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FEATURE2025.11.22

【特集】CHARISMANIAxMANIAxMANIA~佐々木大輔デビュー20周年記念大会~


TEXT:桜坂秋太郎 PHOTO:桜坂秋太郎・栗林啓

2025年10月2日、東京・後楽園ホール。DDTプロレスリングの”カリスマ”レスラーである佐々木大輔が、デビュー20周年を記念したイベント「CHARISMANIAxMANIAxMANIA supported by HEAD PHONES PRESIDENT」を開催した。これは単なるプロレスのイベントではなく、佐々木大輔の人生、すなわち「プロレスとロックの融合」そのもののイベントである。歴史的な一夜となった当日の様子を、特集にてお届けしよう。

後楽園ホールは、リングとバンドステージが共存する、通常のプロレスイベントとは一線を画した空間となっている。“カリスマ”佐々木大輔プロデュースのその空間は、開場時刻の前からオーディエンスの熱気に包まれている。そこに特別リングアナウンサーを務めた声優、稲田徹の重厚なコールが独特の緊張感を加える。



CHANNEL D

まず、このイベントの狼煙を上げたのは、佐々木大輔自身がボーカルを務めるCHANNEL D佐々木大輔:Vocals、Member:非公開)だ。佐々木大輔はリング上でマイクを握り、ヒール然としたトレードマークの表情そのままに、荒々しく、そして力強いハードコア・サウンドを会場の四方に叩きつける。

プロレスラーとしての佐々木大輔の裏側、音楽家としてのアイデンティティを自身のファンに突きつける鮮烈なオープニングであり、記念イベントの最高のスタートだ。佐々木大輔が放つシャウトは、20年間プロレス界で活躍してきた男の生き様そのものである。

佐々木大輔 X
https://x.com/the_sasaki

佐々木大輔 Instagram
https://www.instagram.com/the_sasaki

SetList
非公開


そして第1試合は「スペシャル6人タッグマッチ」。佐々木大輔と深く関わってきたメンバーが激突した。藤田ミノルMJポー佐々木大輔のイズムを体現する攻撃を繰り出し、対する宮本裕向竹田誠志は、デスマッチのリングで培ったハードコアの狂気で、序盤から激しい場外乱闘を展開。大和ヒロシの熱血なファイトスタイルと、趙雲子龍のコミカルながらも玄人好みのテクニックが、狂乱の展開に緩急をもたらす。

第2試合は「佐々木大輔記念杯ガントレットタッグマッチ」。イベントならではの熱演が展開される。出場は、大瀬良泰貴イルシオン平田一喜高尾蒼馬飯野雄貴納谷幸男クリス・ブルックス正田壮史石井慧介入江茂弘大鷲透吉村直巳男色ディーノスミカラスバラモンシュウバラモンケイ


HEADPHONES PRESIDENT

第2試合後には、イベントのオフィシャルサポーターであるラウドロックバンドHEAD PHONES PRESIDENTANZA :Vocals、HIRO:Guitar、NARUMI:Bass、BATCH :Drums)が登場。ボーカルのANZAの圧倒的なパフォーマンスと、重厚なサウンドが後楽園ホールを完全にライブハウスへと変貌させた。そのサウンドは、プロレスの激闘で昂ぶったオーディエンスの心をさらに揺さぶる。

プロレスファンもロックファンも拳を突き上げる!二つの文化がこの瞬間、完全に一つになったようだ。佐々木大輔がこのイベントで目指した「プロレスとロックの融合」というコンセプトが、完全に具現化した瞬間であり、「CHARISMANIAxMANIAxMANIA」の特色を決定づける。

HEAD PHONES PRESIDENT Website
http://headphonespresident.com/

SetList
M01. The moon chases Me
M02. Change The Game
M03. ALIVE
M04. Stand In The World


第3試合はハードコアマッチとして、デスマッチのレジェンド葛西純と若きパワーファイター岡谷英樹によるシングルマッチ。開始早々から凶器が飛び交い、後楽園ホールは狂乱のるつぼに。数々のデスマッチアイテムを駆使したファイトは、本日の記念イベントに鮮烈な印象を残す。

そして、いよいよクライマックスに向けた第4試合のセミファイナル。佐々木大輔にとって最も重要な存在である師匠、ディック東郷が絡む「TOGO FAMILY vs DDT」だ。この試合は、佐々木大輔のキャリアの「師超え」というテーマを再認識させる一戦でもあり、メインイベントへと続く最高の助走となった。


VANISHING

メインイベントを前に、VANISHINGTOMOKI-VANISHING:Bass &Vocals、TETSUSHI-VANISHING:Guitar、KOJI-VANISHING:Drums)が登場。佐々木大輔の入場テーマ曲「helvetti」でお馴染みのバンドだ。会場の空気を切り裂くように、VANISHINGのサウンドが後楽園ホール全体に響き渡り、メロディアスかつ怒涛の音圧がオーディエンスのハートへ突き刺さる。

そして佐々木大輔という”カリスマ”をステージに迎え入れる。“カリスマ”のオーラというマントに身を包み、圧倒的な存在感を放つ佐々木大輔。息を呑む狂気のような空間を、まるで何かの儀式のようにゆっくりとした動作でリングへと向かう。

SetList
M01. WILD HORSE
M02. BLOODY HAMMER
M03. SO MUCH FUN
M04. Helvetti


いよいよメインイベントの「佐々木大輔デビュー20周年記念試合:佐々木大輔エル・デスペラード vs 石川修司アントーニオ本多」が始まろうとしている。会場のボルテージは最高潮に達している。佐々木大輔エル・デスペラードは、互いの“カリスマ性”に惹かれあった二人が組んだタッグ、対するは佐々木大輔を古くから知る石川修司アントーニオ本多だ。

佐々木大輔は今夏脇腹を負傷し、しばらく試合を欠席していた。本日は復帰戦でもあるが、その試合は大技小技が炸裂する中、目まぐるしい展開をみせる。最後はエル・デスペラード石川修司を場外に分断。リング上は佐々木大輔アントーニオ本多の一騎打ちの形となり、佐々木大輔アントーニオ本多を絞め上げるとギブアップ!佐々木大輔デビュー20周年記念試合は、最高のパートナーとのタッグで勝利を収める。


勝利した試合後すぐにリング上では花束と記念品の贈呈がおこなわれる。このイベントはsupported by HEAD PHONES PRESIDENTとあるように、出演したHEAD PHONES PRESIDENTが大きく関わって開催された。リングに上がったHEAD PHONES PRESIDENTのメンバーから贈呈がおこなわれ、記念撮影へ。

最後にマイクを持った佐々木大輔は、20周年を振り返るコメントと新たなるバンドでの野望を語る。佐々木大輔の20年の節目は、過去を振り返る区切りではなく、未来への挑戦でもある。未来に向けて“カリスマ”が次に描き出す「狂乱の夢」、今はその夢の続きに胸を高鳴らせることしかできない。