今波に乗るガールズロックバンドにスポットを当てる特集「rock girly parfait」。前回に引き続き、佐賀・唐津出身の5人組、たんこぶちんが登場します。
自主企画ライブ「We are the Girls Band !!!!!」Vol.10と11が6月12日(金)に大阪、翌13日(土)に東京で開催されますが、この自主企画ライブはガールズバンドだけを招いた対バンライブという特徴があります。「ガールズバンド」にこだわる理由、そしてその中で目指す「頂点」とは…キュートな笑顔の裏にある、たんこぶちんメンバーの闘志をじっくり聞くことができました。
YURI:ワンマンが初めてソールドアウトできたので、とても心に残っています。私、最初の曲「We are the Girls Band !!!!!」のイントロを最初に一人で弾き始めるんですよ。白幕の向こうにどれだけお客さんがいるかも分からないし、不安の中始まって…
YURI:イントロ弾いて、(最初暗転していたのが)パッと照らし出されて、ウオーって歓声が上がったときに「何これ?何人いるんだろう?」って思いながら…
CHIHARU:わかる!
YURI:弾き始めてから白幕が降りるまでずっとドキドキでした。MADOKAが歌い出して…どうなるどうなる?「(歌詞)不思議な世界を見に行こう!」「イエイ!」って…
MADOKA:そのときの景色がね!
YURI:今まで見たことのない景色が!見たことのない人数、見たことのない笑顔がそこにあって、しょっぱなからうるっときて。
CHIHARU:やばかった!
YURI:もう最後までまじぶっ飛ばしてやるぞ!って思いましたね。
HONOKA:いやードキドキだった!
YURI:本当にこれ頭間違えたら最悪だなと思って死ぬ気で弾いてましたね。
YURI:「イエイ!」で3人前にいくんだけど…やばかったよね。
NODOKA:やばいとしかいえない!
MADOKA:みんなのエネルギーがすごすぎて、私たちも負けてられない!って。
YURI:飲み込まれないように、5人のパワーでぶつかりました。
MADOKA:MC中にお客さんの声がいっぱい飛んできました。私が喋ること一個一個反応してくれるので嬉しかったですね。
CHIHARU:アンコールで「ヒカリ」をやったらお客さんが大合唱してくださって。それが本当に感動しました!
MADOKA:堂々とすること…今までのライブもステージに立っていたので堂々としていたのですが、気持ちで負けないように、会場が大きければ大きいほど動かなくていいのかなと最近と思っていて。動かずに堂々と演奏することでお客さんを乗せられるようになればいいなと思っています。
MADOKA:O-WESTのライブをしてから、イメージは湧くようになりました。客席が広がって見えるというか、「行けるな!」って。これより大きいところで私たちはやれるな、って…
MADOKA:自信につながりました。
MADOKA:楽しく演奏する姿を見ていて楽しい、一緒になって楽しめる感じ。あとは、曲によってコロコロ表情が変わっていくので、あとはギャップ!自分たちで言うのも恥ずかしいですが…
CHIHARU:よく私たちは対バンするときに言われるんですが、演奏を見る前に対バンの相手の方は、何というか…
YURI:フレンドリー?
CHIHARU:なんか、ナメられてるというか下に見られていることが多いんですよ。その後実際に演奏したら「たんこぶちん良かったよ!すごいね!」って。
YURI:やってやったぜ感がありますね(笑)
YURI:そうですよね。
MADOKA:端的にどうというのはないと思いますが、それぞれのキャラクターがわかりやすいところはいいなと思いますね。誰が誰だかわからないというバンドではないと思うので。
YURI:でもまとまると一体感があって。あ、5人で楽しそうだなっていう「高まり感」が伝わるかなと。
HONOKA:幼なじみだからこそのグルーブ感があると思うし…
YURI:自然に出てくる空気感を感じてほしいです。
MADOKA:いつも言われるのは「びっくりしました!」「ビビりました!」「うまいね!」っていうことかな…
YURI:ステージ降りて「こんな小さかったんですか?ステージ映えしますね」ってよく言っていただけますね。
YURI:私たちは昔からうまいと言っていただくことが多くて、それはありがたいのですが、でも自分たちではまだまだだと思っています。
MADOKA:ガールズバンドでうまい!というとGacharic Spinさんはすごいですよね。あれこそうまいの極みなので…あれを見ちゃうと、自分たちはまだまだだなって思います。
CHIHARU:いい刺激を受けています。
MADOKA:ガールズバンドが今いっぱいいるし、気になるので、ガールズバンドの話はよく5人でしますね。You Tubeでライブの映像を観たり…
MADOKA:ガールズバンドと対バンをいっぱいしよう!と考えて、始めました。
MADOKA:そうですね。ガールズバンドがいっぱいある中で対バンをして、「自分たちが引っ張っていくぞ」という気持ちで臨んでいます。勝って、勝って、勝って、頂点に行く。
YURI:「頂点宣言!」をしているし、その過程です。
YURI:でも「We are the Girls Band !!!!!」を始めたばかりの頃は不安だらけでしたね。ガールズバンドの中でも知らない人と対バンすることもあって、事前に動画を見て「めっちゃうまい!」ってビビったり…でも回を重ねるごとに、毎回毎回ライブが良くなってきたと感じられるようになってきて、それも自信になっています。
MADOKA:そうですね。相手のいいところは勉強にもなるし、自分たちに足りないもの、ダメなところを見つけることができています。
YURI:FLiPさんは最近よく聴いています。
MADOKA:演奏がうまいし、なおかつパフォーマンスも堂々としていて、動かなくてもかっこいいところに憧れます。大人な魅力がいつもライブでは感じられて、勉強になっています。
CHIHARU:私はSilent Sirenのキーボーディストゆかるんに影響されてます。1月に武道館のライブを観させていただいて、そのときにゆかるんが振り付けをしたり掛け声で客席を煽ったりしているのを見て影響を受けました。今までたんこぶちんのライブではMADOKAが主に掛け声をしていたのですが、私も「5人でたんこぶちんだから支えあわなきゃ」と思って振り付けや掛け声もできるように心がけています。
CHIHARU:ショルキーは私も去年の「We are the Girls Band !!!!!」で1回挑戦したんです。普段はステージの後ろの方にいることが多いので、お客さんの笑顔が間近で見られて良かったです!
MADOKA:はい。
MADOKA:最近はお客さんが一緒に歌えたり一緒に振り付けしたり、お客さん参加型の曲が多いなと思っています。
YURI:四つ打ちが多いイメージです。
HONOKA:乗りやすいリズムとかね。私たちも、初めてたんこぶちんのライブを観た人でも楽しめるようなセトリを工夫しています。
NODOKA:掛け声や振り付けは私たちも2ndアルバムで取り入れてみました。
MADOKA:お客さんへの対応がすごいですよね。お客さんを中心に考えているところや、あとは自己紹介タイム?個人個人のことがわかって「あの子応援したい」みたいに入り込めるのもすごいなと思います。でもやっぱりお客さん目線で考えるというのはアイドルだからどうとかではなく、バンドでも大事だと思います。私たちも、MCでお客さんが言ったことを拾いながら進めたり、個人個人のキャラクターが分かって親しみやすさを持ってもらえるようにと心がけています。
NODOKA:一番は幼なじみだということ、かな?
HONOKA:ライブのどこがどう楽しいというのを言葉にするのは難しいのですが、たんこぶちんはお客さん参加型でお客さん同士の仲も良いので、初めての人でも仲間に入りやすいと思いますし、そうしていきたいと思います。
CHIHARU:とにかくライブに来てください!
YURI:「たんこぶちん?変な名前!」って、なんだこいつらって思ったら、是非ライブに来てほしいです。
NODOKA:絶対ライブに来て損はさせない!1回ライブに来たらたんこぶちんのことが好きになれるライブをしているから、みんなに来てほしい。
MADOKA:ガールズバンドとの対バンでは、自分たち自身でも「同じガールズバンド」という視線で見ないように、周りと同じカテゴリーだぞって思わないようにしています。上だぞ!っていうと生意気に聞こえるかもしれませんが、もっと上を目指すという強気で堂々とやることが大事だと思っています。そういう思いや雰囲気がライブに出て、観てくださる方に伝わればいいなと思います。
MADOKA:ガールズバンドはどれもみんな同じじゃない!ということですね。
YURI:(他のガールズバンドと比べて)絶対的に何か違うと自信を持っているものは確実にあるのですが、それを言葉に表すのは難しいですね。「5人なら大丈夫!」という自信はあります。
MADOKA:最近はセットリストを組む段階から「これは行けるぞ!」って思えるようになりました。前までは精一杯出し尽くして、必死でお客さんを乗せるという感じでしたが、最近はちょっと気持ちが軽くなったというか、「来いよ!」みたいな感じでやれるようになりました。
MADOKA:そうですね。演奏に集中できるようになりました。
MADOKA:日本でガールズバンドといえば誰だっけ?たんこぶちんだ!って言われるようになる。日本のガールズバンドと言えば!と聞くと、今だとみんなそれぞれいろんなバンドの名前を出すと思うのですが、それがたんこぶちんになれるようにどんどん階段を上がっていきたい。武道館とか横浜アリーナとか、お客さんがあふれるほどいる景色を見たいです。
YURI:どれだけ大きくなっても親しみやすいバンドでありたいと思います。とっつきにくいバンドよりみんなに好かれる…100人が100人好きになってくれるわけじゃないですが、より多くの人が「たんこぶちんって名前もいいし、バンドメンバーもいいし、演奏もいいし、最高!」って言ってもらえたらいいなって思います。
HONOKA:ずっとこのメンバーでずっとずっと一緒の夢を追い続けられる関係でいたいし、個人としても頂点を目指したいし、みんなとも目指したいです!この5人でどこまでも一緒に、同じ景色をこれからもずっと見ていきたいです。