演奏

SHIBUYA R&R TRIANGLE

TEXT:あっきーな PHOTO:株本和美

今年の狂ったような暑さの中、渋谷O-WESTへ向う。途中、暑さで倒れそうになるが『SHIBUYA R&R TRIANGLE』と題されたこの日のイベントは見逃すわけにはいかない。なんたって出演者は、THE PRODIGAL SONS横道坊主、そしてDe+LAXという濃いバンドによる豪華三つ巴。この日の出演バンドは、私が全部見たい!と思う最高のイベントなので、暑さになんか負けてはいられない!

このイベント、実は今年の2月6日に、同じ渋谷O-WESTで行われたGUSOKU(元KATZE中村敦・尾上サトシによるバンド)のライヴに、ゲスト出演したDe+LAX鈴木正美高橋まことTHE PRODIGAL SONS森重樹一横道坊主中村義人の4人が、同じ楽屋となったことから始まっている。その楽屋で「今度、一緒に何かやろう!」と盛り上がったことから、その日の内にスケジュールを押さえ、実現したものらしい。なんとも早業である。さて、会場の中に入ると、詰めかけた多くのオーディエンスが、外の暑さに負けないぐらい熱い!

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19時15分、トップをきって登場したのは、森重樹一(Vocal)、松尾宗仁(Guitar)、五十嵐”Jimmy”正彦(Guitar)、市川”JAMES”洋二(Bass)、そして大島治彦(Drums)からなるTHE PRODIGAL SONS。バンドとしてのキャリアはまだ短いものの、ステージ上のメンバーのオーラはもちろんベテラン。何年も連れ添ったような風情をかもし出している。実際、軽いトラブルがあっても、実力派揃いのメンバーは、まるでそれが演出されたかのようなアレンジにしてくれる。この日の森重樹一は、オーディエンスをあおるでもなく、MCを挟むでもなく、ほとんど動かずに唄いあげる。そんな静の森重樹一とは対照的に、松尾宗仁が縦横無尽に動きまわる。特にラスト3曲の「GOTTA GET OUT」「DON’T YOU CARE,DON’T YOU MID」「悪くない風に身を任せて」では、彼らならではのノリが良く小気味良いロックンロールを会場に響かせる。トップバッターの役目を十分に果たし、会場は過熱状態。

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■THE PRODIGAL SONS 公式サイト

http://www.the-prodigal-sons-japan.com/

■セットリスト

M01. 真白な闇の中 壊れかけちゃいないかい?
M02. 非常ベルが鳴り止まない
M03. ハレルヤ
M04. ココロノヒメイヲキク
M05. 罪の色を
M06. くたばっちまうには…
M07. GOTTA GET OUT
M08. DON’T YOU CARE, DON’T YOU MIND
M09. 悪くない風に身を任せて

■インフォメーション

2010/10/23(土)【渋 谷】La.mama

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20時15分、中村義人(Vocal & Guitar)がアコースティックギターを持ち、「I WANT…」で始まった横道坊主は、その後パワー全開で突っ走る。まさに彼らのバンド名の由来でもある“悪ガキ”そのものなステージ展開。ステージに立つメンバーは、中村義人今井秀明(Guitar)・木谷秀久(Drums)、そしてサポートの林田正樹(Bass)。サポートとはいえ、もともと林田正樹はオリジナルメンバー。「UNDERGROUND」では唄も披露してくれる。現メンバーの橋本潤(Bass)の病気療養期間中の助っ人参加だ。オリジナルメンバーの頃を思い出してして、私にはうれしいサプライズ。そしてこの日、さらにうれしいサプライズが待っていた!なんと 「LONESOME STREET Mr.DIAMOND」で、“ただいま”の一言とともに橋本潤が登場!実に8ケ月ぶり!復活1発目のお披露目となった元気な橋本潤の姿に、感激して泣き出すファンの姿も。最後の曲「情熱」はツインベースで、この日だけのスペシャルステージを豪華に飾ってくれる。このステージを観れたファンにとっては、忘れられない思い出となったに違いない。

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■横道坊主 公式サイト

http://www.alpha-net.ne.jp/users2/ginjirou/

■セットリスト



M01. I WANT…
M02. UNDER THE U.K
M03. UNDERGROUND
M04. 夏の日の少年
M05. LONESOME STREET Mr.DIAMOND
M06. GO! GO!
M07. アマツチ
M08. CRAZY HEARTS BLUES
M09. 情熱

■インフォメーション

2010/10/17(日)【札 幌】SUSUKINO810
2010/10/18(月)【札 幌】LIVE&BAR Burn
2010/10/24(日)【吉祥寺】ROCK JOINT GB
2010/10/30(土)【新 宿】LOFT
2010/11/03(水)【埼 玉】HEAVEN’S ROCK VJ-3
2010/11/06(土)【名古屋】ハートランド
2010/11/07(日)【静 岡】サナッシュ
2010/11/14(日)【千 葉】LOOK
2010/11/17(水)【大 阪】KING COBRA
2010/11/19(金)【福 岡】DRUM LOGOS
2010/11/20(土)【長 崎】DRUM Be-7
2010/11/22(土)【宮 崎】WEATHER KING
2010/11/24(水)【広 島】ナミキジャンクション
2010/11/27(土)【松 本】ALECX

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21時20分、最後に登場するのはDe+LAX。メンバーは、宙也(Vocal)・鈴木正美(Bass)・高橋まこと(Drums)、そして今年の4月に加入したばかりのLee(Guitar)。2008年に再び活動再開してくれたDe+LAX。私はALLERGY時代から宙也を観てきたが、久々に見る宙也の魅力はまったく変わっていなかった。彼がまとっている独特な色気とパフォーマンスに、オーディエンスの目を釘付けにしてしまうカリスマ性も健在。そして高橋まことが叩き出すパワフルなビートが心地よく体に響く。お馴染のナンバー「NEUROMANCER」や「ART BEAT MANIFESTO」を演奏しなかったのは意外だったが、16ビートの音をメインとした今回のセットリストが、今De+LAXが伝えたいことなのだろう。1stからの「熱帯LADY」「SERIOUS MOOD」と、懐かしい曲なつかしい曲が続き、名曲「WAR DANCE」へ。いまだ争いがなくならない世界に向けてのメッセージ・ソングが心に突き刺さる。いつまで彼らはこの曲を唄い続けなければならないのだろうか…。そしてラストは「ヒマワリ」でこの日のイベントを締めくくってくれる。

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■De+LAX 公式サイト

http://de-lax.com/

■セットリスト


M01. ROCK & FREEDOM
M02. 熱帯LADY
M03. GLOBAL STREET
M04. DARK ORANGE
M05. ダンデライオン
M06. SPIRITS A GO-GO
M07. WAR DANCE
M08. SERIOUS MOOD
M09. MOVE ON UP
M10. ヒマワリ
-encore-
M11. 雨上がりの夜空に(セッション)

■インフォメーション

2010/11/02(火)【広 島】ナミキジャンクション
2010/11/03(水)【大 阪】LIVE SQUARE 2nd LINE
2010/11/04(木)【名古屋】Hell.SIZE
2010/11/12(金)【宇都宮】HEAVEN’S ROCK
2010/11/14(日)【下北沢】CLUB251
2010/11/19(金)【仙 台】ParkSquare
2010/11/28(日)【恵比寿】LIQUIDROOM

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このメンツでこのまま終わるわけがない。最後のアンコールでは、De+LAXを中心に、THE PRODIGAL SONSから森重樹一松尾宗仁横道坊主からは中村義人今井秀明がコールされる。そして松尾宗仁のカッティングで始まったのは、RCサクセションの歴史的名曲「雨上がりの夜空に」。まさかの選曲!こんな豪華なセッションを、この日集まった観客しか見れないなんて…。特に宙也森重樹一が、1本のマイクで唄う姿を観れたのは、私にとってこの日一番のプレゼント!

会場では懐かしい顔や知った顔にもたくさん見かけ、まるで同窓会のよう。でも、私たちもバンドも、けして過去じゃなく今に生きてる。ロックンロールを演るのも観るのも、歳なんか関係ない!そんなあたり前のことを改めて再認識。普段はビール片手にライヴ観戦する私が、まったく飲んでいないことに気が付いた…。飲むことを忘れるほどに、この日のライヴは素面の私を酔わせてくれた。そんな素敵な一夜に乾杯。 

★読者プレゼント★
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