暑い日が続く中、密着取材を楽しみに待っていました。2010年09月11日、汗だくで取材会場の渋谷BOXXに到着！そうです今日はConcerto Moonの『ANGEL OF CHAOS』ツアーファイナル！新譜も聴きまくりで予習もバッチリ。それにしても外は最高に蒸し暑いです。でもライブはもっともっと熱いものになることでしょう！それでは暑苦しい日にふさわしい！暑苦しい伸太郎の密着レポートスタートです！

関係者口から中に入ると、プロフェッショナルな動きのスタッフがステージを組み上げています。音響も照明も、すごく念入りにステージを作っている印象です。今夜のConcerto Moonのために、真剣なまなざしで作業をされています。楽屋に挨拶に行くと、にこやかに島紀史（Guitar）が迎えてくれます。フレンドリーなギターヒーローに感激です！ちょうど井上貴史（Vocal）が出勤されたようです！「おはようございます！ビーストです！」と言おうとしたら、隣にいた編集長に先を越されました！

続いてコンビニの袋をぶらさげて長田昌之（Drums）登場。スタッフの方といきなり冗談トーク！さすが大阪出身！ちなみに伸太郎は岐阜出身です！って関係ないですね。そして腰の低い杉森俊幸（Bass）。こちらが恐縮してしまうほど、丁寧なご挨拶をありがとうございます！笑い声が絶えない楽屋に、伸太郎も緊張が少し和らぎました。実はけっこう緊張していたのです。さて会場の準備が整ったようです。メンバーはリハーサルへと向います！

13：00～ 機材搬入セッティング

15:00～ サウンドチェック

17:00〜 開場

いよいよ開場！オーディエンスは最前列へと走ります！お目当ての場所へ我先に！あっという間に会場が埋まります。そして、まだかまだかと待つ姿に伸太郎のハートも期待感マックス！釣られて最前列まで突き進みたくなる衝動を必死にこらえる伸太郎です。今夜はどんなライブになるのだろうかと考えるだけで、すでにヤバイです。あぁ！ヘッドバンギングしたい！まだ開演前のBGMなのに、なぜかハイテンション！

暗転！壮大なSEが流れると、オーディエンスの熱い歓喜の声！メンバー登場！そのまま今回の新譜『Angel Of Chaos』の「THE EARTH DIES SCREAMING」へと繋がって、誰もが興奮状態！オープニングはもちろんこの曲！「ANGEL OF CHAOS」キター！井上貴史が強烈にオーディエンスをあおり、会場中が拳だらけ！いきなり凄すぎる！島紀史は大きいアクションから小さいアクションまでカッコいい！さすがギターヒーロー！そんな島紀史をガッチリ支えるのは長田昌之と杉森俊幸のリズム隊。これぞヘヴィメタル！といった重量感と疾走感をあわせ持ったリズム隊です！

もの凄い気迫を感じる表情とともに重圧なサウンドが会場に響き渡ります！そのまま「LOST IN THE DARK」。井上貴史はマイクスタンドを客席頭上にあげたり、力強く持ち上げたかと思えばクルクル回したりと、抜群のアクション！島紀史からオーディエンスへ繰り出される、重厚なリフと速弾きの音の雨に打たれて、心もTシャツもすでにずぶ濡れ！あ！Tシャツは単なる汗でした！スピード感満点のライブの中、演奏するメンバーは時おり笑顔を見せる余裕がニクイ！さすが実力派バンド。

「LIES AND BETRAYAL」そして「RUN TO THE SKY」へ。メンバー全員ツアーの疲れを全く感じさせないどころか徹底的にパワフル！見事な一体感！とにかく最高のヘヴィメタルナイト！MCで井上貴史は「今日は灼熱のライブにするぜ！！！」と雄たけびを上げる声にオーディエンスは狂乱状態！それにしても島紀史は曲の最中とてもよく動くのに、あれだけ難解なギターリフやフレーズを完璧に弾きつつ、さらにニコニコスマイルをオーディエンスに届けるという恐ろしい才能！まさに日本の王者！

「HALF WAY TO THE SUN」の後は「DANCE WITH THE GHOSTS」。長田昌之のバスドラムと杉森俊幸のベースのアンサンブルがカッコいい！そして島紀史はフットペダルによりシンセサウンドを出しながら、それに合わせギタープレイ！何という器用さ！同じギタリストとして伸太郎はひたすら脱帽です！正確に刻まれるリフから「THE LAST BETTING」。とにもかくにもダウンピッキングの嵐！これだけたくさんの音数のダウンピッキングは鉄拳パンチ！曲は「LIVE TO WIN」へ。

MCをはさんでライブも中盤。「VICTIM OF DESIRE」から、メロディの美しいスローナンバー「ALMIGHTY WINGS」。そしてインストの「PLECTRUM」！三人でプレイしているとは思えないような音圧！そのまま長田昌之のドラムに合わせて島紀史のギターソロコーナーへ。感情表現が素晴らしい。フレーズやチョーキングの音に酔いしれていると、まるで会場全体が大きなギターアンプと化したような、何ともいえない感覚に大興奮！続いて長田昌之のドラムソロコーナー。手数足数の多さにリズムも多少狂ってもおかしくないと思うものの、まったくぶれることが無い正確さにビックリ！さすがスーパードラマー！

メンバーがステージに戻り「CHANGE MY HEART」。ソロパートの後にバンドサウンドを聴くと、Concerto Moonの上手さがよく伝わってきます！感動していると、井上貴史の「ラスト3曲！」の声が！それに対して、「えーーーー！」という、とてつもなくでかい声が！今まで数知れずライブを観てきた伸太郎ですが、こんなにでかい「えーーーー！」は初めて聞きました！「RIGHT HERE,RIGHT NOW」がはじまると、オーディエンスは力強いシンガロング！本当にConcerto Moonのファンは、素晴らしく熱い！思わず伸太郎も拳をあげてしまいます！

ハイテンションなまま「FROM FATHER TO SON」へ。Concerto Moonの魅力が爆裂！なぜ美しい楽曲を生み続けることができるのか不思議でなりません。それこそがまさに才能なのでしょう！勉強になります！ついにラストナンバー。曲は「STAND UP AND FIGHT」！メロディも構成も素晴らしいこの曲に、今夜最後の力を振りしぼるオーディエンス！女性のオーディエンスもガンガンに頭を振ってます！

アンコールに戻ってきた井上貴史は、「まだまだ灼熱の夜にはなってないぜ！」の掛け声でオーディエンスをあおりまくり！発狂に近い雄たけびが会場にこだまします！そして超ハイテンションな空気の中「IT’S NOT OVER」へ。島紀史は高音のギターハーモニクスとともに、アーミングで馬の鳴き声のような響き！そしてギターケーブルをギターに叩きつけながらギターを弾き、まるで暴れ馬を操っているかのよう！凄い！

「ALONE IN PARADISE」へと続き、会場はまさにクライマックス！メンバーがオーディエンスにお礼を言ってステージを去って行きます。でも「もっと！」というオーディエンスの大きな声に、2回目のアンコール！メンバーチェンジをした新生Concerto Moonは、このツアーで強烈に力強いバンドになった！そんなことを誰もが感じたはず！だからもっと聴きたい！曲は「CONCERTO MOON」。

まだ元気が残ってるオーディエンスが「もっと！」と叫び、バンドは3回目のアンコールに登場！「TIME TO DIE」で完全燃焼へ！まさに灼熱の夜。熱すぎるメタルナイト！演奏終了と同時に、割れんばかりの拍手！ツアーをやり遂げたメンバーは、互いに互いを称えながら、オーディエンスにニコニコスマイルを贈る！会場が一つになる瞬間！幸福な瞬間！お疲れ様！最高のメタルナイトをありがとう！Concerto Moon！

今日のライブはツアーファイナルのワンマンということで、2時間半という長丁場。でも本当に一瞬で終わってしまったような気持ちです。Concerto Moonをたっぷり味わえる素晴らしい内容で、この満腹感！幸福感！感動！まさに充実したライブ。これからのConcerto Moonの躍進に期待せずにはいられません！4人組となった新生Concerto Moonを未体験の人は、ぜひ！いや必ず生で観てください！心もTシャツもずぶ濡れ間違いなし～！

21:30～ 終了撤収

◆Concerto Moon 公式サイト
http://concerto-moon.com/

「ANGEL OF CHAOS」ツアーファイナル
◆セットリスト

M01. ANGEL OF CHAOS
M02. LOST IN THE DARK
M03. LIES AND BETRAYAL
M04. RUN TO THE SKY
M05. HALF WAY TO THE SUN
M06. DANCE WITH THE GHOSTS
M07. THE LAST BETTING
M08. LIVE TO WIN
M09. VICTIM OF DESIRE
M10. ALMIGHTY WINGS
M11. PLECTRUM
M12. CHANGE MY HEART
M13. RIGHT HERE,RIGHT NOW
M14. FROM FATHER TO SON
M15. STAND UP AND FIGHT
encore1
M16. IT’S NOT OVER
M17. ALONE IN PARADISE
encore2
M18. CONCERTO MOON
encore3
M19. TIME TO DIE