REPORT丨2012.07.19
DAZZLE VISION SHOCKING LOUD VOICE 2012 2012/6/16 @渋谷clubasia
女性ながらにデスヴォイスをも使いこなすMaikoを有する、男女混合ヘヴィー・ロックバンド、DAZZLE VISION。Maikoの実の兄であるTakuroと兄弟で生み出したこのバンドは、現メンバーで、2010年に活動開始。全米デビューも果たし、海外でも高い評価を得ている。その秀逸なライブ・パフォーマンスで多くの方面がら徹底マークを受けている彼らは、この5月にニュー・アルバム『SHOCKING LOUD VOICE』をリリースし、その動向に益々注目が集まる、まさに今、最も目が離せないバンドとなった。そして、このアルバムのタイトルをそのまま冠した彼らのワンマンライブが6月16日、渋谷clubasiaにて行われた。その日の模様をここで、レポートしよう!
◆DAZZLE VISION is:
Maiko (Vocal)、Takuro(Bass)、John(Guitar)、Haru(Drums)
開演前。DJがヘヴィな曲をかける中、フロアはファンたちでどんどん埋まってゆく。そして定刻どおり、場内暗転。神秘的なSEが流れ、ステージ後方のプロジェクターに、バンド名、ライブのタイトル、メンバーの名前が次々に表示されると、オーディエンスからは「オイ!オイ!」と、激しく彼らを求めるコールが湧き上がる。その怒号に導かれるように、メンバーたちが颯爽と登場!最後にMaikoが現れると、「Maiko――!!」と、ひときわ大きな歓声が。この日は赤い髪に緑色の衣装といういでたち。ビジュアルの派手さもさることながら、出てきただけで会場全体を掌握し、DAZZLEワールドへ誘うかのようなオーラを放つ、彼女の存在感は半端ではない!
1曲目のニューシングルである「セカンド」が始まると、ファンたちはいきなりヘッドバンギングの嵐。上から見ると、その光景は、実に圧巻!! そして、Maikoは時にはメロディアスに歌い、時には得意のデスヴォイスで叫ぶ!! Maiko節とも言える、1曲の中で様々な表情を見せるこの歌唱法は生で聴くと、本当に鳥肌ものだ!バンドのプレイも実にタイトで、Takuroも野太い声で「行くぜ!asia!」とあおりまくる。サビではMaikoと共にファンたちが、頭上でタオルを回す。ヘヴィーサウンドなバンドのライブで、こういった光景は珍しいのではないだろうか。女性の悔しさを歌った歌詞が強烈なこの曲は、新たな定番曲として、お馴染みになっていくことだろう。続いてタテノリのイントロに合わせ、さらにヘッドバンギングが巻き起こる「空迫」を披露。民族音楽的な雰囲気のAメロ、さらに深いデスヴォイスが炸裂するサビ、早口で観客をあおるなど、この曲も様々な表情を見せつける。曲が終わると、「Yea~h!」とキュートな声で締めるMaiko。これほどまでに多彩なバリエーションをもつ彼女の声帯は驚異的!3曲目の「VISION」では、ステージングもさらに激しくなり、シャウトしまくったかと思うと、メロディアスなサビは抜群の歌唱力で歌い上げるMaiko。
MCタイムへ。「メチャクチャ楽しみにしてきました!ちょいちょいマイコス(Maikoのコスプレ)がいて、嬉しいです(笑)。マナーよく暴れていってください。それでは新曲『OVER』」と告げると、バスドラムの連打で攻撃的に始まり、ファンたちも呼応するようにノリまくる。続く「HERE」が終わると、「ワンマンなので、得意なことしたい。プリンセス・プリンセスの『Diamonds』をカバーしてみました」と、あの元祖ガールズバンドの名曲をプレイすることを宣言!「子供のころ、お母さんがカラオケで歌っていて、まさか自分たちがやるとは思わなかったけど(笑)」と告げると、サビを冒頭に持ってきた静かめのアレンジでゆったりと聴かせ、ドラムのカウントから爆発的なバンドサウンドとシャウトに突入!こんな攻撃的な「Diamonds」は、聴いたことがない!
一転して、幻想的な雰囲気の「月と太陽」、「バラバラ雨」をプレイすると、「次はアコースティックで1曲お届けします。大切な当たり前なリアルなことを、忘れないために歌っていきたいです」と、「僕が僕であるために」を披露。Haruはカホーンを叩き、楽器陣のサウンドはしっとりだが、Maikoは熱く歌い上げる。続けてこの日一番かと言うくらいの超絶シャウトを聴かせる「Take my hand」を叩きつけ、Maikoは観客をあおりまくる。「REASON」でフロアにモッシュの嵐を巻き起こした後は、Maikoが「後半戦、行くぞ!! People、Jumpin’ Jumpin’!!」と叫び、「Eternity」に合わせてオーディエンスと共に、一斉にジャンプ!
緩急の波が激しい「Eternity」、「Like Im not real」から、Johnによる静かなアルペジオによるギターソロタイムへ。そして「みんな、準備はいいですか?新曲で暴れましょう!」と、まだ音源になっていない「新曲」をプレイ。ハネ系のリズムに、ノらずにはいられない。「それではみなさん、両手を挙げてください!」とMaikoがあおると、会場一体となって手拍子が始まり、ファンにはお馴染みの「Miss Cinderella」。イントロの小粋なベースラインがうなる、シャッフル系なノリの曲だ。メンバー紹介も組み込み、後半、ファンたちは「オイ!オイ!」と力の限り叫んだ。
「ラスト、2発!!」とライブの終わりが近づくことを叫び、「滅」が始まると、さらに暴れまくるファンたち。まさに破滅的な、ほぼデスヴォイスのみで歌うこの曲はストレートで痛快だ!さらに「はい、タオル回して~。大きなサークル作って~!」とファンを誘導し、始まった「One for all」。すると、フロア中央には“人の輪”ができ、サビのパートでは、ぐるぐると回り始めた!輪の外にいる人たちは頭上でタオルを回し、会場全体みんな笑顔!まさに「One for all」な光景だ。この大団円で本編が終了すると、ファンたちはまだまだ暴れたりない様子で「DAZZLE!DAZZLE!」と、4人を求める。その声援に応えるように、DAZZLEたちはステージに戻ってきた!
10月~12月のライブ予定を告知するMaiko。「12月15日は、DAZZLE史上、最大のワンマン!CLUB QUATTROです!成功目指してひとつひとつ頑張ります」そして、「Pureな心は持ってますか?」の一言から「All refuzed」へ。再びMaikoの絶叫、暴走列車のようなバンドサウンドが鳴り響く。スピード感とタメの効いたリズムのバランスがたまらない。ファンたちもヘッドバンギング、ジャンプ、モッシュ…すべてのノリで応戦できる曲だ。さらに一転して、プロジェクターにはキラキラした星の映像が映し出される。「最後に一緒に歌いましょう!」。ラストナンバーの「キラリ」だ。Maikoは、かわいらしく美しく、流れるように熱唱する。Johnが奏でるギターソロにも、明日への希望を感じるようなメロディアスさが感じられるこの曲は、ラストを飾るにふさわしい。拍手喝采の客席にMaikoは「Thank you so much!DAZZLE VISIONでした!!」と最後に告げ、メンバー全員、ステージを後にした。
M01.セカンド
M02.空迫
M03.VISION
M04.OVER
M05.HERE
M06.ダイアモンド
M07.月と太陽
M08.バラバラ雨
M09.僕が僕であるために
M10.Take my hand
M11.REASON
M12.Eternity
M13.Like Im not real
M14.ジレンマ
M15.Miss Cinderella
M16.滅
M17.One for all
Encore
E01.All refuzed
E02.キラリ
まさに、祭りの後と言ったフロアを2階のコントロールルームから眺めていると、隣にいた年配の女性の方が、「今日はありがとうございました」と話しかけてきた。「ひょっとしてメンバーの親族の方ですか?」と尋ねると、「ええ、MaikoとTakuroの祖母です。音楽のことはよくわからないけど、高校生の時から一生懸命やってるから、たまに見に来るんです」とおっしゃっていた。メンバー間、ファンたちとの間でまるで家族のような絆を感じさせるDAZZLE VISIONというバンドには、おばあ様のこういった人柄が受けつがれているのではないか、そんなことをふと思った。
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読者のみなさんも、ぜひDAZZLEワールドをライブ会場で体感してほしい。気がつけば隣の人の肩に手をかけ、人の輪を作っているかもしれない。モッシュピットで、見知らぬ仲間と笑顔でぶつかりあっているかもしれない。そういった人たちを傍らで眺めているのも、きっと楽しいことでだろう。ステージ上のメンバーたち、そして同志であるファンたちと、自分の思う楽しみ方で絆を深め合ってみてはいかがだろうか。
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