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【ピックアップ!】exist†trace ONE MAN SHOW 東名阪サーキット ーEXISTENCEー ミニレポート

2014年01月28日

exist†trace ONE MAN SHOW 東名阪サーキット ーEXISTENCEー
ミニレポート
2014/01/19 @渋谷CYCLONE
TEXT:桂 伸也  

 
2014年01月19日、東京・渋谷CYCLONEにて、ガールズロックバンドexist†traceの、今年初に行われた東名阪ワンマンライブのファイナルが行われた。昨年はアメリカ公演、シングル『ダイアモンド』のリリース他、精力的に活発な活動を展開した彼女ら。年明けに行われるワンマンライブツアーは、Family(exist†traceの熱狂的なファン)にとってはもはや、「これがないと年がはじまらない」というくらいの恒例ステージ。新年からいきなりパワー全開で迫る彼女らのステージ、今回はその模様を、ミニレポートでお届けしよう。

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「東京!今こそその存在を、私たちに見せつけてくれ!」ステージのスタートからいきなりトップギア、全開フルスロットルの勢いが、ジョウの第一声には見られた。積極的に自分たちの変化に果敢に挑戦を続けるexist†trace。そのアクティブな姿勢で駆け抜けてきたバンド人生は確実に実を結び、華麗なスタイルから見られる彼女らの印象からは想像もできないようなタフネスを身に着けていた。ジョウのこの第一声、そしてそのタイミングによりスタートした彼女らのステージは、その一端を観衆に見せつけていた。

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「風をまき起こせ!」というジョウのあおりとともにオープニングナンバーとしてプレイされた「ダイアモンド」。彼女らのナンバーとしては、昨年プレイされたライブではオープニングまたはエンディングという位置づけで、常に重要な位置でプレイされたナンバーだ。それはまさしく今の彼女らを象徴する証し、彼女ら自身が今まさに「ダイアモンド」として輝こうとしている瞬間であることを示していた。「今日ここで、私たち5人の存在と君たちの存在をぶつけ合って、最高の景色を作ろうぜ!」さらに会場をあおり、フロアいっぱいに集まった観衆をプレイに引き込んでいくジョウ。彼女を中心としたバンドのパフォーマンスは、大きな自信にあふれていた。
 
迷いの見られないジョウの叫び、会場の一人ひとりを指さし、語りかけるようなあおりに、観衆はもうなすすべもなく音に身を浸すほかないといった模様だ。その叫びが、miko乙魅のギター、猶人のベース、そしてMallyのドラムによってしっかりと支えられ、勢いを増幅させられているのはいうまでもない。いまや「ガールズのビジュアル系」といった物珍しさや「ガールズ」という存在などから脱皮し、一つのロックバンドとしてその存在を確かなものにせんと奮闘するexist†trace。その足がかりは、確かにこの日のステージではっきりと見えた。

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この日のセットリストは、先述の「ダイアモンド」をはじめシングルにカップリングされた「JUST ONE」「くちびる」から、普段は後半の盛り上げを見せるシーンでプレイされる「HONEY」を前半に加えたり、様々なキラーナンバーの中に久々のシャッフルナンバーの「KISS IN THE DARK」やバラードの「SORA」を入れたりと、まさにこのライブのテーマであるexist†traceの「EXISTENCE」を感じさせるセットとなった。中でも彼女ら自身が「私たちの存在がどうあれべきかを探していたときに作った曲」と語った「KNIFE」、昨年の快進のICHIGEKIとのイベント『ヤベェノミクス』でもその真意を模索すべくプレイされた「TRUE」や「CRAZY FIGHTERS」など、幅広い選曲にてステージを展開。
 
この日のステージはどちらかというとストレートなプレイだったが、それだけにライブ感を意識したプレイを行おうとする潔さが見られ、また新たなexist†traceのスタイルの予感すら感じられた。エンディングは、彼女らの決定打ともいえる「シグナル」。ジョウMallyが必死の形相で吹き鳴らすホイッスルで、文字通り観衆は誰もが「声を枯らして叫び」、彼女らの作り上げた世界観に浸っていた。

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沸き起こるアンコールによって、二度にわたって再びステージに登場した彼女ら。彼女らの表情には安堵と喜びの表情も見られた。しかし、この日こそが彼女らの新たな決意を表明する日。さらなる前進を、代表してmikoが観衆に誓った。手始めとして、未定ではあるがフルアルバムのリリース、そして大きな挑戦として今年4月から10月まで都内にて、マンスリーのワンマンライブを行うことを発表。過酷な日々を迎えることが予想されながらも、敢えてそこに挑戦する覚悟の表情を見せたexist†traceの5人。
 
ラストナンバーはオープニングにも演奏された「ダイアモンド」。彼女らが輝かなければならないと思う気持ち、そして輝きたいと思う気持ちを込めた渾身のプレイで、この日のステージは締めくくられた。ロックならではの鋭い輝き、そして、ガールズならではの美しい輝き。その二つを兼ね備えた「ダイアモンド」のような輝きを求め、覚悟を決めたexist†trace。今年もまた、彼女らのその思いがまばゆいばかりの光を皆にもたらしてくれることを願わずにはいられない。


セットリスト
 
M01. ダイアモンド
M02. JUST ONE
M03. くちびる
M04. HONEY
M05. Antique Doll
M06. be Naked
M07. KISS IN THE DARK
M08. Requiem
M09. Lalala
M10. SORA
M11. KNIFE
M12. 強く美しくあれ
M13. Daybreak~13月の色彩~
M14. TRUE
M15. liquid
M16. CAZY FIGHTERS
M17. RAZE
M18. シグナル
encore
E01. VANGUARD
E02. 「終わりのない世界」
E03. ダイアモンド


ライブ情報
 
4月~10月 7ヶ月連続開催決定!!
MONTHLY ONE MAN SHOW ~激情スパイラル~

2014年04月19日(土) 【東 京】下北沢MOSAiC
《~VANGUARD NIGHT vol.5~》※オフィシャルコミュニティー[VANGUARD]限定LIVE
2014年05月11日(日) 【東 京】恵比寿club aim
2014年06月21日(土) 【東 京】四谷LOTUS
2014年07月19日(土) 【東 京】下北沢CAVE BE
2014年08月16日(土) 【東 京】初台WALL
2014年09月21日(日) 【東 京】神楽坂EXPLOSION
2014年10月19日(日) 【東 京】新宿ANTIKNOCK
【全会場共通】
open17:30 / start18:00
adv ¥3,250(D別) ※4/19のみ¥3,000(D別)
【総合問合】
exist†trace:info@monstersinc.co.jp
【詳細はオフィシャルサイトにて!】
http://www.exist-trace.com
 
ザ・キャプテンズと祝おう!palooza 5th. Anniversary
2014年02月13日(木) 【千 葉】柏PALOOZA
Girl’s UP!!! vol.121
2014年02月16日(日) 【東 京】渋谷eggman
G∀LMET Presents 「CHIKARA~大集結戦~」
2014年02月23日(日) 【大 阪】アメリカ村FANJ twice


オフィシャルサイト
http://www.exist-trace.com/