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TEXT:国分直行、鈴木亮介 PHOTO:国分直行
第3回 Stand Up And Shout ~脱★無関心~
サクラサク…今年も列島を桜前線が通過中だ。facebook、Twitter上を見ていると、皆思い思いに花見を楽しんでいる様子が伝わってくる。昨年の今頃「自粛ムード」が蔓延していたのが嘘のようだ。東日本大震災から1年が経過し、こうして日本が明るさを取り戻しているのは喜ばしいことでもあるが、同時に「忘れてはいけないものもある」と自戒させられる。 BEEASTでは既存のメディアと一線を画し、「ロックと生きる…ライフスタイル応援マガジン」というコンセプトに基づき、当連載を通じて3.11震災等による現地の生声や、被災地関連のロックイベントを紹介していきたい。 今回も前回に引き続き、「TOKYO×FUKUSHIMA HEAVY METAL SUMMIT」に注目。3月17日から18日にかけて開催された、第2回公演の模様を、東北在住スタッフ・国分直行がレポートする。今回は東京から4組のヘヴィメタルバンドが参戦した。また、主催する三谷佳之実行委員長に、2回目を振り返っての心境や、今後の展望を聞いた。 3月17日 土曜日
福島はあいにく小雨模様。前の週までは毎日の様に雪で真白だったが、今はもう雪が溶けてしまっている。そして、そんな小雨模様の寂しさを助長するように、福島の繁華街は驚くほど人通りがなく、寂しい。
今回は高速道路も混雑することなく、ヘヴィメタルサミット参加者一行は、予定より30分以上早く会場となる福島C-moonに到着した。そのため、リハもスケジュールを繰り上げて、昼12時半頃から開始。リハが終わったバンドから順次ホテルにチェックインした。出演者たちは、本番スタートまでの間しばし福島の街を散策した。 そして午後5時半、いよいよ第2回「TOKYO×FUKUSHIMA HEAVY METAL SUMMIT」の幕開けだ! ■BLASPHEMY TO GOD
1組目はオリジナル楽曲で勝負のBLASPHEMY TO GOD!若さあふれるエネルギッシュな演奏が魅力。ドラムはツインペダルを駆使したスピード感のあるものだった。
◆BLASPHEMY TO GOD ホームページ
なし
■HORIZON
2組目はこちらもオリジナル曲で勝負のHORIZON!ツインギターによるメロディアスな楽曲を披露。パワー溢れるサウンドにシビれる!会場内はものすごい熱気で、観客も出演者も汗だくだ。
◆HORIZON ホームページ
http://horizon69.web.fc2.com/
■GUNMEN SHOWERS(GUNS N’ ROSES Tribute)
続いて3組目はGUNMEN SHOWERS!GUNS N’ ROSESの名曲を披露。ボーカルの次々と替わるあでやかな衣装に金髪ウイッグが印象的。とにかくファッショナブルでセクシーなステージだった。
◆GUNMEN SHOWERS ホームページ
http://web.me.com/gasoline69/Gunmen_Showers/Welcome_To.html
■BLOOD SABBATH (BLACK SABBATH Tribute)
そして大トリはBLOOD SABBATH!BLACK SABBATHのcoolな楽曲に合わせて、観客のノリも最高潮に!
◆BLOOD SABBATH ホームページ
http://www.bloodsabbath.com/ BLOOD SABBATHの二度のアンコールを経て、午後9時半に全組の演奏が終了。ライブは非常に一体感のあるもので、スタートから最後まで大盛り上がりであった。昼間見た人通りの少ない福島と同じ場所とは思えない、別の街、別のコミュニティがC-moonには存在していた。
バンドの一部メンバーには福島のいわき出身者もいたようで、バンドメンバーの東北の友人知人なども集結。終了後は、三谷氏や、ブッキング担当であるC-moonの菊地氏が挨拶し、記念撮影と乾杯。夜が更けるまで歓談し盛り上がった。 第2回「TOKYO×FUKUSHIMA HEAVY METAL SUMMIT」 1日目ダイジェスト映像 3月18日 日曜日
第2回「TOKYO×FUKUSHIMA HEAVY METAL SUMMIT」 2日目ダイジェスト映像 最後に、第2回目の開催を終えての心境や今後の展望などを三谷氏にうかがった。 ![]() 株式会社ミュージックネットワーク 代表取締役 BLOOD SABBATH 三谷佳之 首都圏だけでなく、全国的に報道されなくなった福島の原発事故。再稼働か否かも大事だけど、事故は終息していないことを忘れていませんか。 br> 1年前とほとんど変わっていないのです。首都圏に住み、東京電力の電気を使っている市民なら福島を忘れてはいけない。無関心ほど被害者にとって辛いものはありません。さりとて、一介のバンドマンに何ができるのか…ということで始めたのが、東京からバスに乗って福島に駆けつけてライブをして、福島市民と仲良くなるという企画でした。 br> ライブの翌日は被災地を訪問し、自分の目と耳で体験する。まさに、百聞は一見に如かず。それを自分の周囲に伝える。楽しくて、微力ながらも人の役に立つ…がコンセプト。ホームページにバス・ツアーの様子や被災地を訪問した際の映像がありますので、ツアーに参加できない方もぜひご覧ください。 br> ツアーに参加したい首都圏のバンドはホームページの募集要項をご覧ください。福島周辺のメタル愛聴家のみなさんはぜひ、会場に来てください。出演を希望する福島近辺のバンドはC-MOON(担当:菊地氏)に連絡してください。
![]() TOKYO×FUKUSHIMA HEAVY METAL SUMMIT 公式ページ http://www.heavymetalsummit.jp/ 福島の現実に「脱・無関心」を唱えていこう!
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