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REPORT2025.08.19

【REPORT】ANZA Birthday Live

TEXT & PHOTO:栗林啓

ライブハウスBETTYROOMがまるで劇場に生まれ変わったようだった。『美少女戦士セーラームーン』ミュージカル(以下、セラミュ)の初代セーラームーン役として知られるANZAが、自身の誕生日を祝うスペシャルライブを開催。昼夜2部にわたる公演は、オリジナル楽曲とともにセラミュの名曲が惜しみなく披露され、会場は涙と歓声で包まれた。「ラ・ソルジャー」や「ムーンライト伝説」といった伝説的ナンバーが、ANZAの歌声で再び蘇る。本稿では2部公演のうち昼公演の模様をレポートする。

ANZAという存在の特別さ

2025年5月24日、東京・西荻窪のライブハウスBETTYROOMで、毎年恒例となる「ANZA Birthday Live」が開催された。昼夜2部構成で行われた本公演は、いずれもチケットが早々に完売。会場は、ANZAの誕生日を祝福しようと集まったファンの熱気に包まれていた。ANZAは、2000年からのヘヴィロックバンドHEAD PHONES PRESIDENTでの活動や、1990年代後半のセラミュで初代セーラームーン役を務めたことで、幅広い世代に愛されてきた存在だ。彼女の歌声は、ロックの力強さと舞台俳優ならではの表現力を併せ持ち、時代を超えてファンの心を掴み続けている。特に、セラミュ楽曲におけるANZAの歌唱は、今でも“オリジナル”として語り継がれる。公式公演が現在行われていない中、ANZAがライブでこれらの楽曲を歌い続けてくれることは、ファンにとって唯一無二の体験となっている。

セラミュの魂が蘇った奇跡の一日

昼公演は14時にスタート。オープニングナンバー「My Will」が鳴り響くと、会場は一気にライブモードに突入した。続く「Forever」は、いずれも彼女のソロアルバム『Voice of my heart』からの楽曲だが、長年のファンからも熱い声援が飛ぶ。セラミュの名曲「旅立ち」のイントロが流れた瞬間、観客の多くが感慨深げな表情を見せていた。さらに岩名美紗子赤嶺寿乃が加わり、「いい子はやめた」「思い出してあなたを」と続くと、その歌声にセラミュの世界へと引き込まれていった。

歴史と記憶が交差する瞬間

今回のライブの目玉となったのが、全11曲から成る豪華なセーラームーン・メドレーだ。「ムーンライト伝説」「ソーラミラクルメイクアップ」「ラ・ムール ダ・ムール ムーンライト」など、初代からの名曲が、ANZAたちの圧倒的な歌唱力で次々と披露された。特に「ラ・ソルジャー」が始まった瞬間、会場からは大きな拍手が沸き起こった。セラミュをリアルタイムで体感してきた世代だけでなく、近年の再演や配信で作品を知った若いファンも多く、時代を超えた“共鳴”が会場を包んでいた。

豪華ゲスト陣の存在感

今回のバースデーライブをさらに特別なものにしていたのはゲストの存在だ。岩名美紗子赤嶺寿乃YUKIの3名がステージに登場し、彩り豊かなソロステージを披露した。今回特に注目を集めたのは、3代目セーラーマーキュリー役で知られる赤嶺寿乃の出演。彼女が歌った「未来予想図 II」は、柔らかな声質と確かな表現力が印象的で、会場は温かい拍手に包まれた。また、YUKIの「RE: I AM」、岩名美紗子の「number one girl」「Over the times」も、各々の世界観を存分に感じさせるステージだった。ANZA岩名美紗子による「何度でも」のデュエットでは、2人の声が交差する瞬間に多くの観客が感慨深い様子だった。ライブ終盤、ANZAは「Dear あなたへ」「一人じゃない」を心を込めて歌い上げた。MCでは、ファンや共演者、スタッフへの感謝を繰り返し述べ、セラミュの楽曲をオリジナルキーで歌える限り、これからも歌い続けたい」と語った。その言葉には、彼女の音楽活動を支えてきた原点への想いと、未来への決意が込められていた。

ANZAが残した現在の証

ANZAのBirthday Liveは、単なる誕生日記念の公演ではなく、彼女のこれまでのキャリアとファンの思い出が交差する“物語”のような一夜だった。セラミュの名曲群はもちろん、オリジナル楽曲の力強さ、ゲスト陣との共演が生み出す化学反応、その全てが観客にとって忘れがたい記憶として刻まれた。「ANZA Birthday Live」は、彼女がこれまで積み重ねてきた歴史を再確認させると同時に、これからも歌い続けるという宣言の場でもあった。ファンにとって、このライブは“未来への約束”のように感じられたに違いない。今回のBirthday Liveは、セラミュ世代にとっては懐かしさと感動を、そして新しいファンにとってはANZAというアーティストの底知れぬ魅力を再確認させる時間となった。彼女の歌声は、30年以上のキャリアを経てもなお輝きを増し続けている。この夜のステージは、ANZAというシンガーの現在を刻むだけでなく、未来への希望をも感じさせる一夜であった。

出演
ANZA

GUESTS
岩名美紗子
赤嶺寿乃
YUKI

MUSICIANS
TOMO (Keyboard)
MASARU (Percussion)
三井真一 (Guitar)
Set List(昼公演)
M01. My Will
M02. Forever
M03. 扉をあけて
M04. らしくいきましょ
M05. 旅立ち
M06. いい子はやめた
M07. 思い出してあなたを
M08. それぞれのエレジー
M09. セーラーメドレー
ムーンライト伝説 / ソーラミラクルメイクアップ / ラ・ムール ダ・ムール ムーンライト / ラ・ムーン / Everlasting Moonlight / Link / Fire / 皆んな誰かに愛されて / 伝説生誕 / ラ・ソルジャー
M10. RE: I AM (YUKI solo)
M11. 未来予想図 II (HISANO solo)
M12. number one girl (MISAKO solo)
M13. うそじゃないけど
M14. Over the times
M15. 何度でも (ANZA & MISAKO)
M16. Dear あなた
M17. 一人じゃない
◆ライブ情報
HEAD PHONES PRESIDENT
25th Anniversary Tour

※詳細後日発表
2025.11.02 (SUN) 金沢公演
2025.11.28 (FRI) 大阪公演
2025.11.30 (SUN) 名古屋公演
2025.12.6 (SAT) HPP主催イベントDay-1
2025.12.7 (SUN) HPP主催イベントDay-2
◆ライブ情報
HIRO SOLO SHOW
2025.08.23 (SAT)
新宿Rock Inn DICE
ゲスト:
小田マナブ
OPEN18:30 START 19:00
TICKET:
Charge 3,500Yen +2Drinks
チケット予約:
http://headphonespresident.com/20250823/
◆ライブ情報
Bar Dr. Feelgood
Anniversary Rock n’ Roll Show: 1705

2025.08.31 (SUN)
那覇桜坂セントラル
act:
HEAD PHONES PRESIDENT
CODE xo13
琉球Super Sonic Boys
東京Super Sonic Boys
Sally
モトリークル
DJ:
汚爺おズボン(Ryukyu Headbangers)
MasahiRock(Rock it Loud)

那覇のBAR Dr.Feelgood 5th AnniversaryイベントにHEAD PHONES PRESIDENTが出演
那覇公演は、2017年10月以来約8年ぶり
◆ライブ情報
HEAD PHONES PRESIDENT
【25th Anniversary TOUR】
Acoustic Show / HIRO Solo Show
MEET & GREET

2025.9.21 (SUN)
R-BOTTOM 札幌
0PEN 19:00 START 19:30
TICKET:
¥4,000 (1ドリンク込み)
◆ライブ情報
ナデシコドールフェスティバル2025Special「カラクリ人形劇〜第四十四話 夢の札幌ガールズフェス〜」

HEAD PHONES PRESIDENT【25th Anniversary TOUR】
2025.9.23 (TUE)
札幌cube garden
OPEN 14:15 START 14:45
TICKET:
前売 ¥4,500 当日 ¥4,900 (+1Drink)
ライブ情報WILD FRONTIER Presents
SOUND OF DEATH vol.110

2025.10.11 (SAT)
ROCKATERIA
act
HEAD PHONES PRESIDENT
Mardelas
SAISEIGA
MURDER HEAD
WILD FRONTIER
open 15:00 start 15:30
TICKET
ADV ¥4,500 DOOR ¥5,000