特集

BEEAST太鼓判シリーズ 第1弾アーティスト『SUPER BABY FACE』

TEXT:桜坂秋太郎 PHOTO:万年平男

ビーストが自信を持ってプッシュする太鼓判アーティストの特集がスタートします。第1弾はSUPER BABY FACE(以下:スーベビ)をお届けします!スーベビは、WAKA(Vocal & Guitar)とAYA(Drums)を中心にバンドを結成。BETTY(Bass)MEGURI(Guitar)が加入し、活動がスタート。2007年には、1stミニアルバム『地獄のロックベイビーズ』をリリース。数多くのLIVEを経て、2009年9月には2ndミニアルバム『ステレオガール』をリリース。スーベビの魅力は、一度聞けば口ずさめるそのメロディにあり!

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メインソングライターのWAKAはもちろん、メンバーそれぞれが持つセンスが見事に融合された楽曲は、ロックファンのみならず多くのリスナーを魅了します。またステージでは、ポップでカラフルなショーを繰り広げ、耳と目の両方を楽しませてくれるバンドです。そんなスーベビの2ndミニアルバム『ステレオガール』レコ発全国ツアーの様子を、福岡・大阪・仙台・東京からレポート!

2nd[ステレオガール]レコ発ツアー
〜WE ARE STEREOGIRRRRLS!!!2009〜

2009年09月19日(土)  小倉 WOW!
2009年09月20日(日)  長崎 BECK
2009年09月21日(月)  福岡 DRUM SON
2009年09月22日(火)  大分 AT HALL
2009年09月23日(水)  熊本 DRUM BE-9
2009年09月25日(金)  大阪 ROCK RIDER
2009年09月26日(土)  神戸 MERSEY BEAT
2009年09月27日(日) 名古屋 CLUB SARU
2009年10月02日(金)  青森 SUNSHINE
2009年10月03日(土)  盛岡 CLUB CHANGE
2009年10月04日(日)  仙台 BIRD LAND
2009年10月10日(土)  長野 CLUB JUNK BOX
2009年10月12日(月)  東京 ROCK JOINT GB

【ツアーセットリスト】

01. RALIHOO !!!
02. We Go ! Ready Go !
03. Monkey Business
04. [k]NIGHT ON THE PLANET
05. ハニーリップにチェリーヒップ
06. Baby,Little Hell
07. 僕のビーナス〜恋の悲劇
08. ステレオガール
09. Tomorrow Machine
En: LITTLE CAT(最終日)

福岡公演
TEXT:熊崎太志 PHOTO:tue

2009年9月21日の福岡レポートは、熊崎がお届けします!会場は「Drum Son」。親不孝通りから歩いてすぐの路地を入って、鉄階段を上がった2階にあります。外はひんやりとした小雨交じりの夜でしたが、会場は熱気に包まれていました。

「Tomorrow machine」の印象的なオープニングSEの中、4人手をつないで元気よく登場。ギターのカッティングで「Ralihoo!!!」がスタート。ドライブするギター、パワフルなリズム隊、そしてキュートなボーカルに、オーディエンスの心は一気にスーベビカラー!甘くて美味しいキャンディー爆弾のようなバンドです。

「こんばんは、東京から来ました、SUPER BABY FACEです!」福岡のオーディエンスが両手をあげて応えます。WAKAの明るく屈託のない声を挟んで、スティックカウント。「We go ready go」へ。フックの効いたカラフルパンクで、キャッチーなリフに休符を活かしたグルーヴが最高。

「最後までよろしくお願いします!」MEGURIのMCを挟んで3曲目は「Are you ready? Hey one two!」。シンプルなギターコードにコーラスが重なって、心地よいスーベビワールドが展開されます。次に勢い良く始まった「[k]NIGHT ON THE PLANET」は、これぞスーベビのロックといった直球ナンバー。

続いてアグレッシブな「monkey business」はイントロが特徴的。BETTYがバンドを牽引します。さらに4人の静かで美しいハーモニーからAYAのカウントで始まるアップテンポな「Baby, Little Hell」へ。カッコいいギターリフの「僕のビーナス〜恋の悲劇〜」になると、沸点に達していた会場の温度が、より上がったような気がしました。

「6ヶ月ぶりの福岡です。前回も見に来てくれた方々の顔がステージから見えますねー、また会えて嬉しいです!ツアーはまだまだ続きます!」とWAKA。メンバー紹介を挟んでのラスト2曲は「ステレオガール」と「Tomorrow Machine」。2ndアルバムのタイトルチューンである「ステレオガール」はPVが会場の物販コーナーでも流れていて、多くの人が目を止めていました。

楽しくてカラフルで攻撃的で可愛い音楽、私のスーベビの印象です。バンドの土台、リズム隊の二人がしっかりタッグを組み、そこに歌とギターが美味しく存在する。カラフルなロックキャンディ達の魅力に、ハマりそうです!

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大阪公演
TEXT:noei! PHOTO:鮫島良佑

2009年9月25日の大阪レポートは、noei!がご案内。会場は「ROCK-RIDER」です。開演時間になると、ゾロゾロとオーディエンスが集まってきました。ロックにはうるさい関西ファンをどうノックアウトするでしょうか。

照明が消え、聴こえてきたのは「Tomorrow machine」のイントロ。それをBGMにメンバーが登場。WAKAが元気な声で「SUPER BABY FACEです!」とバンド名を叫んだ後、1曲目は「Ralihoo!!!」。スーベビのライブではお馴染みのナンバーで、関西のオーディエンスはいきなりヒートアップ。

スーベビのメンバーはルックスからもわかる通り、とてもキュートな女の子達ですが、一音を奏でれば空気は一変。女性だからという言葉が不要なパワフルロックを聴かせてくれます。メンバーが好きだというビートルズセックス・ピストルズなどの影響か、口ずさめるナンバーが目白押し。

矢継ぎ早に「We Go ! Ready Go !」へ。猫を彷彿とさせる愛くるしい振り付けを披露し、視覚的にも見る者を楽しませてくれます。MEGURIの「もう一歩前へ、もう一歩前へ」とオーディエンスを誘うMCを挟み、ジム・ジャームッシュの映画のタイトルをもじった?「[k]NIGHT ON THE PLANET」。途中「ヘイ、ワン、ツー」とメンバーの掛け声が会場に響きます。

続けて王道ロックンロールの「Monkey Business」。WAKAはステージを前へ前へと進み、オーディエンスをあおります。MCの後は、メンバー全員の美しいハーモニーで始まる「Baby, Little Hell」へ突入。さらにメタリックなリフが特徴的な「僕のビーナス〜恋の悲劇〜」。ここでメンバー紹介。MEGURIBETTYAYAWAKAの順番で紹介されていきます。

「もっとたくさんの人に、自分たちの音楽を聴いてもらいたい」と語っていたWAKAの、楽曲への願いとエネルギーを感じる代表ナンバー、そう2ndアルバムとツアータイトルになっている「ステレオガール」で、会場は最高のテンションへ導かれます。最後はシーケンサーを駆使したダンサブルなポストパンク調の「Tomorrow machine」で終了。

ライブ後、メンバーは「演奏中にアクシデントに見舞われた・・・」と言っていました。しかしそんなことは吹っ飛んでしまうほど、堂々としたライブパフォーマンスを関西のファンに観せてくれました。

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仙台公演
TEXT&PHOTO:国分直行

2009年10月4日の仙台レポートは、国分が担当します。会場は「BIRD LAND」。 『WE ARE STEREO GIRRRRLS!!!!tour』とRがたくさんあって発音が難しそうなツアーは、東北でどのようなステージを見せてくれるか、とても楽しみです。

全国ツアーの中盤は、青森・盛岡・仙台とまさに東北の三大都市を巡ります。東北締めくくりの仙台ステージにお邪魔しました。WAKAが盛岡出身ということもあり、前夜の凱旋ライブは大盛り上がりだったそうです。やはり凱旋ともなれば、故郷に錦を飾るわけですから、盛り上がらない方がおかしいかも。

その流れをそのまま仙台へ持ち込んで来たスーベビ。仙台のファンにとって待ちに待った初のライブでもあり、仙台もかなり盛り上がるはず。メンバーが登場し、ノリのよい「RALIHOO!!!」「We Go ! Ready Go !」をプレイ。アップテンポな曲のリレーで、会場のオーディエンスのボルテージは最初から最高潮。

とにもかくにも、カラフルでPOPなロックンロールというイメージの彼女達。仙台では男性客が圧倒的に多いようです。でも、その明るくて軽快なサウンドは、男女問わず幅広い層に受け入れられると思います。MCを挟んで、WAKAの魅力的な歌声と元気な掛け声が絡む「[k]NIGHT ON THE PLANET」。そしてユニークな作品の「Monkey Business」へ。

「Baby , Little Hell」では、会場全体が一体となり完全にスーベビ色に染まっていました。そしてオジサンにはどこか懐かく感じるイントロの「僕のビーナス〜恋の悲劇〜」。「予想よりも多くのファンが仙台で待っていてくれた」と、仙台のファンに感謝の言葉を述べた後は、ラストスパートです。

ツアータイトルになっている「ステレオガール」は、彼女達のキャラクターを余すところなく表現した曲であり、仙台のファンはしっかりとスーベビの姿を焼き付けたことでしょう。ラストは「Tomorrow Machine」。サビで繰り返されるフレーズに会場はまさにノリノリ状態。一度聴いたら忘れられない印象的な曲で、仙台の夜は終了。

次に会う時は、どんな曲を引っさげて『みちのく』にやって来てくれるのか。また明るく楽しいロックナンバーと、全員でそろいの可愛いアクションで魅せてくれることを、私を含めファンは心待ちにしています。

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いかがだったでしょうか。九州エリア・関西エリア・東北エリア、それぞれに盛り上がり、そしてスーベビファンを拡大した全13公演。レコ発ツアー、いよいよツアーファイナルをむかえます。残り少なくなった、物販コーナーにあるカラフルなTシャツやバッヂにバッグなどが、ツアーを通じて各地のファンと交流した証かもしれません。

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会場となった「ROCK JOINT GB」のステージにメンバーが登場すると、熱狂的なファンがメンバーの名前を叫び、会場のテンションはいきなりハイ状態。メンバーは余裕の表情を浮かべながら、楽器をスタンバイ。ツアーに出る前のLIVEを、同じこの場所「ROCK JOINT GB」で私は観ていました。シーナ&ロケッツのオープニングアクトを務めていて、その時の記事はコチラです。

まさに一回り大きくなったというか、ツアーで培ったメンバー間の結束や個人の自信が目に見えるようなオーラが出ています。可愛らしいステージングが好評の彼女達ですが、貫禄が付いて鬼に金棒といったところでしょうか。キャリアは場数に比例してきますが、活動拠点のライヴハウスでプレイするのと、全国回ってプレイするのでは、また違いがあると思います。

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多くのオーディエンスが来場した会場で、スーベビの開演前にヒアリングしてみたところ、「メンバーのキャラクターがすごく好き!」「何より曲が本当に良い!」「超カワイイ!」「今日はちょっと真似してカラフルな洋服で来ました!」などなど、目がハートになっているファンが大勢。今回のツアーでスーベビファンが日本中に増殖したのは間違いありません。

このツアーからWAKAが使用しているギターは、国内屈指のハンドメイドギターと名高いCombat製のレスポールジュニアスペシャル。以前観た時はGIBSON製のレスポールスタジオでした。どちらのシェイプもアグレッシブにかき鳴らすWAKAにピッタリです。MEGURIはGIBSON製レスポールクラシック。キュートで細い体で重いレスポール?と思われるかもしれませんが、そこはMEGURI、レスポールをしっかりドライブさせて極太サウンドを奏でてくれます。

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このリズム隊あってのスーベビと言っても過言ではない、パワフルビートが腰に響きます。気持ちの良いビートをくれるのが、BETTYAYAのコンビネーションです。そしてスーベビの最大の魅力は、メンバー全員がボーカルを取れるということに尽きるでしょう。これは本当に強い武器です。歌という大切なパートが素晴らしいことが、初めてスーベビを観た人でも受け入れられるキーになっていると思います。

ツアーファイナル終了後、メンバーへ一言インタビュー

WAKA:最高のツアーでした。各地の皆さん!ありがとうごいました!これからもSUPER BABY FACEよろしくおねがいします!

MEGURI:ツアーは、山あり谷ありですが、充実して勉強になりました。また一回り大きくなって各地の皆さんに会いたいです!

BETTY:もっともっと色々な人にSUPER BABY FACEを聴いてほしいです。これからもライヴ活動を大切にしていきます!

AYA:気持ち良い疲れです。マラソンを終えたような。メンバーとこんなに長く一緒に居たことは初めてでした。バンド内の一体感がアップしました!

BEEAST太鼓判シリーズ第1弾アーティスト『SUPER BABY FACE』、いかがでしょうか。ライヴもCDもお薦めできるバンドです。最後に、彼女達の魅力を味わえる2ndのタイトルチューンのPV(プロモーションビデオ)をご覧ください!そしてライヴ会場へ足を運んで、生の彼女達を感じてください!愛くるしいステージアクションに胸キュンは確実!

「ステレオガール」PV ドラマ編(ロングバージョン)

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【SUPER BABY FACE 公式サイト】
http://www.superbabyface.com/

2nd mini ALBUM『ステレオガール』
価格   ¥1890(tax in)
品番   DRRD-0916
発売元  DEAD ROCK RECORDS
販売元  ラッツパックレコード(株)