MUSIC PR NEWS2026.04.14

【NEWS】44MAGNUM -20260404 Special Live-レポート

44MAGNUM -20260404 Special Live
2026年4月4日(土)東京・高田馬場CLUB PHASE/PHOTO by JUNYA KATO


日本のヘビーメタル/ヴィジュアル系シーンの礎を築き、後の音楽シーンに多大な影響を与えてきたレジェンド、44MAGNUMが4月4日、東京・高田馬場のCLUB PHASEにて<20260404 Special Live>を開催した。

Motley Crueの「Live Wire」から「E.T.」のテーマに繋がるSEが響く。もはや儀式のように繰り返されてきたこの導入が観客の記憶と現在を接続する。

オープニング曲は「The Wild Beast」。アグレッシブなリズムと抒情的なギターが交差し、コールアンドレスポンスで客席を煽り「I’m on Fire」「”Champ”」と続く。
一切の迷いなく叩きつけられる音が、オーディエンスの温度を一気に引き上げ、“44の世界”を起動させる。

開演は約20分遅れ。だがそれは遅延ではなく演出だ。
LAメタル黄金期の文脈にある、“焦らし”という美学。期待値を極限まで引き伸ばし、爆発の瞬間にすべてを回収する。その古典的手法を、今この時代に再提示する意思表示でもある。待つ時間すらもコンテンツになるーーそれが44MAGNUMの流儀だ。

そして、その緊張が臨界点に達した瞬間ステージは幕をあげた。
ドラムに宮脇“JOE”知史。10代でのデビューから日本のハードロックを支え続けてきた重鎮が刻むビートは、過去でも懐古でもない、“今の重量”だ。

応援団代表を自称するゲストプレイヤーのベースのSEXX GEORGE。その低く構えたフォームから放たれる重低音は、まるでNikki Sixxを想起させながらも、より粘り気のある日本的グルーヴへと昇華されている。

ギターの広瀬“JIMMY”さとしは、華麗なアクションと、抒情と攻撃性を同居させたフレーズで空間を切り裂く。

そして、パーキンソン病と向き合うボーカリスト、梅原“PAUL”達也はゴシック調の椅子に鎮座、その姿はまるで”帝王”だ。

その横に立つのは実子STEVIE。親子ツインボーカルという唯一無二の形態は、単なる支えではなく音楽として成立し、なおかつ“物語”として機能している点にこのバンドの特異性がある。

PAULは主に椅子に座ってのパフォーマンス。しかしそれは制限ではなく“その状態で鳴らすロック”として、完全に成立している。

PAUL「4月4日をみんなと迎えるの、何回目かな…。」

淡々と語られる一言に、年月の蓄積とここまで続けてきた理由が滲む。
MCを挟み「Holy Angel」『OW」を披露。そして、GEORGEがオーディエンスに向かって「今日いいです。いつもいいけど、今日はもっといい。」と叫び、初期のパンキッシュなナンパー「At Last I’m A Free Man」と共に客席のボルテージはより上がっていった。

この日の44MAGNUMは“過去の再現”ではなく“現在の更新”と言えるものだった。
抒情的で、エアロスミスを彷彿とさせる初期のラブバラード
「YOU LOVE ME DON’T YOU」へと流れ込む展開は、黄金期の記憶を呼び起こしながらも、決してそこに留まらない。

さらに「High School Uproar」「Baby, Come Together」ノリの良いマグナムロックを披露。
ラストブロックは名曲「Your Heart」、「LOCK OUT」でのコールアンドレスポンスで客席を煽り最高潮の客席と共に幕を閉じた。

アンコールは、まずJIMMYが登場。
インスト曲「SAD WINGS」をベースにしたJIMMYのロングソロ。純白のフライングVが照明を反射し、ステージ上にひとつの“美”を成立させる。そしてメンバー全員がステージに揃い初期の代表曲「l’ m Lonely Man」が会場に鳴り響きアンコールが終了。

再び登場してダブルアンコールがスタート。ライブでの定番「Satisfaction」で恒例のコールアンドレスポンスでクライマックスを迎えたかと思行きや、雷鳴のSEが会場内に轟く。
そのSEに観客は条件反射のように拳を突き上げる。そして代表曲「STREET ROCK’N ROLLER」がすべてのオーディエンスに突き刺さりこの日のショーは終了した。

この日、最も象徴的だったのはPAULの所作にあった。
座って歌っていたPAULが、ライブ後半ゆっくりと立ち上がる。

演出でも義務でもない。自ら音に導かれた結果としての“立ち上がり”。
その瞬間、フロアの空気は変わった。歓声ではない。もっと生々しい“どよめき”。不安と歓喜が同時に立ち上がり、空間を満たす。

それでもPAULは歌う。
そこにあったのは技術ではなく、“存在そのものが音になる瞬間”だった。


◆SET LIST

  1. The Wild Beast
  2. I’m on Fire
  3. “Champ”
  4. HOLY ANGEL
  5. Ow!
  6. At Last I’m A Free Man
  7. You Love Me,Don’t You?
  8. High School Uproar
  9. Baby, Come Together
  10. Your Heart
  11. LOCK OUT
    EN1
    SAD WINGS(INSTRUMENTAL)
  12. l’m Lonely Man
    EN2
  13. Satisfaction
  14. STREET ROCK’N ROLLER

◆44MAGNUMライブ情報
イベント出演
8月9日(日) 埼玉会館(小ホール)
-Narciss Presents SAITAMA Summer Rock Festival 2026-
「Burningsplash – 60分 BATTLE -」
OPEN 12:30 / START 13:00
出演
44MAGNUM
EARTHSHAKER
SUPER BLOOD
SEX MACHINEGUNS
JUNYA project
お問合せ:浦和ナルシスTEL 048-8248771