コラム
ROCK & ROLL Conversation
森重樹一
日本最高のR&Rバンド「ZIGGY」のヴォーカリスト。ソングライターとして“GLORIA”“I’M GETTIN’BLUE”“STAY GOLD”“ジェラシー”などのビッグヒットを手掛ける。ZIGGYの活動と並行してソロアルバム6枚を発表するなど精力的に活動をおこない、The DUST'N'BONEZやTHE PRODIGAL SONSといったバンドのヴォーカルも務めている。歌唱・ルックスの両面から、日本のロックシーンに多大な影響を与え続けている生粋のロックンローラー。

対談2:宮脇”JOE”知史


第2回目の対談は、宮脇”JOE”知史[以下JOE]をお届けします。
(聞き手:ライターUcchy@BEEAST)

まずはじめにZIGGY再始動のキッカケを聞かせてください。

森重ベースの人(戸城憲夫)が最初にやらない?って話しをThe DUST’N’BONEZの延長でしてて。JOEが忙しいんじゃね?と言ってたら、たまたまやれそうだというので。
JOEその時期、実は森重のソロをやるかもってことで、空けといてよって言われてた(笑)。物理的にスケジュールが入ったらできないんだけど、覚悟はしてました。それがZIGGYに代わってしまった。

三人でひさしぶりのZIGGY活動ですが、当時に比べて変わったと感じたことはありますか?

森重94年とか95とか、もう15年くらい前なんだけど、その間に色々(お互いに音を合わせて)やっていたので(特には)。基本的にこういう音楽をやるプレイヤーが年々減っているので、絶対数が減っていることもあるし。メンバーが入れ替わって何をやるというか。
JOE(15年前と比べて))経験値の変化はあるね。あとタロウカトウタロウ)がやるんで印象がまた違うと思うし。

ZIGGY(をやる上)で、普遍な部分ってありますか?

森重本当に紆余曲折があるバンドなので、この形こそが!というよりは、ZIGGYの曲をプレイするZIGGYの人達って感じですね。プレイヤーとしては色々な活動しているので、ZIGGYの名のもとに、三人(が居た)時代のナンバーをやるのは無かったから、その辺は忠実にやりたいですね。

(今回のツアーの)セットリストはどう決めてますか?

森重ベースの人(戸城憲夫)が(笑)。やっぱりこの三人でやってた時期をメインにしてます。若い時は(選曲に)独りよがりみたいなのもあったかもしれないけど、今は(自分達も)楽しめて意外性があって。
JOEあんな曲あったっけ?みたいな(笑)

森重さんにとって、JOEさんはどんな存在ですか?

森重いろんなカテゴリーのプレイヤーがいて、JOEは誰が聴いてもJOEってわかるスタイルでやってきて。自分の持っている物を皆に提供できる、たぐいまれな方だと思います。ZIGGYのドラムはJOEなんで。素晴らしいです。

JOEさんにとって、森重さんはどんな存在ですか?

JOE一緒にやってきて、何を観てても思うのは、良い意味でも悪い意味でも、森重樹一森重樹一でしかなくて、彼自身の存在自体が同時に商品であるような。どこに混ざってもきっと森重樹一。一本筋が通っていて、魅力的に観えるというのは、スターの仕事なんだろうなって気がします。

ツアーを経て、今後ZIGGYの活動はどうでしょうか?

森重このツアーが好評だとまた変わってくるかも(笑)。結局ZIGGYって、自分達(ZIGGYメンバー)の物って認識じゃなくて、自分達もZIGGYという一つの活動の中に参加しているワンピースって意識。JOEが居ないと成り立たないし、オレが居ないと成り立たないし。戸城君や宗仁松尾宗仁)が居てZIGGYだと思うし。そこには津谷君(津谷正人)や大山君(大山正篤)や、結成時からのメンバーの携わってくれた人もいるけど、ZIGGYとして何を世の中にしてきたかというと、戸城君と曲作ってきたのは凄く大きい。JOEがずっと支えてくれたのも。修行時代もあるので(笑)。JOEのキャリアを考えたら、俺らよりベテランなのに、イチ無名のバンドに参加してくれたような。手順を踏んで正規メンバーになってくれたし。

知り合いがZIGGYのカヴァーイベントをやっていまして、私(ライターUcchy)も出させてもらったんですが、何かメッセージをもらえますか?

森重JOEは(なかなか)コピーできないでしょ(笑)
JOEそういう風に楽しんでもらえるのはうれしいですね。最近すごく増えてるって聞きますし、良いことだと思います。音楽が趣味だと言う人がもっと増えてくるといいですね。忙しかったりお金がなかったりで、音楽好きだったのに辞めざるをえなかった人が、(音楽に)戻ってこれるなら。
森重子供を幼稚園のバスに送りに行ったらさ、娘の友達のお母さんが「昔バンドやってたんです!」みたいな(笑)。音楽って結局、よそいきの服じゃないんだよね。もちろんドレスアップしてライヴに来てくれるのもいいし、俺らもステージ達上で、それなりのカッコするけど、もっと日常の中に、普通にあるもんじゃないのかなって。年齢とか全然関係なく、音楽をプレイしている人は好きですね。若い人がどんなのやっても、年いった人がどんなのやっても。音楽の種類で音楽を聴いてるんじゃないので。その人が好きな物をやってるのがいいですね。

普段、ライヴ前はどのような感じで過ごされてますか?

JOE直前は眠くなることが多いですね。昔は緊張してましたけど、今は逆にリラックスしてます。

必ずやるジンクスみたいなのはないですか?

森重あまりげんをかつがない、というのがありますね(笑)。同じことを続けると、しないことが苦痛になるし。本当にステージ上がる直前は、何て言うか、あるよね(笑)。あそこ(ステージ)には何かいる。勝負しに行くんだよね。でも戦しにいく感じじゃないんだけど(笑)、何か絶対あると思います。

ツアー先で外に出歩くことはありますか?

森重電車乗って、違う駅で降りたりしますね。ブラブラするの好きなんで。古本屋とか古着屋とか。あと中古楽器屋とかで何か見つけられないかなって(笑)。
JOEツアー中は移動日で一日あっても、本当はどっか行くのが好きなんだけど、体力温存してます。歩き過ぎると、次の日疲れちゃうのが昔何度もあったので。ツアー最終日の後に時間があれば、その時は遊びますね。

今日はどうもありがとうございました。

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