特集

カブキロックス「20周年祭 艶者どもの夢軌跡」

TEXT:桜坂秋太郎 PHOTO:ヨコマキミヨ

今年は飛び石連休のシルバーウィーク。渋谷の雑踏を歩いていると、心なしか渋谷の人口が少ない気がする。2010年9月22日、今夜はClub Asiaにてカブキロックスの20周年イベントが行われる。事前情報によると、歴代メンバーがそろうのにライヴ中心では無いとか。そして何やらすごい内容を企画したらしい。どのような時間を過ごさせてくれるのか、とても楽しみだ。エンターテイメントあふれるイベントになるのは間違いない。

今夜のチケットは1万円という金額で、お食事&お土産付きとなっている。会場に入ると、まずバーカウンターに並べられた数々の料理に目がいく。ディナーバイキングにフリードリンク、通常のライヴとは違う空気が流れている。私もまずはビールを一杯いただこう。集まっているオーディエンスの層は、もちろん20周年を祝うファン。それぞれがこの20年の思いを胸に、歓談しているように見える。音楽関係者も多くいるのかもしれない。グラスを片手に名刺交換をしている。

20周年祭 艶者どもの夢軌跡

まだ開演前の時間だが、ステージサイドで音がするので行ってみると、元カブキロックスのメンバーである坂川美女丸率いる美女丸BANDがステージに登場。アグレッシブでメロディアスなインストナンバーをプレイ。メンバーは、坂川美女丸(Guitar)・カミーユ(Bass)・YU-KI(Drums)。ソロアルバム『Solitaire』からのナンバーで、オーディエンスのテンションをアップ。坂川美女丸のソロを観るのは初めてだが、華のあるステージングはさすが。演奏後にMCもあり、和やかなムードで美女丸BANDが終了。

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通常のライヴならSEが流れるところだが、本編スタートは司会の男女が進行役を務めるスタイルだ。司会の紹介で、カブキロックスのメンバーが登場。メンバーは、氏神一番(Vocal)・青木秀麻呂(Guitar)・大槻セイシロー(Guitar)・胡縞武蔵(Bass)・三柴三蔵(Drums)。そして乾杯の音頭に、やついいちろう(エレキコミック)・今立進(エレキコミック)・片桐仁(ラーメンズ)が呼ばれる。会場中の盛大な乾杯でイベントは一気に過熱する。そして、お祝いのビデオレターコーナーへ。本誌でもお馴染みの“ROLLY”をはじめ、“柴田理恵”“ダイアモンド☆ユカイ”“研ナオコ”らが20周年へのコメントを寄せる。

歓談・トーク・映像タイム

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ビデオレターが終わると、カブキロックスのメンバーがフロアに降りてきて、オーディエンスと歓談するという演出。オーディエンスは、長年カブキロックスを応援してきた年齢層ゆえ、混乱することもなく、きわめて大人の空間が繰り広げられる。これは20年前にはできなかった演出だろう。一緒に写真撮影をしているファンも多い。歓談後は「超貴重!秘蔵映像大公開!」と題して、懐かしの映像を上映。ニューヨークで撮影したPVには、今は無きワールドトレードセンターが!すっぴんで出演した映画のシーンが!茶の間テレビ番組でトークしてるメンバーの姿が!中でもリアルタイムに観ていた「夜のヒットスタジオR&N」で、聖飢魔IIと共演している姿に懐かしさMAX状態!

歓談・トーク・映像タイム

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大興奮の「超貴重!秘蔵映像大公開!」を楽しんだ後は、オリジナルメンバーによるライヴ。司会がコール&レスポンスで場を盛り上げる。映像でかなり盛り上がっているため、ライヴへの流れは、とてもスムーズだ。オリジナルメンバーは、氏神一番(Vocal)・青木秀麻呂(Guitar)・坂川美女丸(Guitar)・大槻セイシロー(Bass)・井上晴之介(Drums)。先ほどオープニングアクトを務めていた坂川美女丸が、カブキの姿になって再登場。大槻セイシローがベースを持っている姿を観るのも久しぶりだ。井上晴之介とのリズムコンビネーションを楽しませてもらおう。

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わずか3曲でライヴは終了!一瞬の出来事だ。オリジナルメンバーのライヴを観れるだけでも十分なのだが、正直言えばもっと観たい。でも「虹の都」「千両役者」「OEDO」は、厳選の3曲だろう。20周年イベントで、オリジナルメンバーの演奏には、素直に感動。良いものを観させてもらった。演奏後のMCタイムでは、美女丸BANDYU-KIが、4代目カブキロックスのドラマーだったことも紹介!そして再びビデオレターコーナーへ。今度は“秋間経夫”と“サンプラザ中野くん”に、何と驚きの“北尾トロ”と“下関マグロ”(サブカル業界の有名ライター)。そしてブレイク中の芸人“ねづっちWコロン)”。多彩な人物からのビデオレターは観ているだけで面白い。

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そして侍麹之介(Keyboard)が登場し、現メンバーによるライヴへと展開。大槻セイシローは今度はギタリスト。同じバンドでパートが違うというのも珍しいが、長いバンド史の中で変化した流れだ。曲は私の大好きな「浮き世の夢に」でスタート!いつ聴いても元気が湧いてくる。そして初の演歌ソング「大江戸恋町華の町」と「チャレンジャー」。来年リリースが決まったニューシングルを今夜は特別に披露してくれる。タイトルは「めぐり愛ナイト」。昭和ムード歌謡のエッセンスを盛り込んだナンバーだ。

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アンコールはローラースケートのお姉さん達が登場。さらにステージに華を添える。もはや花屋の繁忙期のようだ。司会者がオーディエンスをあおり、メンバーも最後の気合を入れて「OEDO」!先ほどのオリジナルメンバーのプレイと比較できて楽しい。同じ曲でもプレイヤーが違うとノリが違う。氏神一番のお約束、紙テープ投げもテープの色が違う。まさに一夜で二度美味しい「OEDO」!20周年イベントのフィナーレは、大量の紙吹雪が会場を舞う!

『20周年祭 艶者どもの夢軌跡』終了後、頭の中をぐるぐると回っていたのは、氏神一番の最後のMC。多くの関係者と昔から応援しているファンに対しての感謝のコメントだ。20周年を迎えられるとは思っていなかったとも言っていたが、それは本音だろう。激動の時代、この20年の間に起きたことを思い返せば、同じバンドを継続させることは至難の業。今夜はバンドにとっても、ファンにとっても、20年の区切りとして良い記念になったことは確かだろう。

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◆セットリスト
※初代オリジナルメンバーLIVE
M01. 虹の都
M02. 千両役者
M03. OEDO
※現メンバーLIVE
M04. 浮き世の夢に
M05. 大江戸恋町華の町
M06. チャレンジャー
M07. めぐり愛ナイト(新曲)
encore
M08. OEDO

◆カブキロックス 公式サイト
http://www.kabukirocks.tv/


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