【新譜聴こうぜ！】Black-listed Productions 3月リリースタイトル

2013年03月12日

国内のインディーズレーベルでも、良質のハード･ロック/ヘヴィ･メタルタイトルを排出している、Black-listed Productionsより、3月は2つの注目タイトルがリリースされた。是非チェックしてみよう！！

1.Metal bless JAPAN

2011年3月11日に東北沖で発生した「東日本大震災」と、震災直後に太平洋沿岸を襲った大津波がもたらした被害から約2年日本国内のヘヴィ・メタル／ハード・ロック・アーティスト達が再び結集し、書き下ろしの新録楽曲を多数含む、震災チャリティー・キャンペーンのアルバム第2弾をリリースした。
前作のテーマ・ソング「Rising Sun」の精神と意志を継ぎ、ヴォーカリスト14名とギタリスト11名、そしてゴスペル・クワイアを含む30組のアーティストが参加した新キャンペーン・ソング「We Can Be Strong」に加え、今回は復旧・復興の想いを込め、被災地出身のバンドを含む、全11バンドによる書き下ろし新曲や未発表ヴァージョン等、全12曲を収録。正しくこれは日本の「Hear ‘n Aid」だ！！
※画像は「RISING SUN 東日本大震災チャリティー・ライヴ（12.6.23 大阪・天王寺Fireloop）」より。

2012年11月、私は東日本大震災の被災地に出来た仮設商店街をいくつか回ってきました。本作を制作するに当り、現状を知っておくべきだろうと…。名古屋から福島県いわき～岩手県大船渡まで、車で2378kmの旅。それ以前も気仙沼や南三陸、陸前高田に行きましたが、瓦礫が纏められ、壊れた家が随分片付いたりはしていましたが、家の基礎が残ったままの風景が延々と続く様は今も全く変わっていません。その風景に飽きるほどに同じような「何もない風景」が続いています。
東北ではTVを点ければ、震災関連のニュースが毎日流れています。しかし非被災地では、もうそんなに流れていないのが現状…そんな中、自分達が何か発信することで被災地へ想いを寄せるきっかけを作れたなら幸いです。その”何か”にこの「Metal bless JAPAN」プロジェクトはなってくれるものと、私は信じています。
あの大震災からちょうど2年となる2013年3月11日…「Metal bless JAPAN 2」をリリースします。今作にも沢山の有志が参加してくれました。あの名曲「Rising Sun」の想いを継ぐ、新テーマ・ソング「We Can Be Strong」を始めとする全12曲に、私達の被災地への想いが詰まっています。本作には被災地バンドの楽曲も沢山収録しています。このアルバムを通じて、私達と被災地の方々との交流が益々盛んになるのであれば、これ以上の喜びはありません。
神谷俊範(ARGUMENT SOUL / GOD VALLEY)

※尚、このアルバムの販売純益と、メイン・キャンペーン・ソング「We Can Be Strong」の音楽配信（ノン・パッケージ販売）等により発生する純益（共に必要諸経費を除く）は、当該震災の支援金として、公益社団法人Civic Force（シビック・フォース：http://civic-force.org）等に全額寄付される。

Metal bless JAPAN 『WE CAN BE STRONG』
発売日:2013/03/11
BLCC-70002/2,500円(税込)
収録曲：
M01. We Can Be Strong（METAL BLESS JAPAN）
M02. Guardian Angel（GOD VALLEY）
M03. シャンバラ（ASRA）
M04. Victims Of The Future（COLONY OF MEDITATION）
M05. 衝動＜しょうどう＞（BLACK MARIE’S BACK）
M06. Break（DIABLO GRANDE）
M07. In Your Hands（BOOTS WALKER）
M08. Love4（ALL IMAGES BLAZING support guitar Hiromi Suzuki）
M09. Wings To Tomorrow（WILD FRONTIER）
M10. Heavy Metal Soldiers（Kozzy with HELLHOUND）
M11. Nameless Warrior（WINDZOR）
M12. Mastermind（MASTERMIND）

メイン・キャンペーン・ソング「We Can Be Strong」参加者（50音順）
（Vocal） kaz walker(BOOTS WALKER)、金澤栄一(WILD FRONTIER)、神谷俊範(ARGUMENT SOUL / GOD VALLEY)、Kinoppy(WINDZOR)、Crossfire(HELLHOUND)、Takuo “KOZZY” Kojima(VARIANT)、佐藤則夫(Mastermind)、世良純子(ALHAMBRA)、Manabu “Annie” Takaya(DIABLO GRANDE)、ATSUKO TANAKA(ALL IMAGES BLAZING)、Youji Matsui(Colony of Meditation)、Janne Makkatainen(Rachel Mother Goose / WARRIOR)、Michi(Sincerity Green)、夢華(ASRA)
（A Capella） 会津マスクワイア
（Guitar） 佐藤嘉哉(Mastermind)
（Bass） 種子島洋二(AFTERZERO/HELLHOUND)
（Keyboards） YOSHINORI KATAOKA(ALL IMAGES BLAZING)
（Drumss） 鉄兵(天燐)
（Guitar Solo） Tatsu Ohue(DIABLO GRANDE)、Tastuya Ono(WINDZOR)、KIM(ASRA)、KOVALI(Colony of Meditation)、HIROAKI “DEATH” KONNO(WILD FRONTIER)、Saki(Mary’s Blood / Re：MAKER)、佐藤嘉哉(Mastermind)、HIROMI SUZUKI(ALL IMAGES BLAZING Support)、HASH-ROYAL(JUNKY WALTZ / GOD VALLEY)、Lucifer’s Heritage(HELLHOUND)、渡会喜之(Mastermind)

2.eleanor

2005年、大阪のシーンを代表するバンドのメンバー達によって結成されたeleanor。1stアルバム「a circle of lament」を2008年にリリース。マスタリングは、ANGRA、ADAGIO、EDENBRIDGE等のエンジニアリングを手掛けている売れっ子デニス・ワード（PINK CREAM 69）を起用。その後2010年から1年半活動休止、メンバー･チェンジを経て2012年より女性コーラスを含む6人編成となり、再始動した。
Shiori Vitusが紡ぎだす、ふくよかさすら感じる歌のメロディラインは、いわゆる「ゴシックメタル」と呼ばれるサウンドとは一線を画した雰囲気をサウンドにもたらし、また違った音世界を見せている。単なるマイナー進行の曲調に留まらない隠し味的なアイデアも豊富で、生粋のメタルファンも、一丁すれば「おっ？これは！？」と感じるものがあるに違いない。またゆったりとした雰囲気が全体にあり、メタルファン以外のロックリスナーにも聴き易い印象をもたれるのではないだろうか？まずは一度聴いてみてもらいたい。

eleanor：
Shiori Vitus（Vocal）、Ippei J. Malmsteen（Guitar,Keyboards &Chorus）、Nao（Guitar）、Lupin（Bass）、Shark（Drums &Percussion）、Jet Rumi（Percussion &Chorus）

eleanor 『Breathe Life Into The Essence』
発売日:2013/03/22
BLRC-00060/2,500円(税込)
収録曲：
M01. TIME, MEDITATION AND DAWN
M02. A RAIN SONG
M03. FATAL MOVEMENT
M04. MOURNING
M05. PRAYER
M06. BLUE MOON
M07. SLEEPING WATER
M08. ONCE
M09. FRAGMENTS

バンドofficial site
http://www.eleanorjapan.com