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TEXT:栗林啓 PHOTO:吾妻仁果
CONNECT NOTE
2019.12.06 @初台DOORS ![]() HEAD PHONES PRESIDENTのイベントではおなじみのDJ狂犬によるDJが、ノリのいい選曲でDOORSのフロアを盛り上げ、既にヘヴィロックの猛者たちを受け入れる準備は万端である。それではディーヴァを擁する個性的なバンドたちの共演となったライブの模様を沢山の写真とともにお届けしよう。 SOUNDWITCH
ヘヴィロック、インダストリアル、エレクトロニカなど様々な音楽的要素がミックスされた一際異彩な雰囲気を放つSOUNDWITCH。ライブではギターレスの編成ながらサウンドの厚みは全く損なわれておらず、Twin、 Matsubai、Maidenの激しいステージアクションも相まって怒涛の音の壁となって眼前に迫り来る。ヘヴィでありながらエレクトロでもある特徴的なサウンドだけでなく、独特なヴィジュアルの世界観を演出し、極上のエンターテインメントとして昇華されている。セットの途中にはYukiのドラムソロも取り入れられ、パワフルでキレのあるドラミングは非常に魅力的である。バンドサウンドと同期を巧みな融合と唯一無二の世界観を持つSOUNDWITCHの更なる進化が楽しみである
◆SOUNDWITCH
Twin (Vocal) Matsubai (Bass) Maiden (Machine,Guitar,Programming) Yuki (Drums) ◆公式サイト http://soundwitch.jp/ ◆セットリスト
M01. Without M02. Masquerade M03. La La Crow M04. White Shaman (SOFT BALLET COVER) M05. November’s Despair M06. MTFKZ -Yuki drums solo- M07. Tendre Poison M08. Suzy The Mouth M09. Voodoo Step M10. Cat’s Cradle br> JURASSIC JADE
国産スラッシュメタルの重鎮として君臨し、長きにわたってシーンを牽引してきたJURASSIC JADE。前衛舞踏を思わせるパフォーマンスとHIZUMIの強烈な個性の刺激的なヴォーカルが押し寄せる。「女子三部作へようこそ!」とおどけてみせるHIZUMIのMCもライブの楽しみのひとつである。NOBのギターはカミソリのような切れ味のリフを刻み、HAYAのドラムは激しく重戦車のごときビートを刻む。そしてWATANABEのうねるような強烈に歪んだベースサウンドが、バンドのサウンドを牽引しているのが印象的だ。徹頭徹尾攻撃的なスラッシュサウンドを貫いたライブは、まさにJURASSIC JADEここにありと思わせるものであった。
◆JURASSIC JADE
HIZUMI (Vocal) NOB (Guitar) WATANABE (Bass) HAYA (Drums) ◆公式サイト http://www2.odn.ne.jp/jurassic-jade/ ◆セットリスト
M01. ドク・ユメ・スペルマ M02. The Only Song, The Last Song~天安門上大阻升 M03. この日が来るのを待っていた M04. Let’s Go, Heroes M05. 香港庭園 M06. そこから M07. ベースマンは死なず M08. 触れてはいけない M09. Hemiplegia (Japanese Lyrics Ver.) M10. 恋するアトミックボーイ br> DJ狂犬
HEAD PHONES PRESIDENT
そして、トリを務めるのはHEAD PHONES PRESIDENT。今までのバンドの演奏に触発されてか、いつのも増して激しい演奏を展開する。ジャムも交えて展開するバンドの演奏は貫禄そのもの。NARUMIとBATCHはヘヴィなグルーヴを刻み、その上をHIROの流麗なギターのメロディが駆け巡る。ANZAも時に激しく、そして時にエモーショナルな歌声を聴かせてHEAD PHONES PRESIDENTの世界観を構築していく。ライブではおなじみの選曲に加え、新作『Respawn』からの曲も「Fucking Day」「Echo」「Devil Inside Me」「Until I Die」「For You」と6曲が演奏され、バンドの新たな一面も垣間見ることができた。
◆HEAD PHONES PRESIDENT
Anza (Vocal) Hiro (Guitar) Narumi (Bass) Batch (Drums) ◆公式サイト http://headphonespresident.com/ ◆セットリスト
M01. Stand In The World M02. A New World M03. Fucking Day M04. Hang Veil M05. Echo M06. Devil Inside Me M07. Until I Die M08. Waking Life M09. Live With M10. Alive M11. For You encore M12. The One To Break br>
HIZUMIが「女子三部作」と表現した今回のConnect Noteは、女性ヴォーカルを擁するという同じバンド形態を持ちながらも全く個性が異なる3つのバンドの共演となり、非常に興味深いイベントとなった。それぞれが独特の世界観を持ちながらもイベントしてはまとまりがあり、観客はイベント全体を楽しめたであろうと思う。
2020年はデビュー20周年のメモリアルイヤーとなるHEAD PHONES PRESIDENT。メモリアルイヤーを記念したイベントも企画しているというHEAD PHONES PRESIDENTの今後の動向からますます目が離せないだろう。
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