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【NEWS】33Insanity’sVertebra ノゾミ インタビュー

2015年03月12日

33Insanity’sVertebra (サーティースリーインサニティーズ バーテブレイ)
ボーカリスト ノゾミインタビュー

 

 
nozomi (9)_R

TEXT & PHOTO:株本和美  

名古屋を拠点に活動している、今注目のバンド33Insanity’sVertebra。同バンドは、2012年3月にノゾミ(Vocals)とゴシマ(Guitars)が出会い結成。4月に名古屋クラブクアトロにて初ライブ。10月ロン ドンで開催されたJAPAN UNDERGROUNDにヘッドライナーで出演。2012年12月16日に初音源となるフルアルバムをリリース。
 
類い稀な美貌と少年の様な声を持つノゾミのボーカルと、激しく打ち鳴らされる唯一無二のロックサウンドは、獰猛(どうもう)さとセンチメンタリズムが目まぐるしく交互に顔をのぞかせ、聴く者を虜にする。 今回、ボーカルでモデルとしても活躍中のノゾミに、バンド結成のきっかけや自身について、現在制作中のセカンドアルバムの展望などについてうかがった。


nozomi (7)_mono—まずはバンドメンバーの紹介をお願いします。
 
ノゾミ:はい! では最近入ったドラムの“スヌーピー大好き”なヌーピー。続いて、ギターのゴシマは通称ゴッシーと呼ばれていて、メキシコのお面のような顔をしたリーダーです。ベースは、イケメン担当みんなのお兄ちゃん・セイヤ。そして、ギターがもう一人、無類の猫好きエータツです。最後に、ボーカルのノゾミです。ちゃんと紹介できたかな?
 
—紅一点のノゾミさんはどんな立ち位置?
 
ノゾミ:考えたことないよ~。いじり、いじられ……でしょうか。結構、好き勝手やらせてもらっているので、みんな我慢して放任してくれているのかもしれませんね(笑)。
 
—ノゾミさんが音楽の道に入ったきっかけは?
 
ノゾミ:中学生くらいの時に音楽に目覚めて「バンドを組みたい、自己表現をしたい」とずっと思っていましたが、入りがSlipknotとかのヘヴィなジャンルが好きで。でも、まわりの子はジャニーズとかに夢中だったから、音楽の趣味が合う子がいなくて。そんな感じで、学生時代は同じような感覚の人に巡り会えずでした。それで、ひとりで出来ることはないかな? と、まずはモデルの仕事を始めましたが、音楽をやりたいという気持ちはずっと持ち続けていたので、思い切ってバンドのメンバーを探すために動いてみようと。
 
—具体的にはどうされました?
 
ノゾミ:手始めに、なんとなく地元のギター教室の無料レッスンに行ったら、ギターのゴシマが先生をしていて。その日に「バンドをやりたいけど、メンバーがいない。ボーカルがしたい」という話はしましたが、それ以上は何もなく。後日、facebookがきっかけで、ゴシマから「ラーメン食べに行こう」とメッセージが来て(笑)。ラーメンを食べて、カラオケに行き「何でも歌ってみて」と言われて、The musicとか色々歌いました。それで、ゴシマから「一緒にやってみる?」って声をかけてもらったのがきっかけでした。
 
nozomi (31)_mono—ゴッシーさんと運命の出会いですね。
 
ノゾミ:でも、その時インターネットで探したりもしたんですよ。メンバー募集のサイトで知り合った人と、何組か会ったり、スタジオに入ったりしてはみたけど、そこでは巡り会えず。あれだけ探したのに、めっちゃ地元にいた(笑)。
 
—楽曲作りはどの様なスタイルで行っているんですか?
 
ノゾミ:その時の気分ですが、私が鼻歌で浮かんだメロディーを「こういう感じにしたい」とゴシマに伝えて、コードでバッキングを付けてもらってというのが多いかな。「ここはこうしたい」とか「こっちのほうがいいかもよ?」って提案をお互いし合って作ることもあれば、ゴシマが先にギターパートを作ってきて、そこに私がメロディーをのせたりする時もあります。
 
—ノゾミさんは歌詞も担当されていますが、普段から歌詞メモ帳みたいなものに記していますか?
 
ノゾミ:iPhoneのメモに記したり、普段も小さいメモ帳を持っていて、思いついたときに書いています。心が大きく動いた出来事にであった時や、何かを見てすごく考えることがあった時が、きっかけになることは多いですが、なんとなく日常を過ごしていてフレーズが出てくる時もありますね。
 
—BEEASTの読者に向けて、いち押しの楽曲を教えてください!
 
ノゾミ:いち押しかぁ~。ちょっとジャズテイストの「ズルリ」という曲です。周りからの評判も良い曲で、個人的にもすごく気に入っています。あと、「千切れ蝉」という曲がありますが、これは自分の中のドロっとしたものを表現した曲。基本的には33Insanity’sVertebraの曲ってドロドロしているんですよ(笑)。
 
nozomi (27)_mono—それはなぜですか?
 
ノゾミ:これは、私がポジティブな人間ではないので(笑)。だから、聞いてくださった皆さんたちがベスト・オブ・ドロドロを決めていただけたらと思います。
 
—ドロドロ”を抱えるというノゾミさんが、これまで影響を受けた作品を教えてください。
 
ノゾミ:バンドだと、FINCH。このセカンドアルバム「セイ・ハロー・トゥ・サンシャイン」ですね。映画は「ザ・セル」(2000年アメリカ)という作品で、当時私は中学生でした。相手の精神世界に入って治療する精神科医の話で、ストーリーも面白いですが映像美がすごくて独特の世界観に引き込まれました。私の想像をはるかに越えた、考えもつかない内容に衝撃を受けました。今でも時々観ますね。あと「ドニー・ダーコ」(2001年アメリカ)とか、サイコ系のヒューマンドラマが好きです。自分の“想像の器”の容量かもしれませんが「人間ってこんなことまで考えられるんだ」というストーリーに惹かれます。
 
—モデルとしても活躍中のノゾミさんは、世界大会の舞台も経験されてたそうですね?
 
ノゾミ:はい。2年連続、同じヘアーショウの大会で世界大会に行かせていただいて、1回目はロンドンで9位、2回目はLAで2位でした。LAでは、前回の悔しさがあったので、とにかく「私は世界一いい女なんだ」って思いこんで挑みました(笑)。
 
—人前に出ることは慣れていると思いますが、いかがでした?
 
ノゾミ:すごく緊張しました。私、ライブでもすごく緊張するんですよ。でも、ステージが目前に迫ったら、やるしかないし、楽しまなきゃって。自分では気持ちが切りかわるスイッチとかは分かりませんが、自然に入っていますね。世界大会のステージは、周りが外国人モデルばかりだったので、言葉も通じないし視覚的にも異世界でその中にポツンと自分がいる感じだったから集中しやすかったのかも。逆に日本人モデルに囲まれていたほうが緊張しそうですね。
 
nozomi (30)_mono—ファッションアイコンとしても注目のノゾミさんですが、好きなスタイルは?
 
ノゾミ:古着、レトロ、50年代から70年代あたりのファッションが、ここ何年かすごく好きではまっています。最近のトレンドもそういう流れが来ているので、よく取り入れています。
 
—今年は33Insanity’sVertebraの結成3年目、ニューアルバムを着々と準備中とのことですが、どんな内容になりそうですか?
 
ノゾミ:ファーストアルバム『premature』(2012年12月16日リリース)は、バンドを結成して半年位でレコーディングしたものでした。それから何度もメンバーチェンジがあったりして今に至ります。今回は、色々あったぶん、じっくり時間をかけて、練って作っています。個人的な偏見ですけど、ファーストアルバムは良かったけどセカンドアルバムでがっかり、サードで持ち直す、みたいなバンドって結構あって(笑)。そうはなりたくないという思いはあるし、音楽の趣味嗜好もファーストアルバムの時から若干変わってきているので、どうせなら別物と考えて私は作りたいですね。
 
—例えばどういう変化を?
 
ノゾミ:ファーストアルバムはラウドっぽいものが多いですが、セカンドアルバムはもっとUKのサウンドを意識した楽曲も入るんじゃないかな? 私のその時の気分で曲を作っているので、ころころ変化するんですけど(笑)。Aが良いと言っていたのに、次の日Bと言い、またAに戻ることもあるから、着地点は自分でもわかりません。どんなものができるのかは、皆さんも楽しみにしていただけたらと思います。
 
—楽曲制作やボーカル、モデルといった“表現する”ということはノゾミさんにとってどういう作業ですか?
 
ノゾミ:“自己満足”です! ちょっと質問の答えと違うかもしれませんが、小さい頃から、お裁縫をしたり何かを作りたいという欲があって、でも出来あがるとそれでもう満足なんです。そういう意味で考えると表現というのは、自分の精神欲を満たしているということでしょうか。目立ちたがり屋な性格なのに、人と関わることがあまり好きではないという矛盾した気持ちも抱えていて、自分が表現したもので、誰かに何かを得て欲しいという思いは全くないんです。あまり執着心がないのかな? 自分自身も、好きなアーティストがいたとして、その人と蜜に関りたいというよりは、その曲にほれ込んでいるからで、表面的なことにはあまり執着しないんです。もちろん、この曲はどういう気持ちで書いたのか、などは興味があるけど、その人の家族構成とかワイドショー的なことは気にならない(笑)。
 
—この先の活動予定を教えてください。
 
ノゾミ:3月・4月は、地元名古屋のほか、東京でもライブが決まっています。そして、5月に初大阪が決定しました。地方に行く時は、何を食べようかな? ってすぐ思っちゃう(笑)。初めての土地でのライブは楽しみですね。皆さん、是非遊びに来てください。


 
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33Insanity’sVertebra Official Website:
http://www.33ivuk.com/
ノゾミ(Vocals)、 ゴッシー(Guitars) 、エータツ(Guitars)、 セイヤ(Bass)、 ヌーピー(Drums)
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Live Information:
●2015月03月12日(木)下北沢GRADEN [Rock the DROP ! 011]
Act:Anyango / 伊佐なつき / テクマクマヤーンズ feat. Lucy(ex. LAZYgunsBRISKY
OPEN/START 18:00 / 18:30 ADV / DAY ¥2500 / ¥3000  ※入場時別途ドリンク代¥500必要
●2015年04月04日(土)大須ELL size [ライブ家族]
Act:FATES / レジオキング
OPEN/START 17:00 / 17:30 ADV / DAY ¥2000 / ¥2500
●2015年05月05日(火祝)池下UPSET [33IV Presents *Primal Scream FINAL*]
Act:THE TEENAGE KISSERS / Scars Borough / OPENING ACT band
OPEN/START 18:00 / 18:30 ADV / DAY ¥2500 / ¥3000
●2015年05月19日(火)新宿LOFT
詳細後日発表
●2015年05月24日(日)十三Fandango
詳細後日発表