特集

TEXT:鈴木亮介 PHOTO:矢沢隆則

今波に乗るガールズロックバンドにスポットを当てる特集「rock girly parfait」。今回は2019年に結成10周年を迎え、全国ツアー真っ只中のGacharic Spinが登場します。
 
Gacharic Spinは2009年6月にF チョッパー KOGA(Bass)と高校の同級生であるはな(Vocal & Guitar)を中心に結成。その後TOMO-ZO(Guitar)、オレオレオナ(Keyboard)の加入を経て2014年10月にメジャーデビュー。フジテレビ系アニメ「ドラゴンボール改」のエンディングテーマや、ハウスウェルネスフーズ“メガシャキ”CMに楽曲が起用。渋谷公会堂をはじめ国内外でのライブ活動は年間100本ペースを記録。その後メンバー脱退などを経て2019年2月に17歳の現役女子高生、アンジェリーナ1/3がマイクパフォーマーとして加入。さらに2019年3月、新メンバーとしてドラマーのyuriの加入と、結成以来ドラムを叩き続けてきたはながボーカル&ギターに転向することを発表し、話題となりました。
 
結成10周年を迎える2019年は3月27日に入門編・中級編・上級編の3タイプからなる『ガチャっ10BEST』をリリースしたほか、ほとんど毎週末にかけて全国を回るワンマンおよび対バンのツアーを開催。その集大成として10月14日(月・祝)に東京・中野サンプラザでのワンマンライブを控えています。
 
そんな結成10年を迎えてもなお攻め続けるロックバンド・Gacharic Spinを本誌BEEASTでは大特集!今回から3回にわたりメンバー対談を通じてバンドの軌跡と奇跡に迫ります。第1弾は、リーダーを務めるF チョッパー KOGAと、新加入のyuriによる対談をお届けします。
 

Gacharic Spin プロフィール
リーダーのF チョッパー KOGAをはじめ、はなTOMO-ZOオレオレオナyuriアンジェリーナ1/3、6人からなる全力エンターテイメントガールズバンド。
 
2019年3月に発売のベストアルバムのジャケットには、手塚プロダクションとのコラボレーションが実現!!ピンチをチャンスに変えて来たGacharic Spinのイメージにぴったりの不死鳥と一緒に10周年に挑む!!
 
年間100本以上のライブをこなすライブバンド。2015年にはフジテレビ系アニメ「ドラゴンボール改」のエンディングテーマを担当。2016年~2017年にハウスウェルネスフーズ“メガシャキ”CM曲としてオンエアされた、メジャー3rdシングル「シャキシャキして!!」がスマッシュヒット。2018年4月サードアルバム『G-litter』をリリース。国内のみならず海外のフェスやイベントにも出演。

 

結成10周年で「また新人バンドになりました」
— 第1弾はKOGAさんとyuriさんの対談ですが、お二人は意外と共通点が多いですよね。犬好きとか…

 
KOGA:お互いワンちゃん飼ってますね。
 
yuri:はい!
 

— yuriさんのGacharic Spin加入は本当に驚いたのですが、まずはその辺りの経緯を掘り下げていければと思います。ガチャピンの10年を振り返ると”逆境”というイメージがやはりついて回るのかなと…

 
KOGA:そうですね!それがいいのかどうなのか(笑)この新体制を整えるのも最初から逆境だったので。でも逆境という言葉はそれに立ち向かえたり乗り越えられるからこそ逆境が来たって使えるのかなって。
 
yuri:うんうん。
 
KOGA:もしバンドが終わってしまうのなら、それは逆境という言葉にもならない。そういう意味では、「逆境の中こうしてやっています!」っていうのは自分たちが前に進んでいるからこそこの言葉が使えると思います。
 
yuri:確かに。
 
KOGA:10年間…また新人バンドになりましたが、こうして続けていけるからこそ「本当に色んな逆境があったよね」って振り返れるし。
 

— まずそもそも10年続けてるってすごいことだし、10年目にして新人バンドって名乗れるのもすごいとしか言いようがないです。

 
yuri:そうですよね!
 
KOGA:yuriと初めて出会ったのはいつだっけ?
 
yuri:Gacharic Spinとの出会いは、前やっていたLAGOON時代にGacharic Spinと2マンライブがあって(2015年6月~7月に東名阪3会場で開催)、それが最初ですね。しばらくずっと会ってなかったんですけど、2019年に入ってからたまたま先輩ドラマーに誘っていただいて「寺田リックスピン」のライブ(2019年2月開催、寺田恵子Gacharic Spinの楽器メンバーが合体したユニット)を観に行って、そのときはなさんと久しぶりー!って再会して。その3日後くらいに急に連絡があって…
 
KOGA:ちょうどゴタゴタしている時期だったんです。はながフロントに出るという案があって、でもいいドラマーがいなきゃできないよね…あ、一人いる!って。
 
yuri:嬉しかったです!
 
KOGA:すごい巡り合わせというか、タイミングですよね。アンジーアンジェリーナ1/3)が入る前もバンドの新しい血となるメンバーを探していたんです。でもなかなかいい出会いがなくて。そんな中アンジーyuriはタイミング良く決まったので、これは縁なのかなって。でも、そもそもドラムが在籍するバンドからオファーが来てびっくりしなかった?
 
yuri:めちゃくちゃびっくりしましたよ!最初文章で「ドラムのオーディション受けてみない?」って連絡が来て、え?どういうこと?って(笑)。「はなさん脱退するのかな」とか色々考えたんですけど、そうしたら電話をくれて「実はギターボーカルになるんだ」って。かなり驚いたんですけど、その電話をもらった日に直接話を聞きに行って、オーディションを受けることにしました。
 
KOGA:その時点でもう加入したいって思っていた?
 
yuri:そうですね。やってみたい!って素直に思いました。それにしてもドラムがギタボに転向って、ものすごい決断ですよね。
 
KOGA:そうだよね。はなが元からマルチに色々できて、ドラムだけにこだわらずに楽器自体が好きだったから、「新しい自分たちに挑戦したい」って素直に思えたのかな。その案が出たときに、はなには確認したんですよ。9年間やってきたドラムボーカルが2019年いきなりギターボーカルでいいのか?っていう話は個人的にして…そしたら、やりたい!って。
 
yuri:ファンの皆さんはびっくりですよね。
 
KOGA:みんな「そう来たか!」って言ってます(笑)。予想ができない!そっちかー!って。私たち的にもこの選択は最初は勇気がいることだし、正直不安だし怖かったけど…でも今本当に…楽しいんですよ!
 
yuri:そうですね!
 
KOGA:10年目だけどバンドを始めた頃の感覚にみんななっているので、すごく楽しいです。
 

— 改めて、yuriさんに決まったポイントは?

 
KOGA:もちろんプレイ面も大事なんですけど、オーディションの話を聞いてその日にはながレコーディングしてるスタジオに来た!っていうところですね。そのガッツある感じが個人的に惹かれてて。
 
yuri:(笑)
 
KOGA:行動に移せる人、移せない人って差が出ますよね。自分からやりたいっていう前のめり感はまず好ポイントです。そしてこの見た目から考えられないパワフルなドラム!はなとは違う新鮮なグルーヴ感を持っていたので、こうやって新しいGacharic Spinが見えてくるんだなって。
 
yuri:ガッツは大事!
 
KOGA:あと”メンバー感”って大事じゃないですか。女子が6人も集まれば。なんだろう…波長なんでしょうね。この子違う、と思ったら最初から違う。私もyuriの前にいろんな子に会ってきているので。…もちろんふわっとしてるので不安な部分はあったんですけど、yuriって意外に雑なんですよ(笑)
 
yuri:色んなところで言われちゃう…
 
KOGA:ツアー回れば回るほど「あぁこの人大丈夫だ」って確信に変わりましたね。
 
yuri:細かいことは気にしてない(笑)
 
KOGA:はなは鋭いドラムをバッと叩くイメージなんですけど、yuriは包み込むようなドラミングをしてくれるから、ベースを弾いていても違う面白さがあって、そういうのって他の人とやってみなきゃわからない部分だったのですごく新鮮だし、楽しいし…でもワンマンになればはながドラムを叩く場面やyuriが前に出て歌う場面もあって。
 
yuri:そうなんですよ。
 
KOGA:新しい見せ方。それはyuriがギターも弾けるというポイントがあるから。Gacharic Spinって色んなことができた方が色々面白みが増すので、そういう意味でこの人材は有望だ!って。
 
yuri:オーディションのときからそれは結構聞かれてましたね。「他にできる楽器はある?」って聞かれて、「あれ、ドラムのオーディションだよなぁ?」と内心思いつつ(笑)。いつか弾くことがあるのかなと思ったら、初ワンマンでいきなりギターデビュー(笑)
 
KOGA:でもファンの方々もなじんでるようです。体制の変化にはびっくりしてるけど、メンバー間のなじみ方は「あれ、ずっといた?」っていう反応ですね。
 

— yuriさんがドラムを始めたのはいつ頃ですか?

 
yuri:高校に上がる頃からです。地元の子とガールズバンドのコピーをしたくてバンドを組んで、その後LAGOON加入を経て、解散後も自分で何個かバンドを組んだりして活動してたんですけど、オーディションの話を頂いた時期はちょうど何もしていない時期でした。他の人のサポートをやったりはしてたんですが…
 
KOGA:ちょっとバンドはもういいかな?って思ってたんでしょ?
 
yuri:ちょっとだけ…
 
KOGA:大変だもんね。
 
yuri:体力いるじゃないですか(笑)
 

— Gacharic Spinのメンバーは他の皆さんもGacharic Spin以前にバンドを組んだ経験があって、酸いも甘いも色々経験していると思います。改めてミュージシャン人生で一番逆境っていつ頃ですか?

 
KOGA:えー?すごい色々あるかな(笑)
 
yuri:なんだろう?
 
KOGA:あーでも私はやっぱり2011年にセンターボーカルが脱退してフランスツアーに行った時が一番逆境でした!そのツアーもボーカルがいないからこのツアーはなくなるかなと思ったら「他のメンバーいるんでしょ、来てよ」って。そこではなオレオレオナが歌うことに。そこからはながメインで歌うというのが始まって今につながっているので、それがバンドにとって最初のピンチかな。yuriはある?
 
yuri:考えてみたんですが、音楽やっててどん底!ってときは全然なくて。たとえばバンドが解散しちゃっても「次どうしようかな」って思うし、大変っていう意味では…今かな(笑)
 
KOGA:覚えることがいっぱいあるもんね。
 
yuri:そうですね。これからのGacharic Spinを作り上げていくのに使うパワーは全力じゃないとやっていけない感じなんで(笑)。楽しみに向かっていく最中ですけど、まぁ逆境と言えるのかな(笑)
 

— ピンチはチャンスとも言いますしね。

 
KOGA:普段から考え方は前向きだよね。ネガティブな感じがないかも。
 
yuri:結構発想はポジティブな方かなと(笑)
 

「yuriは雑」 「KOGAさんは早く寝る」 ”人間味あふれるバンド”の意外な一面
— 5期の新体制になって、メンバーで初めて合宿を行ったそうですが、そこでメンバーの意外な一面に気づいたといったことはありましたか?

 
KOGA:Gacharic Spinでガッツリ泊まり込みの合宿は初めてです。意外な一面…元々いるメンバーは互いの家に泊まることもあるのでよく知ってるんですが…えー意外な一面?やっぱりyuriが雑だったことかな(笑)。あとはアンジーが意外と綺麗好きだったり。
 
yuri:雑っていうのは決して汚いわけではなくて!
 
KOGA:でもたとえばさ、今日のリハとかも…
 
yuri:何?今日もありました?
 
KOGA:リハのときに注意点とか気づいたことをみんな携帯のメモや手帳に書くんですけど、yuriはノートにメモってるっぽいんですよ。で、書き終わったノートを机とかにふわっと置けばいいのに、yuriは床にバン!って落とすんです。その音がデカくてびっくりするんですけど、私もそれをやるタイプなので気持ちはわかるんですが「あぁこう見えるんだー気を付けよう」って(笑)。yuriそんなふうに見えないじゃないですか?自分のリュックとかにそっとしまいそうなタイプなのに。
 
yuri:まぁ、言い訳は…できないか。パソコンの上に置くと操作しづらいし、リュックだと出し入れが大変だし、床か!とは思いました(笑)
 
KOGA:でもGacharic Spinですっごく女の子~って感じだったらやっていけないので、逆にこの、性格?
 
yuri:ちょっと!マイナスイメージ!
 
KOGA:いやいやマイナスじゃないですよ。Gacharic Spinでやっていくのに細かいこと言ってられない!みたいな。
 
yuri:気合は入ってたんです。書いて、よしやるぞ!って。落ちちゃったんじゃないですか?
 
KOGA:いやいやいや、落としてたよ。
 
yuri:気を付けます(笑)
 

— 逆にyuriさんから見たKOGAさんの意外な一面ってありますか?

 
yuri:加入する前のGacharic Spinのイメージはすごい真っ直ぐ全力で頑張っています!っていうような、かっこいいバンドでキラキラしてる印象だったのですが、加入してからはみんなの人間味ある部分が見れて…
 
KOGA:何それ?
 
yuri:たとえばKOGAさんは結構夜早く寝るんだな、とか。
 
KOGA:あー。この歳になって(笑)。結成8年目くらいまでは徹夜も行けたんですよ。一番キツかったのは、寝ない状態で2DAYSの韓国ワンマンをやったときがあって…
 
yuri:えー!
 
KOGA:そのときはレコーディングの締め切りにも追われてたんだよね。ライブがあるけど韓国からデータを送らないと間に合わないくらいのスケジュールで。あのときはできたけど今やったら死んじゃう!
 
yuri:でも(早く寝るのは)しょうがない!だってガチャピンのリハってスポーツ部みたいですもん。
 
KOGA:音楽じゃなくて運動ですから。
 

— いいですね!健康第一で。

 
yuri:健康第一で!
 
KOGA:なんの取材なんですかこれ(笑)
 
yuri:健康に気を遣ってるなっていうのは入ってから知りました。
 
KOGA:本当にね、大事。先輩ミュージシャンにすごく言われてたんですよ。「体のケアを今からしなさい。じゃないと指が動かなくなって今のパフォーマンスができなくなるから」って言われて、そんなことないでしょ!って思ってたんですが最近本当にそれを感じます。いつまでも元気にあふれるステージングをやりたいので、そのためにも体のケアはすごく気を遣っています。
 
yuri:それを見て、ああ私もやろう!って。
 
KOGA:無理するのは…もう、無理!
 

— それが長く続けられている理由ですよね。でもそのくらいバンド活動ってハードですよね。

 
KOGA:本当に10年間はあっという間かもしれないけど、濃厚すぎて10年に収まらないくらいの生活をしてるなぁって。充実した!生きてる!っていう実感。さらに新体制になってそれがまたパワーアップしている感じがします。
 
yuri:2019年になってからの半年間だけでも濃いですよね…
 
KOGA:濃すぎだよ!
 

— 確かに3月にベストアルバムが出て、そのジャケットに描かれたイラストにはまだいないメンバーが今ここにいるという…

 
yuri:そう!火の鳥に乗れなかったんですよー。どれだけ急かっていうのがうかがえますよね(笑)
 
KOGA:本当に。
 
yuri:アンジーと一緒だったら乗れたんですけどね。
 
KOGA:色んな想定外のドラマがあるね。
 
yuri:そういう人間味あふれるところが好きです。私は。
 

ゼロから作るつもりで常に新しいGacharic Spinを…そのモチベーションは?
— 今ライブでこだわっていることはどんなことですか?

 
KOGA:とにかく新しい自分たちを見せていこう、作っていこう、という思いで試行錯誤しています。ライブ1回1回でアレンジやパフォーマンスが変わっている曲もあるし、歌う人を変えた曲も…そういう変化はすごくしてますね。
 
yuri:ライブに向けたリハがものすごくストイック!加入してからそれを知って「すごい!」って思いました。
 
KOGA:10年目って本来は馴れが出てきちゃったり、今までを振り返って同じことをしようって考えると思うんですが、そうじゃなくて新しいものを作ってるので、毎日リハに入っても間に合わないくらいのペースで進んでいます。それくらい新しいものを作り上げていきたいっていう気持ちがみんなあるから。今までのをそのままやればいいってわけじゃない。だからどんどん生まれ変わっていくのが楽しいです。
 
yuri:どんどん進化してますよね。
 
KOGA:ある意味ゼロから作る気持ちでいます。
 

— ゼロからって正直大変じゃないですか?

 
KOGA:大変です!でも新メンバーは曲を覚えなきゃいけないからさらに大変じゃないかなと思う。最初の頃はいきなり変わる環境についていくのも大変だろうし…
 

— そのモチベーションはどこから?

 
KOGA:えーー?
 
yuri:私はみんなを見ていて思うのは、とにかくバンド愛が激しくて、メンバー愛もだし、家族みたいな仲っていうのをすごく感じたので…どこから出てくるんですかね、そのパワー?
 
KOGA:えー?
 
yuri:愛?
 
KOGA:愛ゆえの?でもやっぱり、私個人的にはみんなが頑張ってる姿を見ると刺激されてもっと頑張らなきゃって思う。メンバーがいるからこそのモチベーション。それがバンドなんだろうなって思うし…私はベーシストだからソロとかないけど、自分がソロのアーティストだったらとっくに辞めている気がします。バンドで、この状態でいるから頑張れているのかなって。
 

— 曲作りについても、プライベートの喜怒哀楽を曲にするというバンドが多い中、Gacharic Spinはバンドでの出来事がそのまま曲になっていますよね。

 
KOGA:バンドのことしかないんですよ!
 
yuri:毎日ガチャピン
 
KOGA:スタッフから「たまには恋愛モノとかないの?」って言われるので、「よし、友達に電話だ!」って(笑)。本当に友達のエピソードを聞いて書いてる曲もあるんですよ。それくらい本当にバンド生活しかしてこなかったので。そういう意味ではもっといろんなものを吸収するために、この大変な中でもちょっとずつ休みを入れつつ、個々で吸収できる時間を取ろうと…そういうのもちょっとずつ入れてます。でもそれも今年になってから。今までは休みという休みがなかった。
 
yuri:常にバンドのことを考えている感じ。
 
KOGA:そう。今新しいメンバーは世代が違うので、2人が持ってくる感性は絶対バンドに生きるし、それに加えて自分の時間も大事だなって最近思います。
 

— お客さんの変化みたいなものは感じますか?

 
KOGA:yuri的には今までのバンドのお客さんとの比較になるかな。
 
yuri:そうですね。Gacharic Spinはお客さんとバンドのつながりが強い印象を受けます。ライブをやっていて熱量が一緒になる瞬間というか…それがものすごく熱いなって思います。私が今までやってきたバンドのジャンルと違うということもありますが。
 
KOGA:温かかったり熱い部分は変わらないですね。この体制には最初誰もがびっくりしたと思うんですけど、この5期を認めていってくれているというかこの5期を楽しんでくれている感じはしますね。
 
yuri:うんうん。
 
KOGA:あとはこの10年を振り返ったときに、いわゆる普通のガールズバンドから始まって、センターボーカルの脱退からパフォーマーを入れるという編成を経て、アイドルとの対バンなども行うようになって…そこで一時離れてしまったお客さんが、最近また戻ってきてくれている印象があります。「エンターテイメントの追求」はずっと変わらないテーマなんですが、「ロックバンドになったね」って評価していただけることが増えたかなと。この体制になって新しいGacharic Spinを見せられているのかなって思います。
 

中野サンプラザワンマンは「次の10年のスタート」

 
KOGA:yuriの音どんどん大きくなっていってるよね!
 
yuri:本当ですか?おお!
 
KOGA:意識的に?無意識?
 
yuri:うーん無意識!それはちょっとうれしいですね。今までガチャピンが作ってきた音をリスペクトしているので。
 
KOGA:でも今まで自分たちが体感してこなかった、yuriの、yuriにしかないグルーヴがあるんですよね。それがすごく面白いし、今度はyuriの音に私たちが合わせる。バンドの大黒柱になるわけだから。それを作るのがすごく楽しい。
 
yuri:そうですね。同じ曲ですけど私なりのドラムを確立していきたいし、(はなのドラムも)どっちも楽しんでもらえたら嬉しいです。
 
KOGA:yuriのカラー、出せてると思うよ!
 
yuri:出せてますか?(笑)まぁドラムが辞めたわけじゃないですから、経験したことのない…なんだろう?いいとこ取りというか、はなさんとはタイプが違うドラマーなので。
 
KOGA:ライブ1回で変わるし、毎回課題も出てくるし、それがすごい。去年はパフォーマーありきのライブとして集大成的なものが出来ていたと思います。ライブ後にああしよう、こうしよう、という課題が出てこないというか…馴れ合いじゃないけど、どこかそういうところがあって。今はライブが終わった次の日に「あそこ、こうしたい」「じゃあリハでやってみよう」っていうLINEが飛び交うくらい。
 

— ストイックというよりも、本当にバンドが好きなんですね。

 
KOGA:そうですね。1個のものをみんなで作るのが楽しい。
 
yuri:楽しいです。後ろからメンバーを見ているのも楽しいんですよ!わかります?たとえばギターソロで「来るぞ来るぞ、TOMO-ZOさん、行けぇ!」みたいな気持ちです(笑)
 

— パフォーマーが在籍していた期間が6年もあったんですね。5期に向けてオーディションを行うときに、別のパフォーマーを探そうとは考えなかったんですか?

 
KOGA:そうなんですよね。別のパフォーマーが入るんじゃないかって読みをしてる人も結構いたみたいですが、そんなその通りにはいかないぜって(笑)。
 
yuri:その分、メンバー探しは大変だったんですよね。
 
KOGA:そう。元々パフォーマーがいたときからも、面白い人材がいればいつでもウェルカムですよという話はしてたんですが、でもなかなかそういう人に巡り合えなくて。去年の夏以降、時間があれば探しに行ってたんですがピンと来る人がいなくて。そんな中アンジーが歌っているのをたまたま見て「なんかこの子気になる!」って思って、オーディションに誘ったんです。
 

— 10年目にして新人バンドになったGacharic Spinですが、毎週末のように全国を巡って、10月14日には中野サンプラザワンマンが待っています。

 
KOGA:メンバーによって在籍年数も違うので中野サンプラザへの捉え方は色々だと思いますが、そこに向かって成長したいという気持ちはみんな一緒。今のGacharic Spinのかっこいい最高のステージを届けたいという目標があるからこれだけツアーを入れてるわけで。ライブがあるから成長できるバンドだと思ってます。私は10周年っていうバンドにとって大事なタイミングで中野サンプラザという大きな会場でできることはとてもうれしいし、新体制はゴールではなくそこからスタートだと思ってます。10周年という節目だけど、さらに次の10年のスタートが中野サンプラザなので、いいスタートを切れるように準備をしています。
 
yuri:5期スタートから中野サンプラザに向けて進化しながらのツアーで、そこがゴールではないですが今目指す一番大きなステージです。今までのGacharic SpinとこれからのGacharic Spinをつなぐ大事な場所だなって思うので…
 
KOGA:確かに!いいね、それ!
 
yuri:つなぐ場所です!
 
KOGA:バンド初期のころ、ギターのTOMO-ZOと一緒に住んでたんですが、中野サンプラザの前でTOMO-ZOがフライヤーを配ったことがあるんですよ。その日はももいろクローバーZのライブだったのですが、帰ってきて「フライヤーこれぐらい配れたよー」って話したのをすごく覚えていて。それから10年かかったけどやっと中野サンプラザに立てるっていうのは、地道に頑張ってきたからかな。でもその会場をちゃんと埋められるかはこのツアーにかかっているし、ちょっとでもこの記事を読んでGacharic Spinってどんなバンドなんだろうって気になったらまず生のライブに来てほしいです。めっちゃ本数あるんで(笑)
 
yuri:ポスターの日付小さくて見えないですよね!あれびっくりしました(笑)
 
KOGA:今までやってきたツアーの中では一番過酷なツアーだと思いますが、1回ごとに進化しているし、中野サンプラザを迎えるころにはたくさんの人に「今のGacharic Spinが最高だ」って思ってもらえるように。
 
yuri:私自身、加入する前はGacharic Spinっていうバンドがあるのは知っていてもライブに足を運ぶまで一歩踏み出せなかったんですが、改めて今のGacharic Spinは気楽に見てもらえるんじゃないかなって思うんですよ。気楽というのは手を抜いてるとかじゃなく、初めて曲を聴いた人にもわかりやすく楽しんでもらえるんじゃないかなと、新メンバーの視点としては思います。
 

<予告>

「全力」の「ガールズバンド」という印象から、ライブに初めて参加する人の中には敷居の高さや怖さを心配する人もいるかもしれません。Gacharic Spinのワンマンライブでは女性エリアが設けられることも多く、また今回のツアーでは「U-20割」でハードルが下がったこともあり、初めてライブハウスに来たという若いお客さんが増えているようです。「予習ナシで楽しめるライブ」こそが、彼女たちの全力エンターテイメントによって作られていると思います。
 
次回の対談は、ボーカル&ギターに転向したはなと、新加入の最年少メンバー・アンジェリーナ1/3が登場します。お楽しみに!
 

◆ライブ情報
全国ツアー”ガチャっ10LIVE 2019”
・2019年06月30日(日)【京 都】MUSE <ビレッジマンズストア>
・2019年07月06日(土)【愛 知】豊橋 club KNOT(ワンマン)
・2019年07月13日(土)【栃 木】HEAVEN’S ROCK 宇都宮VJ-2
・2019年07月15日(祝)【茨 城】水戸LIGHT HOUSE
・2019年07月27日(土)【滋 賀】U☆STONE <ガールズロックバンド革命>
・2019年07月28日(日)【和歌山】CLUB GATE <ザ・ヒーナキャット>
・2019年08月03日(土)【千 葉】柏PALOOZA <眉村ちあき>
・2019年08月17日(土)【静 岡】Sunash
・2019年08月18日(日)【群 馬】高崎club FLEEZ
・2019年08月24日(土)【神奈川】Thunder Snake ATSUGI
・2019年08月25日(日)【岐 阜】中津川DJANGO <鳴ル銅鑼>
・2019年08月31日(土)【岡 山】IMAGE <ЯeaL>
・2019年09月01日(日)【徳 島】club GRINDHOUSE
・2019年09月07日(土)【山 梨】甲府CONVICTION <the peggies>
・2019年09月21日(土)【北海道】札幌PENNY LANE 24 <THE冠>
・2019年09月22日(日)【北海道】札幌 PENNY LANE 24 <METALLIC SPIN>
・2019年09月28日(土)【福 島】HIPSHOT JAPAN
・2019年09月29日(日)【宮 城】仙台darwin

・2019年10月05日(土)【大 阪】松下IMPホール -TOUR SEMI FINAL-
・2019年10月14日(祝)【東 京】中野サンプラザ ~10周年特別ワンマン~ -TOUR FINAL-

◆Gacharic Spin 公式サイト
http://www.gacharicspin.com/
 

 

 
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