2022年10月9日、天王洲にあるKIWA TENNOZにてANZAの芸能界デビュー30周年を記念したライブ『Anza 30th Anniversary Show』が行われた。この会場は、昨年HEAD PHONES PRESIDENTのミュージカル『COLORS』のDVDのリリースイベントも行なわれた、美しい照明の映えるオシャレな雰囲気のライブハウスである。
 
ライブは2部構成で、前半の1部はANZAのソロ曲を中心に、後半の2部はANZAにゆかりのある多彩なゲストを迎えて、過去に出演したミュージカル作品を劇中曲を通して振り返る内容で、昼、夜の2公演が行われた。時間は途中に休憩を挟んで3時間を超え、昔からのファンにはたまらない盛り沢山の内容で、ANZAの30年のキャリアの音楽活動の幅広さを物語るものであった。
 
HEAD PHONES PRESIDENTでの激しく激情的な歌唱だけではないANZAの違った側面のヴォーカリストとしての魅力を再認識させられたAniversaryライブの模様をお届けする。

1部では、ANZAのソロシングル、2021年に発売されたソロアルバム『Voice of my heart』、そして2021年2月に公開された映画『美少女戦士セーラームーンetanal後編』のエンディング曲とANZAのソロキャリアを総括する選曲で、アニメ主題歌からミュージカル作品まで、ANZAのヴォーカリストとしての幅広い活躍を再認識できるものであった。途中「旅の栞」では、アルバム同様に笠原竜司が加わり、息の合ったデュエットを聞かせてくれた。

2部では、ANZAの過去に出演したミュージカルの楽曲をANZAと親交のあるゲストによる歌唱で振り返るもので、改めてANZAのミュージカル女優としてのキャリアの豊富さを再認識させられた。ゲストコーナでは、ANZAのソロライブではお馴染みの岩名美紗子、HEAD PHONES PRESIDENTのミュージカルにも出演していた笠原竜司、小田マナブ、彩未理加、ANZAのソロアルバムのリリースイベントでも歌っていたYUKI、そしてミュージカル『レ・ミゼラブル』でANZAと共演した泉見洋平と様々なゲストが出演してイベントを彩っていた。