FEATURE丨2015.11.03
大盛りレポ!ロック増量 Vol.36-1 NAONのYAON 2015~SUMMER~
元祖ガールズバンド・SHOW-YAがプロデュースし、世代やジャンルを超えて幅広い女性ミュージシャンが一堂に会する「NAONのYAON」。2013年から2015年まで3年連続で毎年4月29日(祝)に開催されていたが、今年はSHOW-YAの30周年を記念して、年2回の開催!節目の通算10回目「NAONのYAON 2015~SUMMER~」が8月23日(日)に日比谷野外大音楽堂にて開催された。
本誌では春の「NAONのYAON 2015」に引き続き「NAONのYAON 2015~SUMMER~」の模様を、全出演者自社撮影による大盛りレポ特集としてたっぷりお伝えしたい。
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※この模様は連載記事「目指せYAON!Cute Girls Live最前線」の中で、舞台裏のショットも含めてお伝えします。
本編スタートの午後2時が刻一刻と近づく。ステージには寺田恵子と、”時の番人”神取忍らが登場。「10回目のNAONです!夏の開催は史上初めて!」と寺田恵子も興奮気味。熱中症に気を配りつつ、いよいよ開演のカウントダウン!
サビでのコール&レスポンスを練習し、続く2曲目「ビーサン」で真夏を満喫!年齢も性別も関係なく、日比谷野音が一つになる。そして3曲目はゲストボーカルということで、相川七瀬(Vocal)を迎え入れる!すぅ(Vocal & Guitar)とのツインボーカルで「夢見る少女じゃいられない」を披露。相川七瀬のパンチ力は言わずもがなだが、普段はキュート全開な歌声で魅せるすぅも、相川七瀬オマージュのパンキッシュな歌声を披露。序盤から会場をヒートアップさせた。
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続く2曲目ではAMIのハードなドラムから、メジャー2ndシングル「YES」。SHIZUKAとひぐちけいが掛け合い、エレキに持ち替えたMIOも加わって早弾き競演。一曲入魂、濃厚なステージ。特に「Blue Moon」という選曲には驚いた。ファンなら口ずさめる人気曲だが、音源化もされていない、それもバラード曲を1曲目に持ってきたその姿勢は、まさにロック。Chelsyを初めて観るであろう人も多い中、Chelsyの音楽はこれ!というものを明確に提示した。
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そのシンデレラストーリーを目の当たりにし、会場がヒートアップしないはずがない。1曲目はメジャーデビューアルバムに収録された「Marionette」。MARI(Drums)が戦いの火蓋を切ると、RIO(Bass)がうなり、SAKIが乱舞し、EYE(Vocal)も曇り空を切り裂く大熱唱。4人は、観客は、走り出した瞬間からトップギアだ。
続く2曲目は「Bite the Bullet」。日本語訳すると臥薪嘗胆、あるいは怒髪衝天、剛毅果断、不撓不屈、力戦奮闘…といったところか。ピーカンにも嵐にも合う、全天候型サウンド。有無を言わさぬスケールの大きさに、観る側はただただ、頭を振るしかない。
森若香織のソロプロジェクトとして再始動したGO-BANG’Sは、HEMO(DJ)、REIKO(Drums)、WIKA-BOWIEZ(Keyboard)、CHIKA(Keyboard)、IZUMI(Violin)という豪華メンバーで結成されたガールズバンド、Fairy Rockとともにステージに立つ。
バイオリンに、ダンサーに、多幸感あふれる空間。森若香織はド派手で、キュートで、それでいて温もりのある歌声で魅せる。最新ナンバー「サンキューパンキュー」も、国民的ヒット曲「あいにきて I NEED YOU」も、ともに一本突き抜ける軸は同じ。客席のあちらこちらでタオルが旋回。昭和と平成の豪華すぎる融合に、歓声と溜息が共存した。
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「めちゃくちゃ楽しんでいきましょう!」2014年、2015年春に続き3回連続出演で、もはや「NAONのYAON」常連組となったGacharic Spin。回を増すごとにこの広い日比谷野音という会場の一体感、そして熱量が増していることに気づく。そして、2013年のソロ出演を含めると4回連続で「NAONのYAON」の舞台に立っているTOMO-ZO(Guitar)がそのプレイで観客を唸らす。2曲目は遊び心満載のダンサブルナンバー「ハンティングサマー」。間奏は全員の音で隙間をビッシリ埋め尽くす。最後は「WINNER」で全力疾走!F チョッパー KOGAが「過去最高量の運動量」と語るとおりの、全力エンタメ。安心して身を委ねられるアップテンポで、ゴールテープを切った。
中盤からはex:プリンセス プリンセスの2人、渡辺敦子(Bass)とタンバリンを持った富田京子(Drums)も参加し、「世界で一番熱い夏」を披露。優しい歌声で観客を和ませると、最後は全員立ち上がり、相川七瀬が観客も「立とうぜ!」とあおり、「勝手にシンドバッド」を熱唱した。
アンプから爆音を鳴らし続けた野音は、このコーナーで一度クールダウン。時を同じくして日も傾き始める。だんだんと風が冷たくなってきた。
既に高揚感あふれる中、1曲目は新曲「LUCKY DIP」。「『NAONのYAON』は私の青春!」と語る通り、テレビや雑誌でキラキラ輝いている中川翔子を、さらに何倍も増し増しのメガ盛りのギザカワユスにバージョンアップした、中川翔子・レベル30がそこにいる。「ドSスイッチ」が入ると、華奢な身体からは想像のつかないパワフルなボーカルとパフォーマンスで、直球ロックなステージを展開。2曲目「ドリドリ」に続いて3曲目は代表曲の一つ、「空色DAYS」。と、ここで「恵子姐さ~ん!」と、寺田恵子を招き、色気も加わった「空色DAYS」で完全燃焼!強烈な個性の競演。これぞ「NAONのYAON」の醍醐味だ。
そして”競演”の”醍醐味”と言えば、トリプルギタリストと、その中で存在感を放つベーシスト・ERYだ。中川翔子からもらったというセミの抜け殻を髪に飾って、いつも以上にハードな音で観客を酔わせた。中川翔子は今夏、某ロックフェスで「大量のセミの抜け殻を頭からかぶる」という豪快なパフォーマンスで話題をかっさらったが、いわく「セミ自体は怖くて触れないです」「抜け殻は生きた証の神秘!(頭からかぶったときは)臭かったけど…」とか。そういう意味では、音楽もセミの抜け殻のようなものだと言えよう。人がいなくなっても、音楽はレコードで繰り返されたり、譜面を誰かがコピーしたり、誰かの心の中で響き続ける。その”生きた証”が、誰かの涙を誘ったり、笑顔に変えたり。……日比谷野音の上空には、月がのぼり始めた。
https://www.beeast69.com/feature/137963
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◆森若香織(GO-BANG’S) 公式サイト
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◆中村あゆみ 公式サイト
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◆SHOW-YA インフォメーション
SHOW-YA 30th Anniversary Original Album『PROGRESS』
・2015年9月30日(水)発売
UICZ-4334 3,000円+税
SHOW-YA 30th Anniversary CLUB CIRCUIT 『PROGRESS』Release Tour
・2015年12月27日(日)【東京】東京国際フォーラム ホールA
【連載】目指せYAON!Cute Girls Live最前線
https://www.beeast69.com/category/serial/yaon
【特集】大盛りレポ!ロック増量 Vol.24 NAONのYAON 2015
https://www.beeast69.com/feature/128455
https://www.beeast69.com/feature/128457
【特集】大盛りレポ!ロック増量 Vol.12 NAONのYAON 2014
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https://www.beeast69.com/feature/103719
【特集】大盛りレポ!ロック増量Vol.4 NAONのYAON 2013
https://www.beeast69.com/feature/68447