特集

WOMEN'S POWER SP 2010

TEXT:桂伸也 PHOTO:万年平男

日本最高峰の女性によるロックの祭典、WOMEN’S POWER。これまでもも多くのビッグな女性ロッカーを排出し続け、数々のギャルバン・ファンを唸らし、夢見る少女達に、ロックのカッコよさの伝道師となり、バラエティに溢れたカッコいいロックのスタイルをパフォーマンスし、本物のヒロインとなり、皆の憧れとなった存在も数知れない。そんなビッグイベントも年末の大きな節目を迎え、更に盛り上がりを見せる勢いだ。2010年12月15日、渋谷O-WEST。ビッグな世界を目指し、大きく羽ばたく女達の勇ましい激闘の瞬間を追った。

hana

 
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ハイスピードなビートポップでイベントの幕を開けたBi;shopのステージ。メンバーは綺羅(Vocal)・(Guitar)・みい(Guitar)・なゆ(Bass)・LOPE(Drums)。軽快でキャッチーなメロディ、たっぷりのフックを取り込み、切れ味鋭いナイフというよりは、遊園地のアトラクションのような華やかさと親しみ、ポップさで、ステージを観衆と共に思い切り満喫できる”楽しさ”のあるロックが彼女らの持ち味だ。非常に残念ながら、12/20のライブをもって解散となってしまい、このWOMEN’S POWER で常連となりつつあった状況で非常に惜しい存在ではあるが、それぞれのメンバーの新たな活躍を期待したい。

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◆Bi;shop 公式サイト
http://hp.xxxxxxx.jp/bishop2010/
◆セットリスト
M01. sly
M02. 7s dipper
M03. 心ビート
M04. ツンデレロックンピース☆

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第48回のイベントにも出演し、常連となりつつあるガールポップグループ、七彩★GLITTER。メンバーはLEN(Vocal)・あさぴー☆(Guitar)・Mica(Bass)・Minami(Keyboard)・Yuko(Support Drums)。チェックのスカート、白のブラウスにネクタイという女の子の可愛らしさのあるルックスに、思春期の切なさと楽しさ、不安と希望、全てを詰め込んだ元気なロック。キーボードのカラフルなサウンドが、素直なガールズ達の心音をありのままに表現しているようだ。バンド結成から約1年、”彼女らしさ”を現すスタイルは徐々に固まりつつあり、女の子が強く共感できる姿勢で多くの人気を集める日もそう遠くないのではないだろう。

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◆七彩★GLITTER 公式サイト
http://nanairoglitter.web.fc2.com/
◆セットリスト
M01. 夏風グラディカル
M02. SECRET
M03. 遥~ハルカ~
M04. 金平糖-秘密-
M05. 革命前夜
M06. ドロシー
◆インフォメーション
2011年01月31日(月)【目 黒】THE LIVE STATION

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このイベントで唯一、個人名義で現れたアーティスト、 光上せあら。お揃いのワンピースで登場したグループ、そしてそんな可愛らしさ抜群のルックスからはちょっと想像できなかったような完成度と、ちょっとワイルドなサウンド。そして彼女のカリスマ的(?)なパフォーマンスは、インパクト十分。ストレートなラウド感、ドライブ感だけで押しまくるようなスタイルとは違う手法、彼女の作り上げる世界観、ロック観でオーディエンスを惹きつける魅力たっぷりだ。アイドル的なルックスとは裏腹に、ちょっと女王様的なセンスが、ガールズだけではなくボーイズにもクセになるアピール度満載。

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◆光上せあら 公式サイト
http://www.seara.jp/
◆セットリスト
M01. あげキュンLOVE
M02. HETAKUSO
M03. 欲求DE不満
M04. 後ろから前から
M05. 汚い愛で溢れているの
M06. 君となら絶好調
◆インフォメーション
2011年02月14日(月)【渋 谷】屋根裏
2011年02月15日(火)【池 袋】RUIDO K3

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続いて前回の49thより登場した新鋭、GANGLIONが登場。メンバーはoni(Guitar & Vocal)・sagara(Guitar)・ vivi(Drums)・ShioRi(Support Bass)。ハンサムガール的な、ストイックな面でロックを追及しているところに、このバンドの特徴がある。中心メンバーのoniが、左手人差し指を立てて歌う姿がやけにカッコいい。この姿がバンドのインパクトをアピールする最大のポイントであり、硬派なロックを全員で展開することを特徴付けている。クール&ワイルドなパフォーマンス、サウンド共に、女の子達が”憧れる”格好よさを完璧にまで身に付けた、今後の伸びしろに最も期待できるグループだ。

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◆GANGLION 公式サイト
http://loose.in/ganglion/
◆セットリスト
M01. Gray Gate
M02. LINE
M03. Returns to you
M04. 追憶
M05. 4steps to BE
◆インフォメーション
2011年01月28日(金)【赤 坂】天竺
2011年02月11日(金)【新 宿】MOTION
2011年02月15日(火)【吉祥寺】クレッシェンド

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WOMEN’S POWERも後半、ベテラン組みともいえるDESTROSEの登場だ。メンバーは、AKANE(Vocal)・Mina(Guitar)・Satty(Guitar)・Ami(Bass)・Emi(Drums)。「破壊のバラ」という、荒廃と美学を象徴するバンド名が似合う彼女ら。その名に相応しい、ハード、ヘヴィ&ビューティーなサウンドが彼女らの身上。AKANEの伸びやかで美しくも、突き刺さるような危険性をはらんだヴォイスを中心に、ヘヴィなリズムセクション&ギターリフがフロアのオーディエンスに襲い掛かる、というイメージがピッタリなパフォーマンス。正統派ヘヴィ・メタル・サウンドを継承し、更にその妖艶な美しさで、今後も多くのファンを魅了し続けることだろう。

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◆DESTROSE 公式サイト
http://destroya.nobody.jp/
◆セットリスト
M01. 破壊のバラ
M02. Lifer
M03. Chained Destiny
M04. Fade Out
M05. Skykiller
M06. Headless Goddess
◆インフォメーション
2011年02月13日(日)【大 塚】RED ZONE

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今回のWOMEN’S POWERの中で、同じヘヴィ・メタルサウンドというスタイルという意味で前述のDESTROSEとは良きライバルといったイメージのMary’s Bloodの登場だ。メンバーは、EYE(Vocal)・ERI(Guitar)・CHIBA(Guitar)・NIBOSHI(Bass)・MARI(Drums)。此方もハード&ヘヴィさを身上としながらも、絶妙に鏤められているERICHIBAIRON MAIDENを髣髴させるツインリード・メロディが美しく、観衆の心を捉える。バラードとヘヴィサウンドのバランスもよく、イベントでの時間の短さを感じさせないライブ感、盛り上げ方の旨さをよく心得ており、バンドを作る楽しさまでも感じさせてくれる。

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◆Mary’s Blood 公式サイト
http://marysblood.com/
◆セットリスト
M01. Blood
M02. My starlit Sky
M03. Mary
M04. New Song
M05. Save The Queen
◆インフォメーション
2011年02月14日(月)【新 宿】ANTIKNOCK
2011年03月20日(日)【吉祥寺】CRESCENDO

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そして前回に引き続き、このイベントのトリとして天狗櫻が登場。メンバーは百合(唄)・舞凪(六弦)・亜結魅(太鼓)・鞠璃(鍵盤)・麻宮(四弦)。和の要素にハードサウンドをうまくミックスさせた、オンリーワンな個性が特徴、そのルックスとパフォーマンスも多くの話題を浚っている。百合の何処までも伸びていくような艶やかなヴォーカルは、その実力、パフォーマンス共に申し分ない、という一言に尽きてしまうほどのアピールを示し、脇を固めるバンド全員のテクニック、実力も相当なレベルをクリアしており、バンドサウンドとして妥協を許さない、完成度を誇っている。これからどんなステージでの活躍が見られるのか、その行く末がとても楽しみなバンドだ。

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◆天狗櫻 公式サイト
http://id11.fm-p.jp/26/tengusakura/
◆セットリスト
M01. 鋒矢
M02. 神風
M03. 櫻
M04. 仮初の恋侘び
M05. 鬼と成らん
◆インフォメーション
2011年02月26日(土)【目 黒】THE LIVE STATION
2011年03月20日(日)【吉祥寺】CRESCENDO

 
hana

2010年という年は、女性のロックバンドの活動がかなり活発で、あらゆるところからバラエティに富んだスタイルを備えた女達があちこちから出現し、「女性の演じるロック」というものが大きく取り上げられた。
大きな市民権を得た「女性のロック」は、その形態の普遍性を変え、たどり着く位置としては、「女性だから」という位置づけは無くなってしまうかも知れない。

だが、今回このイベントに参加したバンド、今迄このイベントに参加したバンドのメンバー全てが、この「女性のロック」を大きな存在にするためのイノベーターとなっていくことは間違いない。まだまだ伝統的なイベントとして続いていくであろうこのWOMEN’S POWER、その進化の過程と、今後どんな新しい個性を生み出していくか、という焦点に、当分興味は尽きない。


 
 
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