ニュース
ロックヘッドライン
【続きは書店で!】Sound & Recording Magazine 2012年11月号
表紙 坂本龍一×中田ヤスタカ(capsule)
判型 27.8 x 20.8 x 0.8 cm
ページ数 ページ
定価 1760円
JAN
商品コード B009FVKM8K
発行所 リットーミュージック
amazonで購入
目次

■巻頭インタビュー
坂本龍一×中田ヤスタカ(capsule)
初対談! ~受け継がれるテクノポップの遺伝子
中田ヤスタカのデビュー10周年を記念してスタートしたスペシャル対談シリーズ。今回登場いただくのは、世界的な音楽家である坂本龍一! YMOの『テクノドン』(1993年)を聴いて育ったという中田が切望して止まなかった対談がついに本誌で実現した。今年で還暦を迎えた坂本は1981年のソロ・デビュー以降、常に先鋭的な作品を発表しており、映画音楽やアーティストのプロデュースも数多く手掛けている。いわばマルチなアウトプットを持って活動を続けてきた大先輩だけに、この対談から中田が得るものも多かった様子。今回が初対面ということもあり、お互いの距離を少しずつ縮めながら、音楽という共通項を軸に話題が多岐に広がっていったこの歴史的対談、ぜひともご堪能いただきたい。

■特集(1)
現代版アナログ・シンセの真打ち登場!
Minibruteで変幻自在のサウンド・メイク
独自のTAE技術により、過去の名シンセを次々とソフト上によみがえらせてきたフランスのメーカー、ARTURIA。彼らが新たにリリースしたのは、ソフトではなくハードウェア・シンセ……しかもオーディオ信号経路が100%アナログ仕様のモノシンセMinibruteだ。古き良きアナログ・シンセ・サウンドはもちろん、ファットなベース・ラインからトランシーなリード、金属的SEの音色までカバーし、とりわけ80’s~エレクトロ・ブーム全盛の現在において主役となり得る本機。音色作りはパネル上のツマミのみで行うオーソドックスなスタイルのため、アナログ・シンセ入門者にとってもシンセサイズの基礎を学ぶのに最適だ。ということで本企画では、デモ・ソングを作りながらMinibruteの魅力をピックアップし、さらにアナログ・シンセのベーシックな知識も身に付けられるようにしてみた。初心者は扱いやすく、シンセ中級~上級者もうならせる実力を秘めたMinibrute、ソフト・シンセだけのサウンドに物足りなさを感じているならば要チェックである。

■特集(2)
ストリングス・アレンジの基本
本物顔負けのソフト音源を使って楽曲に彩りを!
ポップスにせよクラブ・トラックにせよ、すべてのクリエイターにとってストリングスは“憬れ”のパート。ミスターチルドレンからフライング・ロータスに至るまで、楽曲にストリングスを取り入れることで、その音世界は格段の広がりを見せています。アーティキュレーションの導入などストリングス専用ソフト音源が著しい性能向上を見せている昨今ですが、実際の制作に導入するとなると、さまざまな“定石”のあるパートだけに、むやみに打ち込んでも思ったような効果が得られず、うまく活用できていないという人も多いのではないでしょうか。今回の特集では、年間100本以上のCMプログラムに携わる音楽家=瀬川英史氏を監修に迎え、ストリングス・アレンジの基本を紹介するとともに最新ソフト音源4機種のレビューを掲載。さらにそれらの音源を使った打ち込みアレンジの例を音源付きで紹介することで、各ソフトの音質傾向やストリングス・アレンジの基本的なコツをつかめます。さあ最新の音源を手に入れて、本稿を参考に早速打ち込みを始めましょう!

■特別企画
PA用パワード・スピーカー最新10機種聴き比べ
軽量化や低価格化を図りつつも高い音質を実現し、PAシーンの主流になりつつあるパワード・スピーカー。DSPやマイク入力、ミキサーなどを備えたモデルも増えており、コンサートだけでなく、カフェ・ライブなどのさまざまなシチュエーションに対応するのも魅力だ。今回こうしたPA用パワード・スピーカーの中で、12インチ口径のウーファーを搭載した2ウェイ・タイプにフォーカスし、各社最新の10モデルを東京の上野BRASHにて試聴。同ライブ・ハウスの音響を管理するPAエンジニア=玖島博喜氏とPAカンパニーのLSDエンジニアリングに所属し、さまざまな現場で活躍する遠藤幸仁氏に参加していただき、各モデルに対するインプレッションを伺った。チェックには両氏が持ち寄った音源をリファレンスとして使用。CDプレーヤーのTASCAM MD-CD1BやAPPLE iPodで再生したサウンドをアナログ卓のMIDAS Siena 400に立ち上げ、グラフィックEQのKLARK TEKNIK Square One Graphicに通した後、スピーカーへライン出力した。本企画を通じて各モデルの特徴、そしてPA用パワード・スピーカーの最新傾向を読み取っていただければ幸いである。