガールズバンド・コイノオトシゴ、さらにASID BLOWUntouchedCanvas.と、合計7組による豪華競演だ!
 
大仁田厚withKIxxANDCRY メンバー:
大仁田厚(Vocal)、THOGO(Guitar)、米虫(Bass)、小田強(Drums)
 

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午後5時を回り、1組目に登場したのはCanvas.!パワフルな女性ドラマーが魅力の男女4人組。ハードなロックナンバーから、「あさやけ」というタイトル通り妖艶なボーカルが魅力なスローバラードまで、6曲を披露!
 
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続いて2組目に登場したのはUntouched!女性ブラス隊も含めた6名の豪華で艶やかなステージ。重低音がしっかりと土台を築いているハードロックに、金管、そしてムーディーなボーカルが織り混ざった演奏は、スケールの大きさを感じる!
 
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◆Untouched 公式サイト
http://music.geocities.jp/untouched_2012/

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3組目の登場はコイノオトシゴMah(Vocal)が「腕上げて行こう!」と元気いっぱいに呼びかけ、オーディエンスも全力で拳を挙げて応じる!キュートなルックスとは対照的に、上質なハードロックサウンドを披露。
 
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◆コイノオトシゴ 公式サイト
http://koioto.net/

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4組目は黒を基調としたクールないでたちで登場したASID BLOW!轟音ギターを鳴り響かせ、クールさはありつつも力強いステージングに、オーディエンスも手を振って応える!メンバーのルックスも含め、トコトンかっこいいバンドだ。
 
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◆ASID BLOW 公式サイト
http://m-pe.tv/u/page.php?uid=asidblow&id=1

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5組目はtsubaki-VOICE!ソロ名義での活動に、大山正篤BAD SiX BABiES)らがサポートを務める強力布陣だ。妖艶なセクシーヴォイスに、安心感あるリズム隊が加わった、見ごたえ満点のステージ!
 
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MCではキャラクターそのままに怪しげな、そして、妖しげな、独特の間と目力でオーディエンスを引きつける!そして、百戦錬磨のバンドメンバーたち、大人の色気を漂わせながら、年齢も性別も様々なオーディエンスを一つにする。
 
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◆tsubaki-VOICE 公式サイト
http://www.tsubaki-voice.com/

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6組目は吉本興業所属の芸人・椿鬼奴率いる金星ダイヤモンド!ド派手な衣装で登場し、ビール片手に乾杯あり、芸人仲間のステージ飛び入りあり、ブロッコリーの小道具あり…と何でもアリ!
 
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その楽曲も「ビールの歌」「交通事故に遭って下りた保険金で旅行に行った先で作った曲」など個性的だが、BON JOVIフリークの椿鬼奴のことだけあり、楽曲の完成度の高さ、歌声の力強さは期待以上!圧巻のステージを見せつける!
 
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◆金星ダイヤモンド 公式サイト
http://sound.jp/kinsei/

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椿鬼奴たちがステージを下りると、突如客席最後尾のPA卓一帯に、ビニール傘がセッティングされた。これはどういう演出なのか。まさかこんな所まで水が飛んでくるのか…そんなことを思っていると、暗転!いよいよ待ちに待った、本日のホストバンド大仁田厚withKIxxANDCRYの入場だ!
 
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豪華なSE「KIxxANDCRY」は、故・TAIJI(ex:XLOUDNESS)が作曲を手がけたものだ。黒の革ジャンに身を包んだ大仁田厚、まずは挨拶代わりに「オイ!オイ!」とデスヴォイスとも雄叫びともつかない独特のコミュニケーション!そして、彼の手にあるのは…2リットルのペットボトルだ!想像をはるかに超える”水撒き”が彼らのパフォーマンスの特徴だということは事前に聞いていた。そして、本番前の楽屋での「ちゃんと天然水買って持ってきてるんだよ」という饒舌な語りも一字一句覚えていた。しかし、こんなに早く、1曲目が始まるか否かのうちにペットボトルを空にするとは!!しかも、2本目、3本目…まだまだたくさん足元には水が用意されている!
 
1曲目が終わると「俺はプロレスラーなんだ。持ち曲なんかねぇよ」とまさかのMC。「自分の曲もうないから、人の曲やります」そう言いつつも代表曲「元気ですか」を披露!確かに元ネタはアントニオ猪木のかけ声だが、それを大仁田流にアレンジし、自ら作詞した楽曲には、一途に取り組む姿勢、大仁田厚の真っ直ぐな生き様そのものが体現されている。
 
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そして、パフォーマンスも手抜き一切なし!もはや歌っている時間と同じかそれ以上に?ペットボトルの水をふりまきまくる大仁田厚。さらには水を口に含み、オーディエンスめがけて吹きかける。客席の一番後ろ、PAに貼りつくくらいの位置で観戦していたが、ここまで水が何度も届く。最初は警戒気味であったオーディエンスも、ひとたび水を浴びてしまえばもうその瞬間に、ビースト(=野獣)化!とことん暴れつくし、発散し尽くすのだとばかりに、全力で頭を振り、拳を突き上げている!
 
最後はオーディエンスをステージに上げたり、最前列のファンの頭をマイクで小突いたり…と、もう何でもあり!最後は全員で「ファイヤー」の大絶叫!固定観念にとらわれない大仁田厚スタイル、それは観る者に”元気”を与えてくれる、とてつもないパワーに満ち溢れたステージであった。
 

◆大仁田厚 公式ブログ
http://ameblo.jp/atsushi-onita/
◆THOGO 公式ブログ
http://011.holidayblog.jp/
 
◆インフォメーション
LIVEイベント『INVITENSION』
・2013年01月20日(日)【渋谷】THE GAME

 
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【連載】絆フォーエバー ~素敵にいい夜~ 番外編 松尾宗仁&大山正篤
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【特集】WOMEN’S POWER Vol.53 (コイノオトシゴ)
http://www.beeast69.com/feature/47552