演奏

DUM-DUM meets FEEVER. 新代田FEVER 3rd Anniversary. 【フジヤマシャウト~環七vs環八 頂上決戦GIG~】

TEXT:鈴木亮介 PHOTO:荻原ひかり

「環七フィーバー」対「環八ファンク」!東京・世田谷のライブハウス新代田FEVER3周年を記念し、「DUM-DUM meets FEEVER. 新代田FEVER 3rd Anniversary. 【フジヤマシャウト~環七vs環八 頂上決戦GIG~】」と題した夢のような対バンが実現した。日本国内でロックンロール・ミュージックの頂点を極めるギターウルフと、同じくファンク・ミュージックで頂点を極める在日ファンク。頂上決戦を制するのはどっちだ?
 


「フジヤマシャウト~環七vs 環八頂上決戦GIG~」 予告映像

 
3月17日、あいにく冷たい雨が降る東京・新代田。学生時代、某ラーメン店に通いつめていて馴染みのある町だが、FEVERに来るのは初めてだ。さすが下北沢の隣駅とあって、白を基調とした内観は「ザ・オシャレ」といった様相。キッチンPoPoが併設されており、ライブ前後にスローフードやお酒を楽しめるようになっている。入場前から既にライブのための和やかな雰囲気作りがされていて、雨にぬれたことも忘れてしばし心地良い空気に身を委ねる。そして午後6時半、いよいよ開場!

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テレビ局のスタジオ裏?という雰囲気が醸し出される通路を抜け、扉を開けると、その向こうにはオールスタンディングのステージが待ち構える。脇のバーカウンターでドリンクという名の燃料をチャージし、準備満タンのオーディエンス。午後7時、本日のGIGを主催するDUM-DUMスタッフによる趣旨説明ののち、スクリーンに予告動画が映し出され、在日ファンクのフロントマン・浜野謙太によるコメントが流れ、どよめく会場。次いで、ギターウルフセイジによるコメント…というよりもシャウト!またしてもざわつく会場。

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さぁいよいよお待ちかね、在日ファンクの登場だ!メンバーは浜野謙太(Vocal)、村上啓太(Bass)、仰木亮彦(Guitar)、永田真毅(Drums)、後関好宏(Sax)、久保田森(Trombone)、村上基(Trumpet)の7名。2007年に結成し「高祖・James Brownから流れをくむファンクを日本に在りながら(在日)再認識しようと音、思想、外観あらゆる面から試みる」(公式ホームページより)熱い男たちのファンクバンドで、BEEASTにはこれが初登場となる。
 
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冒頭、「イントロの才能」で早々に客席の心をグッとつかむと、そこからはもう完全に7人のペース。自然と首が前後にビートを刻み出し、一拍ごとにグルーブ感が高まって行く。「むくみ」「きず」といった代表曲が次々とぶち込まれ、オーディエンスを踊らせる!ハマケンこと浜野謙太の独特なステップも、妖艶なムードを演出。

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青白い照明がいっそうをムードを高め、心地良い揺れが続く。仰木亮彦の哀愁漂うギターサウンドが胸を打つ「京都」もたまらない。「京都京都!」のコール&レスポンスに続いて、MCでは「環八ファンク」誕生秘話が語られる。環状八号線、通称「カンパチ」と言えば、大都会・東京を象徴する慢性的な渋滞と、排気ガス。「環八雲」なんて悪名もあるほどだ。そうした渋滞ノロノロ運転の中で自然と16ビートを刻み、「ゆっくり行こうぜ」と一曲作れてしまうのだから、その生き様、土臭さはまさにファンクだ!

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「やってやった気分!」と浜野謙太が高揚する中、続いて披露されたのは新曲「ホームシック」。オーディエンスも手拍子で応える。さらに、「こまくやぶれる」「爆弾こわい」と彼らの看板曲が続き、あっという間に最後の曲へ。ここでMCに立ったのは「ジェントル久保田」こと久保田森。若かりし頃はリーゼント姿に単車でキメてたということで、「あの頃オレもギターウルフだった」と当時の写真をタオルにプリントし、限定グッズを作ってきたのだ!
 
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もはや”勘定”出来ないほどのオーディエンス!身動きできないほどの超満員の新代田FEVERが文字通りフィーバーした、熱狂の1時間。ラストは2ndアルバム収録の「城」で、しっかりとシメた。
 

◆在日ファンク 公式サイト
http://zainichifunk.com/

 
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◆セットリスト
M01. イントロの才能
M02. むくみ
M03. きず
M04. のこってしまった
M05. 京都
M06. 環八ファンク
M07. ホームシック(新曲)
M08. こまくやぶれる
M09. 爆弾こわい
M10. 城

 
◆インフォメーション
在日ファンクpresents「宇宙大決戦」渋谷区ツアー
2012年05月19日(土)【代官山】UNIT
(with スクービードゥー
2012年06月24日(日)【渋谷】QUATTRO
(with ペトロールズ
2012年07月22日(日)【渋谷】O-EAST
(ゲスト 近日発表)

 

 
今宵のオーディエンスはさながらファッションショーかと見まがえるほど、お洒落な服装の男女が多い。在日ファンクのステージが終了し、転換と同時にお客さんが入れ替わるかと思い眺めていたが、むしろ増える一方だ。そして、おなじみのSEが流れてきた…

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「仁義なき戦い」のSEに合わせて、メロイックサインを高々上げて、「オイッ!オイッ!」と野太い雄叫びを発するオーディエンス。にわかに殺気立ってきた。お待ちかね、ギターウルフの3匹狼が登場だ!UG(Bass)、トオル(Drums)、そしてセイジ(Vocal & Guitar)が登場すると、会場のボルテージは早くも最高潮に!そのまま、「狼とドライブ」の演奏スタート。
 
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MCを挟むことなく、ひたすら突っ走る3匹狼。2曲目に早くも今宵のGIGタイトルにもなっている「環七フィーバー」を披露!「ちょっとやばいが止まれないゼ」…歌詞の通り、もう止まらない!とっくにメーターを振り切ったオーディエンスがモッシュを始めた!そこにぶち込まれた3曲目は「火星ツイスト」!「宇宙科学ロッカー」を自任するセイジの創り出す世界観は、「男のロマン」なんてありきたりの言葉では表しきれない、それこそ宇宙規模の男の夢が詰まっている。

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4曲目5曲目と…もはや何が演奏されたかも分からないくらいのハイスピード、ハイテンションで、俺達のロックンロール・スペースツアーは続く!「ドラムウルフ」ことトオルも革ジャンを脱ぎ捨て、気迫のプレイ!どこまでもパワフルで、心臓を湧き立たせてくれる。この”感情”は何だ?もう首を振らずにはいられない!そして、叫ぶんだ!「ジェットジェネレーション!」

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全くペースが落ちることないUGの重低音にも心地良さを感じつつ、GIGはいよいよ後半戦。ついに狂犬・セイジが客席へ身を乗り出し、挑発!オーディエンスの中から黒革に身を包んだ青年を捕まえると、己の六弦を託し、そして客席へダイブ!この勢いはもう誰にも止められない!あっという間に60分のステージが終わり、興奮微塵も冷めやらぬまま、アンコール!「イナズマ」がビリビリ下りてきて、「オールナイトでぶっとばせ!」の大合唱に、「マシンガン」の連打!もはや、形容する言葉が見つからない3匹狼の大熱狂のステージが、走り去って行った。

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東京は面白い街だ。こうして1千3百万の人間が色とりどりの音楽のもとに集まっては熱狂(=フィーバー)して、ぐるぐると”環状”の中を渦巻いていく。この離合集散の渦中にいられることは、ライブハウスがあるからこそ実現していることだ。3周年を迎えた新代田FEVERがますます発展し、素晴らしい音楽を提供する場としてあり続けることを願ってやまない。
 

◆ギターウルフ 公式サイト
http://www.guitarwolf.net/
 
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◆セットリスト
M01. 狼とドライブ
M02. 環七フィーバー
M03. 火星ツイスト
M04. メソポタミアロンリー
M05. ミサイルミー
M06. ジェット ジェネレーション
M07. ロボットマリア
M08. ガソリン子守唄
M09. ジェット サティスファクション
M10. ドーベルマンナイト
M11. ワイルドゼロ
M12. キックアウトジャムス
M12. ランブル
-encore-
M01. イナズマのメロディ
M02. オールナイトでぶっとばせ!!
M03. マシンガンギター

◆インフォメーション
2012年04月30日(月・祝)【恵比寿】LIQUIDROOM
(with 電気グルーヴ
2012年05月02日(水)【代官山】UNIT
(with younGSounds / NERVS / TADZIO + HAIR STYLISTICS / プンクボイシネ etc…)
2012年05月06日(日)【原 宿】クロコダイル

(with 4649 RevolutionStarRiders / MIDNIGHTS / THE THUNDERROADS / CRANKS / JET SETT)
2012年05月12日(土)【新代田】FEVER
(with 住所不定無職 / 快速東京 / DJ:後藤まりこ


 
 
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