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![]() 【NEWS】バイオリニストAyasa 満席の渋谷WWWワンマンをレポート2023年05月11日
満席の渋谷WWWワンマンをレポート TEXT:鈴木亮介
![]() BanG Dream!(バンドリ!)プロジェクトのリアルバンド・Morfonica(モルフォニカ)の バイオリン担当・八潮瑠唯役でも知られるAyasaが2023年5月1日(月)に東京・渋谷WWWにてワンマンライブ『Ayasa VIOLIN LIVE 2023~Promise day~』を開催した。「今日の景色が最高の思い出の更新」と語ったAyasa。7月からの東名阪ツアーに向けて最高のロケットスタートが切れた、超満員のワンマンライブの模様をレポートする。 ![]() 観客を入れて行うライブとしては実に3年ぶりのバンドライブとなったこの日。開場とともに続々とファンが客席を埋めていく。かつては映画館だったというWWWの階段状のフロアは最後列までパンパンに埋まる。この密集感が懐かしい。ファンの首元にはグッズタオル。アフターコロナ初の客席声出しが解禁されたこともあってか、開演前からぐんぐん熱気が高まっていく。 そして午後6時半、バンドメンバーに続いてAyasaがステージに登場!力強い拍手と青や紫のペンライトで出迎えたファンに向けて最初に披露したのはハードなナンバー「Rosenkreutz」。Ayasaは客席後方まで眼光鋭く見つめ、挑発するように弦を震わせ、弓を高らか上げて客席を煽ると、続くダンスナンバー「Spectrum」では軽快に舞い踊り、バイオリンを歌わせる。 コロナ禍で思うようなアーティスト活動ができなかったのはAyasaもまた同じ。特にバンド編成でのワンマンライブを最後に行ったのは3年以上前だ。久しぶりの声出しOKのライブで「思い残すことがないように」と観客を笑わせつつ、「次は皆さんに歌ってほしい曲。皆さまの素敵な歌声とともに演奏したい」と曲紹介し、始めたのは「Invitation from a fairy」。艶やかで温かみのあるバイオリンの高音に観客のアンセムが共鳴する。バイオリンのビブラートも心地よい。 さらにYOASOBIの「祝福」、ClariS「ALIVE」を連続でカバー。「祝福」では情熱的に、バイオリンという楽器の多彩さと奥深さを感じつつ、本邦初披露という「ALIVE」はバイオリンが歌うという表現がぴったりな、可憐な歌声を想起させる演奏。この2曲だけをとっても、Ayasaの熟達者ぶりが十二分に伝わるだろう。 中盤のMCではバンドメンバーを紹介。今回のバンドメンバーはMIZUKI(Drums)、アベノブユキ(Bass)、土方理久音(Guitar)。中でもMIZUKIはAyasaと”夜中まで飲む仲間”だとのこと。 そんな息ぴったりなバンドメンバーを従えて、夏の終わりをゆったり感じる「HIGURASHI」、伸びやかに歌う、ライブ初披露の「桜めくり」とスローな楽曲を2曲続けると、Ayasaはこの日のライブに至る心境を語る。「思うように活動ができない時期もあったけど、待っていてくださった皆さまがいたから今日のライブができた。皆さんとの約束を果たす日。心を込めて準備してきた」「WWWのステージには以前も立ったことがあるけど、今日改めてここに立って、若いときよりも皆さんのことが鮮明に見えている」と話すAyasa。ファンへの思いを「一緒に時間を過ごしていきたい。一緒に歩んで行ってほしい」と伝えると、客席から大きな拍手が上がる。 ファンと共に歩んでいくのだという力強い意思が詰まった「約束の日」から演奏再開。流麗なフレーズを、Ayasaは丁寧に噛みしめるように弾く。続く「Phonix」ではMIZUKIの力強いバスドラとAyasaのバイオリンが連携し合って、最高にロック! オーディエンスの縦ノリとも一体感を生み出す。「華吹雪!破天連娘」では全員でタオルを回しまくり、沸き立つ!その勢いそのままにゴリゴリのハードナンバー「千本の矢」でエレキとともに畳みかけると、最後は「籠鳥恋雲」で大スパーク!Ayasaは右手で弓を振り回し、左手はひたすら早弾き、全力の笑顔で駆け抜けた。 ![]() ![]() 揺れるほどのAyasaコール(アンコール)に応えて、バンドメンバーとAyasaがステージに再登場。早速バイオリンソロの綺麗な和音から、快活なナンバー「Butter-Fly」のカバー。「劇場版 デジモンアドベンチャー LAST EVOLUTION 絆」のオープニング曲だ。 ステージを縦横に動き回り、笑顔を振りまくAyasa。演奏を終えると、4年ぶりの東名阪ツアーを7、8月に開催することを発表。中でもファイナルの東京公演は「10年前から憧れていた」という東京キネマ倶楽部だ。「既にチケットのファンクラブ先行受付が開始している」と明かし、ファンを驚かせると、アンコール2曲目は高揚感溢れる「Groly,Groly」で楽しくさえずる。観客も春のそよ風に揺られるように、ペンライトを左右に揺らして応える。そして「最後は声を出していきましょう!」とAyasa。ベースのタップに合わせてバイオリンを歌わせるパワフルなロックナンバー「BEST GAMES!!」で大団円。Ayasaにとってもファンにとっても、最高の思い出が更新された、濃密に詰まりまくるワンマンとなった。 ![]() ※TEXT:鈴木亮介 PHOTO:ZENTA、加藤浩平(クロサワバイオリン)
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