センター試験を皮切りに、いよいよ本格的な受験シーズン到来ですね。受験生の皆さん、体調を崩していませんか?最後の追い上げも決して無理なく、がんばってくださいね。
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さて連載「ロック1年生」今回は千葉の名門・東海大浦安高校から男女高校生4人組バンド彗星colorが登場します。メンバーは写真左からおーくん(Drums)、あすか(Bass)、くみ(Vocal)、てっちー(Guitar)。2011年5月に結成し、2012年夏にはJYOJI-ROCKやYHMFなど様々な大会にエントリー。キュートなルックスとパフォーマンスの完成度の高さ、ポップ&ロックで親しみやすい楽曲で注目を集めました。メンバー4人中2人は高校3年生で、まもなく部活も引退。卒業までのカウントダウンも控えたある日の放課後、彼女たちのいつもの練習場所を訪れ、話を聞きました。
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てっちー:私とおーくんが3年生、あすかとくみが2年生です。
おーくん:最初は自分とあすかと他のメンバーでバンドを組んでいましたが、高校1年生の頃、2011年の3月に部活内の全バンド総入れ替えというのがあって、その時にてっちーも加わりました。最初は別のメンバーがいたのですが辞めてしまい、ボーカルを探していたところくみが見つかり…それで彗星colorの誕生です!
てっちー:はい。私たちは高校に入ってからの入部ですが、あすかは中学の時から軽音楽部に所属していました。
あすか:基本は高校生だけなのですが、私はどうしても入りたくて、顧問の先生にお願いして入れてもらいました。
てっちー:小さい頃にピアノを習っていましたが辞めてしまい、小学校ではバスケをやり、中学ではバトミントン部に入っていました。高校では最初どの部活に入るか決めていなかったのですが、部活動紹介の時に先輩がかっこよく演奏しているのを聴いて、軽音楽部って楽しそうだなぁと思って入りました。
あすか:中2の時、友達に「バンドやらない?」と誘われたのがきっかけです。それで私が先に軽音楽部に入ったのですが、なぜかその友達が来ず…(笑)ベースを選んだのも、その友達に「ベースをやれ」と言われて「分かった!」という感じで決まりました。中2の途中から入部したので、最初はバンドを組めませんでしたが、中3の時、おーくんに誘ってもらい彗星colorに入りました。
くみ:私は中学の時に陸上をやっていて、高校でも続けたいと思ってこの学校に入りました。でも、部活動見学をしていて、軽音楽部を講堂で観た時に心にじーんと来ちゃって…。中学の時はカラオケが大好きで毎日歌っていたし、小さい頃からミュージカルをやっていて歌が好きだったので、それで軽音楽部に入ることにしました。
おーくん:附属中から高校に上がった頃に、友達から「バンドやろう」と誘われたのがバンドを始めたきっかけです。ギターのような器用な楽器は向いてないなと思い、ドラムを選択しました。そのバンドは1年ほどで解散してしまうのですが、「ここまで来たら辞めるわけにいかない」と思い、そこから未だに続けています。
おーくん:まぁでもやるしかない、仕方ない、って感じですね(笑)
てっちー:くみが入る前は、数週間でしたが、THE BEATLESの「HELP」のカバーなどをやっていました。
あすか:それから、くみがYUIみたいなふわっとした系が好きで、綺麗な音楽をやろう!と決めて、オリジナルを作り始めました。
てっちー:初めて作ったのが「シャボン」という曲。その曲を引っ提げて他校との合同ライブに出たり、JYOJI-ROCK(2011年夏大会)に出ました。
あすか:ライブのエントリーシートに曲名を書かなくちゃいけなくて、期限が迫っていたのでとりあえずタイトルだけ「シャボン」って書いとこうって(笑)なんかかわいいかな、とパッと思いついたものを書いた感じです。
てっちー:それから私が曲と歌メロを先に作って、作詞をあすかが担当して…エントリーシートを出してからライブまでの2週間くらいで完成しました。
くみ:その曲でJYOJI-ROCKの予選に出て、決勝はオリジナル2曲で臨みました。まだその頃は振付もなかったし…初々しかったね!
てっちー:今と全然方向性が違う!まぁでもライブに出るときは「とりあえずステージでは笑っていよう」というのは最初に決めましたね。
あすか:顧問の先生からいつも言われているのは、「下手くそ」って毎回言われるんですよ。音程のこととか「曲自体がおかしい」って言われたり。結成1年目はひたすら練習の日々でした。
てっちー:その中で転機が訪れたのは2012年の3月です。大阪の高校と合同ライブをする機会があり、そこで観たササクレ少女っていう大阪のバンドがすごいかわいい衣装を着て、パンダのメイクをして演奏するのですが…
くみ:超かっこかわいい…って(笑)それにみんな憧れて。
てっちー:それを見た顧問の先生が「彗星colorも衣装着たらいいんじゃないの?」って。
くみ:そこから今のようなガッツリ衣装を揃えたスタイルになり、ポージングなども研究するようになりました。
あすか:それぞれの人格を色で表したんだよね!
くみ:ブルー(あすか)は涼しいって感じ。爽やか?クール?(笑)
てっちー:どうやって決めたんだっけ?戦隊モノみたいにしたい、とは言ったね。
あすか:バンド練の時に、くみは赤だよね。てっちーさんは多分オレンジか黄色だよね。で、私、青じゃね?みたいな。
くみ:最初黒って言ってた気がする(笑)
おーくん:衣装の背中のリボンは自分が4人分作ってます。
てっちー:このバンドの中で一番女子力が高いのがドラムなんです(笑)
おーくん:2年生の後半から3年生の前半にかけて、バンドの活動で日々悩んでいました。同学年のバンドが大会で入賞したり、顧問の先生の指導も厳しかったり…でも、辞めようとは思わなかったですね。サッカーをしたりバッティングセンターに行ったり、音楽から離れてストレス発散することで、また音楽に向き合えるようになりました。
てっちー:オリジナルを作り始めてから完成するまでにすごく時間がかかるのが苦労と言えば苦労ですね。あとは、部活が基本的に毎日あるので、遊びに行く時間があまりないです。
あすか:練習は楽しくやるに限る!ということですね。彗星colorの振付もその場のノリで、楽しんでいるうちに出来上がりました。あとは、普段仲が良すぎるバンドだと、もめごとがあった時の亀裂が深まってしまうので、仲良くしすぎないことも大事です(笑)
くみ:私はバンド練がすごく楽しい!振り付けを考えている時に、大会前は練習を詰めているので、みんなのテンションが上がって、若干壊れてきて(笑)そういう時に出てくる振りが案外ステージで使えるので、楽しいです。
てっちー:すごい楽しかったですし、3年間続けてきて良かったなぁって思えたし…ステージからお客さんの顔が見えるのですが、こちらを笑顔で見ていてくれると、やっていて良かったなぁって思います。
くみ:「かわいい」と言ってくださるのももちろん嬉しいですし、この夏は初めてお客さんが「かっこいい」と言ってくれて、それがとても嬉しかったです!
てっちー:今の高校生の自分たちだからこそできる曲とか演奏をしているので、高校生に共感してもらえたらいいなぁというバンドです!
あすか:他のバンドにはない所を持っていると思います。うちの学校の他の3年生バンドはみんな私たちよりうまいし…それでも負けない所がある、最高のバンドです!
くみ:聴いているお客さんみんなが笑顔になってくれるといいなぁって思ってステージに立っています。「萌えと笑顔を与えるバンド」ですね。
おーくん:自分の高校生活の、青春というか…その8割を占めているもの。青春の一つです。
おーくん:附属の大学に進学し、高輪キャンパスで情報系の進路に進む予定です。将来はゲームやパソコンのプログラミングなどの分野で、世の中に出せるものを作りたいです。自分の開発したもので皆が笑顔になるような、そういう仕事がしたいです。大学でも軽音系のサークルに入りたいと思います。
てっちー:私も附属の大学に進みます。湘南キャンパスの広報メディア学科に進学する予定です。今やっている、自分たちで音楽を作って色んな人に聴いてもらう、ということを大人になってからもやりたいので、将来は雑誌など、自分の言葉で色んな人に情報を発信できる仕事がしたいです。
くみ:先輩2人が卒業した後は、同じ学年の人とバンドを組んでやっていこうと思います。私も高校卒業後は大学進学予定ですが、将来の夢はまだ迷っていて、学部も検討中です。今は幼稚園か小学校の先生や、英語を勉強して国際社会で活躍できるような仕事に興味があります。
あすか:今もう一つ、2年生で組んでいるバンドと掛け持ちしているので、そのバンドであと一年間がんばりたいと思います。私も高校卒業後は附属の大学への進学を予定しています。学部は今観光か心理かで迷っています。親が観光業界で働いているので、そういう仕事に憧れています。
インタビュー後、彗星colorは地元千葉の「Coca-cola zero & Music Rock Contest」で見事優勝!これまでコンクールでは決勝で惜しくもグランプリを逃してきただけに、最後の最後で、有終の美を飾ることができました。

◆彗星color Twitterアカウント
https://twitter.com/suiseicolor
【取材協力】
東海大学付属浦安高等学校
http://www.urayasu.tokai.ed.jp/
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