第十二回 音楽の味「David Bowie’s Shepherd’s Pie」
年末の骨折やら病気やら、年始からは看護の勉強が忙しいやらで、
音楽にゆっくりと触れ、身近に感じることのできなかったこの頃。
そんな中、1月のデビット・ボウイの訃報を聞いて、
あきらかに心の大切な光が消えました。
確かに、彼は闇を照らすスターなんですね。
多くの人たちにとって。
そして、久しぶりのコラム!
ロック解体新書。
もう、ボウイのこと以外書く気はしていませんでした。
いつまでも悲しんではいられませんしね。
それに、自分さえ会いに行くことができたなら、
音楽はいつも側にあるのだと実感できたからです。
ところで、私が12弦ギターをカッコイイものだと
思っていたのもデビット・ボウイの影響は大きいかもしれません。
ジギー時代にボウイがかき鳴らしていた12弦は「HARPTONE」
というメーカーで1967〜1975年のたった8年間だけ
ギターを製造していたんですって。
もちろん、私のGuild のギターもいい音ですが、もし出逢えるなら
一度「HARPTONE」の12弦を弾いてみたいものですね。
さて、本題の「音楽の味」シリーズ第5回目には
ボウイの好きだった「シェパード・パイ」を作りました。
もちろん、きっとボウイのおふくろの味。イギリス伝統のスタイルで。
2~4人前で材料は
ジャガイモ:大2つ
常温バター:テーブルスプーンで2杯
ミルク:1/4カップ
ギリシャヨーグルト:1/4カップ
セロリ:1〜2本
にんじん:大1本
玉ねぎ:中1個
にんにく:2片
ひき肉(ラム):150g
豆:(煮たもの)350g
ハーブ:タイム・バジル・パセリ・マジョラムなど
ケチャップ:20g
メキシコチリパウダー:1テーブルスプーン
砂糖:1/2テーブルスプーン
グレープシードオイル:適量
塩こしょう:適量
では、作り方!
まず、最後に上に乗せるマッシュポテトから。
1. ジャガイモを1/4くらいにカットしボイル。
2. 茹で上がったら熱いうちに、
ミルク、ギリシャヨーグルト、バターを入れ、
いざ、マッシュ!!
ギリシャヨーグルトって濃厚ですね!
普通のヨーグルトの4倍くらい贅沢に圧縮!って感じ。
美味しい。そのせいか、とてもクリーミーな
マッシュポテトが仕上がります。
3. にんじん、たまねぎ、セロリをハーフインチ(約1cm)
にカットします。
4. 温まったフライパンにグレープシードオイルを
適量入れ、みじん切りにしたにんにくとラム肉を炒めます。
5. さきほど切った野菜を投入。
少し炒めたら、お水を少し入れ、蓋を閉めて蒸し焼きにすると
にんじんなどが速く柔らかくなります。
6. ケチャップ、砂糖、ハーブ、チリパウダーを入れ混ぜます。
7. 豆を入れ、火が通ったら塩こしょうで味を整えます。
8. 皿に盛り、その上に、さきほど作っておいたマッシュポテトを
敷き詰めます。
9. 200度のオーブンで30分ほど焼いたら出来上がり!
ギネスと一緒にいただきます!
味は、子供から大人まで楽しめるマイルドなもの。
しんなりした野菜に、少し臭みのあるラム肉がからんで
炒めたセロリの歯ごたえも最高。
お酒とも合うし、がっつり食べれば主食にもなり得る。
聴き飽きない名曲たちとともにいただきました。
とても良い晩餐でした。
作り方は割と簡単なので、皆さんも是非!
それでは、今回の格言のコーナー。
日本人で女性でありながらも、アフリカ・ケニアの奥地に単身で修業に向かい、
男性にしか演奏が許されていないニャティティという楽器を世界初の女性奏者として演奏し、現在も日本のみならず世界を舞台に演奏を続けているAnyango さんです。
Anyango さんは一度イベントでご一緒させていただき、演奏を肌で感じさせていただきました。
その演奏スタイルはまさに野生的でダイナミック。しかし時折女性らしく、しなやかに奏でるニャティティの音色と声で、アフリカの大地を超えた世界の広がりを見せてくれました。まだ聴いたことがない、見たことのない方がいらしたら、是非体験してみてください!
Anyango 6thアルバム「Savanna」も発売中!!
http://anyango.com/savanna/index.php
それでは、次回のコラムもお楽しみに!