REPORT丨2016.03.18
JAM Project 15th Anniversary Premium LIVE THE STRONGER’S PARTY
JAM Project 15th Anniversary Premium LIVE THE STRONGER’S PARTY!
2015年11月29日・横浜アリーナにて行われた JAM Project
15th Anniversary Premium LIVE THE STRONGER’S PARTY のライブ映像商品が
豪華特典映像付きで待望のリリース決定!!
4時間にわたり39曲演奏したその全てを収録!熱狂のライブを5.1chの臨場感溢れるサラウンドで再現!
7月から行われる全国ライブツアーのチケット先行予約案内も封入されます!
超必見の映像特典付き!
・「JAM Project 15th Anniversary Premium LIVE THE STRONGER’S PARTY」の
ライブメイキング&神戸公演ダイジェスト
・代々木公園で行ったフリーライブダイジェスト
・サンフランシスコ渡航記
など、大ボリュームで収録!
<商品情報>
JAM Project 15th Anniversary Premium LIVE THE STRONGER’S PARTY LIVE BD
2016.5.11Release!
LABX-8139~8141
¥8,500(税抜)
JAM Project 15th Anniversary Premium LIVE THE STRONGER’S PARTY LIVE DVD
2016.5.11Release!
LABM-7184~7186
¥7,500(税抜)
先行LIVE映像「THE HERO!! ~怒れる拳に火をつけろ~」
そのアニバーサリー公演は、どうしようもないぐらい「熱く・楽しく・激しい」“STRONG PARTY”の名にふさわしい240minutesだった!
新横浜駅から連絡通路を歩き、公演会場である横浜アリーナに向かう。全国から集まったであろう多くのファンが、天候にも恵まれたアリーナ近隣で語り、記念撮影をし、物販に長蛇の列を形成し、テレビカメラまでが回っている。海外から遠路はるばる来日したであろう外国人ファンも見受けられる。リーダーである影山ヒロノブ愛用のロードバイク(競輪用自転車で有名なM.マキノサイクルファクトリー社製の特注品・シマノ社製の最高級コンボ デュラエースを組んだ、超本格仕様)も展示され、横浜アリーナ外周は、決勝レースの当日さながらの熱気に包まれていた。
会場周辺をレポートした筆者は、関係者入口より記念公演の目撃者となるべく指定された席に向かう。視察を兼ねてプライベートで観覧させて頂いた神戸公演では、アリーナのかなり前方の位置であった為、実感がなかったのだが、後方のスタンド席から観る会場は当然のことながら非常に広い。野球観戦にでも来たかの様な感覚だ。そして客席を見下ろすと、オーディエンスは様々なJAM projectやソロメンバーのTシャツに袖を通しているのがうかがえる。通常のツアーであれば、そのツアーのTシャツを着ている人が多い印象が残っているが、この日は少々趣が異なるように思えた。バンドの15周年に各々が思いを馳せた結果であろうか?現在までに販売された新旧のオフィシャルTシャツや手作り衣装など、今まで観たJAM projectの公演の中で、最もヴァラエティに富んだ出で立ちが見られた様な気がする。このような光景を目にすると、改めて本公演が「記念公演」であることを実感できる。
影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、奥井雅美、福山芳樹
サイリウムやブレードの海は、アニソン系のライヴではもはや定番かもしれないが、ここまで興奮を掻き立てられる紅蓮に染まった横浜アリーナを筆者は観た記憶がない。「今日もとんでもないライヴになる」そう確信させてくれるかのような壮観さである。この光景を観て、JAM projectのメンバーは何を思って待機していたのだろうか…その様な事を考えていた時だ…紅いブレード群は一瞬その勢いを弱め「オオ~~」という大きな歓声が再び上がった。ついにアニソン界のスーパーユニットJAM project Into the Arenaである!まるで格闘家がリングへ向かうように、ブレードで染まるアリーナの両サイドに設けられた花道へ、影山ヒロノブと遠藤正明が赤い花道から、青い花道から福山芳樹・きただにひろし・奥井雅美がゆっくりと中央のステージへと向かう。そしてバンドステージには、ツインギターを含む5人のストロングなミュージシャン達が君臨する。
奥井雅美の「はばたけ空へ…」の歌声が聴こえた瞬間、オーディエンスのリミッターは完全に解除される。キックオフチューンはTVドラマ『トミカヒーロー レスキューファイアー』OP主題歌「レスキューファイアー」だ。オーディエンスのパッションが会場中に炸裂する。この曲は“超火災をレスキューファイアー(作品に登場するレスキュー隊)が爆裂的に鎮火”するというストーリーを象徴するようなナンバーであり、初っ端からパイロ(火柱)がガンガン上がり、燃える様なステージ。5人が歌う様は「レスキューファイアー」の世界観そのものだ。JAM projectのリーダーで長老と呼ばれる影山ヒロノブは1曲目から自らを鼓舞するようにジャンプ・ジャンプ・ジャンプの連続だ。低空飛行の様ではない、全力跳躍だ。54歳という年齢をまったく感じさせないエナジーで、早くも体を張ってリーダーシップを炸裂させている様に見える。そしてJAM projectのお約束である“motto motto!”のコール&レスポンスが遠藤正明、福山芳樹の順で放たれる。遠藤正明が「魂揺さぶる 想い 解き放とうぜ ヨコハマ~~!」と骨太なハイトーン張り上げれば、福山芳樹はmottomotto! をハイトーンで思い切りシャウトし、会場のテンションを上げてゆく!1曲目からJAM projectはオーディエンスの想像を超えた勢いだ。
「爆沈 完了」の言葉通り、炎が鎮火した会場の一瞬の静寂に、ダークなディストーションギターのリフが会場を再び緊張させる。そしてバズーカが炸裂すると同時にきただにひろしの I’m a exciter!! のハイトーンシャウトが響き渡る。オーディエンスのシナプスを再び興奮状態に引き戻す。PS2ゲーム『スーパーロボット大戦Z』OP主題歌「Crest of Z’s」だ。JAM projectはステージに横1列に並び、短めのリリックをリレーしてゆく。サビの部分ではダンサブルなリズムに合わせ、オーディエンスは体を揺らし、力みなぎる振り付けはブレードを持ちながらの披露。JAM projectのブレードパフォーマンスはヘヴィメタルファンが拳を突き上げるかのように振りかざされる。これは近年のJAM projectの音楽性を象徴するヘヴィメタルとアニソンライヴで観られるブレードの海との融合ではないだろうか。まるで映画のヒーローが燃える拳を突き上げるかのような、何とも形容しがたい強力なエナジーが放たれて、異次元空間のようだ。
続いてTVアニメ『ノブナガ・ザ・フール』OP主題歌「Breakthrough」。時折、きただにひろしと福山芳樹が対峙して歌い、ブレードは赤と青が半々になる。そしてTVアニメ『ノブナガ・ザ・フール』挿入歌「Merverick」へ。ドラマー青山英樹の速く正確でカミソリの様にキレのある2バスの連打を基調とした圧巻のドラミングと、重厚荘厳なコーラスワークは本場ドイツのパワーメタルバンドを一瞬思い起こさせる。しかしここに紅一点奥井雅美のヴォーカルが華を添えることでJAM project独自のメタリックアニメソングとなる。強烈なリズムに負けず劣らず、オーディエンスはブレードを振りかざし、まだ前半なのにオーディエンスの体力は大丈夫なのか?と心配になるほどのテンションだ!来場のお礼MCは影山ヒロノブから。「改めましてJAM projectで~す、みんなのおかげの15周年です」「今日はみんな横浜アリーナに集まってくれて本当にありがとう!」「360°ステージから見る、みんなの姿はサイコーです。ちなみに僕は神戸の生放送で365°と言ってしまいました(笑)。ちょっと多かったけど、それぐらいの気持ちです!」
影山ヒロノブと同じく結成当時からのメンバーである遠藤正明にバトンを繋ぐ。「コンバンハ 遠藤です!」“えんちゃ~ん”という歓声がしばしこだまし、「元気ですか~」「後ろ元気ですか~」「コッチ元気ですか~」「元気ですか~」と四方のオーディエンスに投げかけ、最後に「365°!いや360°どっからでも今日はかかってきなさ~い!(笑)」。次はきただにひろしが、「みなさんこんばんは、絶好調きただにひろしです!」「15周年の本当に記念すべきライヴ支えてくれた皆さんと共に楽しめるという事で…うれしいです」「しかも見てこのセット凄くない?最初から火 あち~よ。だけど本当にこういうライヴを体感できるのが嬉しいです。外はもうめっきり寒くなってきたけど、今日ここ、横浜アリーナは世界一アツいんじゃ~!」と山口県出身らしいイントネーションで舌好調なMCを締める。奥井雅美へ繋ぎ、「みなさんこんにちは 奥井雅美で~す!」「私は今日凄く楽しみにしていたんですけど、東京近郊以外にも色んな地方から、世界の色んなところからも来てくれているみたいで、ありがとうございま~す。みなさんと一緒に今日は盛り上げたいと思います!」。
福山芳樹は「ようこそヨコハマーー!!ヨコハマと言えばラーメンです、ラーメンと言えば福山芳樹です」などラーメン大好きMC。「SKILLの後のラーメンはうまいぞ~!今日はラーメン2、3杯分のカロリー消費して貰うからな~!」と持ち前のエッジの効いた高い声が響き渡った。しょうゆとんこつの様な、1杯で2度おいしいMCで場内は大歓声と爆笑が入り混じる。最後の締めはリーダーの影山ヒロノブ。「カゲヤマで~す、長老で~す。皆さんもよく知っているように、今回のライヴは西日本の神戸で1回、今日の横浜の1本だけです」「神戸も凄く素晴らしかった。精神的にも体力的にも、燃え尽きて灰になりそうでした。全てが素晴らしかったんですけど、唯一自分に関して反省しました。それは…ナゼか靴が重かった(笑)」「なので僕は神戸が終わってから靴を買った、かるい~~!!今日は天気もいいし、雨男も絶好調です」「みんなと一緒に燃え尽きて、この15周の記念コンサートを忘れられない一夜にした~い。みんな大丈夫か?」「メチャクチャ長丁場だぞ~ 体力は大丈夫かい?それでは早速コンサートに戻ります!」
GAROスペシャルメドレーのファーストチューンは「EMERGE~漆黒の翼~」だ。遠藤正明の歌いだしから始まる同曲は『牙狼〈GARO〉~GOLD STORM~翔』第2クールOP主題歌。GAROシリーズは単体でベスト音楽アルバム(GARO 黄金歌集)が2枚発表されるなど、作品は勿論、音楽の人気も凄まじいものがあるのだ。短く印象的なキーボードのイントロが聴こえGARO GARO GAROというキャッチーな前サビに移行。TVアニメ『牙狼〈GARO〉~炎の刻印~』OP主題歌「炎の刻印~DIVINE FLAME~」だ。オレンジ色のブレードの海は壮観で、曲から曲へのジョイントが実にスムーズで見事だ。フィードバック奏法のギターが流れ、重厚なコーラスが響き渡ると、特撮ドラマ『牙狼〈GARO〉~闇を照らす者~』後期OP主題歌「一触即発~Trigger of crisis~」。この曲はやや短めで締め、哀いを帯びたピアノの調べが聴こえてくる。Sg「炎の刻印‐DIVINE FLAME」カップリング「WANDERERS」・・・これは一転してレクイエムの様なミドルテンポのじっくり聴かせるナンバーだ。
一転ハッとさせられる…アップテンポなTVドラマ『牙狼〈GARO〉~MAKAISENKI~』後期OP主題歌「我が名は牙狼」にチェンジし、GAROの原点ともいうべき楽曲TVドラマ『牙狼(GARO)』OP主題歌の「牙狼」が満を持してプレイされる。オーディエンスがGAROの世界観に酔いしれていたところにビッグサプライズが起こる。なんと青い花道より黄金の出で立ちの“牙狼”が登場!牙狼はステージに上がり、四方八方で闇を斬って斬って斬りまくり、ステージ上でライヴSFX(特撮)を披露してみせた。身長190㎝はあろうかという“リアル牙狼”はその大きさや重厚な装備にも関わらず、素晴らしいクイックネスを見せオーディエンスを驚かせた。ラストの「GARO」の部分で牙狼が剣を振りおろすタイミングに合わせ演奏は一度止む…月の光に照らされるかの様な照明の元、遠藤正明がステージ中央でラストのアカペラをキメる。遠藤正明の哀愁を帯びたアカペラが会場に広がる大きな闇に光を与えるかのようなGAROスペシャルメドレーのラストであった。音楽(聴覚)と映像(2D)と特撮(3D)という、JAM project独自のコラボレーションに感動!
遠藤正明は「こっからいきますよ~地味に体力を奪う、確実に体力を奪う、タオルを回す時間がやってまいりました~!」「回してくれますか~?回せるかヨコハマ~1つになろうぜヨコハマ~愛し合おうぜヨコハマ~!」とタイトルコール。2008年発売のアルバム『Get over the border』収録の人気オリジナル曲「ハリケーンLOVE」。この曲でタオルを回せるのが久々なのか、オーディエンスは狂喜乱舞!きただにひろしはバンドステージ、福山芳樹・奥井雅美が青い花道で、影山ヒロノブ・遠藤正明は赤い花道に陣取り、タオルを思い切り回し、心なしか笑みも観られる。次は、影山ヒロノブの「LOVE YOU LOVE YOU世界は…」の歌い出しで、初期からの人気ナンバーPSゲーム『スーパーロボット大戦α外伝』OP主題歌「鋼の救世主(メシア)」に。ブルーのサブステージの壁面にはJAM projectの初期のロゴが輝き、昔のJAM projectのライヴの記憶が甦ったファンも多かったかもしれない。そしてこの曲独自の、特別なハイライトが用意されている。“スーパー遠藤タイム”とファンから呼ばれる遠藤正明の驚異的なロングトーンだ。サビの「Stop the war!」からキッチリ20seconds(秒)のロングトーンをキメて、怪物ぶりを見せつけた!
初めてJAM projectがダンスに挑戦した曲、本公演の見せ場であることが紹介される。JAM project初めてのオリジナル曲「No Border」だ。ドラムループを大胆に使い、ラップもフューチャーされた同曲は、発売当初はファンから賛否両論の反応があった事を覚えている。しかしこの曲はライヴで披露されてから、その反応が大きく変わった。とにかくその振り付けがムチャクチャにカッコイイのだ。「この曲はCDより先にライヴDVDを観て!」と思わず言いたくなるのだ。そして戦争や紛争が起こる原因となる他者とのBorderを壊せ!といった力強いメッセージの世界観にオーディエンスが引き込まれる。ミクスチャーロックというジャンルに、新しい風を吹き込んだ名曲だと感じずにはいられない。この日もモニターだけでなく、台形に変形を遂げたステージの斜面に歌詞が映し出され、メッセージ色の強い歌詞を噛みしめながら、オーディエンスは振り付けにより曲とのシンクロ率を高める。その様相は、色んな色がありながら、境界線のない「虹」のように思えてならない。ラップでの「No war! No kill! …」といったメッセージは、叫びたいけれど叫べない日常の葛藤を代弁してくれているようで、改めて聴く者に勇気を与えてくれる楽曲であることを認識する。
続いてPS2ゲーム『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』ED主題歌「Portal」。演奏的にノリを出すのが難しいミドルテンポのバラードであるが、素晴らしい歌唱を堪能できた。会場は暗転し、荘厳なSEが流れ、赤い照明、赤いブレードでマグマの中心かのように会場が赤変する。ブラストビートにも似た高速ドラムとシャウトでアニメ『戦勇。』ニコニコ特別OP主題歌「THE MONSTERS」へ。緑のレーザー光線が血管の様に会場内を巡回し、赤く輝くブレードのスウィングは“赤く 赤く 焼き付けられた Engine Power叩き出せ!”の歌詞に見事にマッチする。遠藤正明のハイトーンの独唱も見事に決まり曲を締める。影山ヒロノブが「OKヨコハマ、Clap your hands!」と呼びかけ、オーディエンスはハンドクラップで応える。するとショルダーキーボードを構えたキーボーディスト寺田志穂がステージ中央に登場し、メンバーがステージ各所でオーディエンスをあおる。演奏が一瞬止まり、地を這う様な重くボトムの効いたギターが聴こえてくる。オリジナル曲「SEVENTH EXPLOSION」だ。ミドルテンポの重いリズムの合わせブレードを振る人もいれば、頭を振っている人も居る。遠藤正明に続き、福山芳樹のハイトーンシャウトが横浜アリーナを轟かせ、曲を締める。
さらにオリジナル曲「MAXIMIZER」へ。影山ヒロノブのイアン・ギラン(DEEP PURPLE)を思わせるシャウト気味の歌いだしで火ぶたが切られる。サビに入ると大合唱!タイトル通り、聴く者のテンションをMAXにしてくれるスピードメタルナンバーだ。オリジナルナンバーが続き、「THUB RISE AGAIN」へ。ミドルテンポのダンサブルなリズムが印象的な曲だ。分厚いコーラスから「覚醒X」が始まり、ギターソロ・キーボードソロ・ギター&キーボードのソロハモリというヘヴィメタルの王道スタイルにゾクゾクする!そしてMC。影山ヒロノブは「僕がランティスの社長(井上俊次)と東京に来たのは38年前です(影山ヒロノブと井上俊次は幼少期からの親友であり、アマチュア時代からLAZYのシンガーとキーボーディストと言う間柄である。井上俊次がランティスの社長となった今も、LAZYのシンガーとキーボーディストという関係性は継続している)。その時僕たち16歳だったんですよ。その頃のLAZYっていうバンドのスタッフ、ディレクターやプロデューサーは30代前半だったんです」「それってスゴくない?その当時32、3歳の人達が凄っごい大人に見えたんですね」「今、その時大人だと思った人の歳を遥かに超えてています。半端じゃないくらい超えています!(笑)」場内から“長老コール”が起こる。「でも一つ不思議なことがあって、16歳の時、32歳になれば世の中のことが全部分かるだろうと思っていました。…30過ぎても40過ぎても50過ぎても、そして今日も疑問だらけです」「あと10年経っても俺はいつも色んなことに悩んで答えも分からないまま、ただガムシャラにやってるんじゃないかと思います(笑)」
M01. レスキューファイアー
M02. Crest of “Z’s”
M03. Unlimited Force
M04. Rebellion~反逆の戦士達~
M05. Breakthrough
M06. Maverick~覚醒されし獣~
M07. Generation!
M08. サイボーグ009~Nine Cyborg Soldiers~
M09. 牙狼メドレー(EMERGE ~漆黒の翼~~炎ノ刻印 —DIVINE FLAME—~一触即発 ~Trigger of Crisis~~WANDERS~我が名は牙狼~牙狼 ~SAVIOR IN THE DARK~)
M10. ハリケーンLOVE
M11. 鋼の救世主
M12. 嘆きのロザリオ
M13. Little Wing
M14. The Gate of the Hell
M15. No Border
M16. Portal
M17. メドレー(THE MONSTERS~SEVENTH EXPLOSION~MAXIMIZER~THUMB RISE AGAIN~覚醒X)
M18. Always be with you
M19. HERO
M20. 決戦 the Final Round
M21. Sempre Sonhando~夢追人~
M22. Fight to the end~聖戦~
M23. 鋼のレジスタンス
M24. THE HERO!! ~怒れる拳に火をつけろ~
M25. ヒカリへのカウントダウン
M26. Rocks
M27. GONG
M28. CRUSH GEAR FIGHT!!(encore)
M29. VICTORY(encore)
M30. SKILL(encore)
http://jamjamsite.com/
◆Live Information
<みちのくアニソンフェス2016〜Eastern Gale>
【日時】2016年3月19日(土)16:00 開場/17:00 開演
【出演者】angela / 遠藤正明 / 佐咲紗花 / JAM Project / TRUE (50音順)
【会場】仙台Rensa
【チケット料金】全自由 6,000円(税込)
※3歳以上有料
※入場時ドリンク代別途必要
※整理番号順でのご入場となります。
【公式サイト】http://www.lantis.jp/maf2016/
◆Release Information
2016年5月11日発売決定!
「JAM Project 15th Anniversary Premium LIVE THE STRONGER’S PARTY」LIVE BD&DVD
ヒカルド・クルーズは高校時代、日本に留学した経験もあり、日本のアニメや漫画を翻訳する仕事も行うなど、心から日本のアニメ・漫画、そしてアニソンを愛する男である。曲はオリジナルの「Sempre Sonhando~夢追人~」。ヒカルド・クルーズはステージ中央で、キーの高い同曲を見事に日本語で歌い上げてステージを去る。声量抜群のシンガーが6人もステージに居ながら、今夜は各人のパートをしっかり聴き分けができる素晴らしいコンサートだ。スタッフの素晴らしい仕事に感謝したい。次は懐かしさも感じられるシンセサイザーの旋律と勇ましい歌声が印象的なTVアニメ『スーパーロボット大戦OGーディバイン・ウォーズ-』イメージソング「Fight to the end~聖戦~」に。紫の照明に照らされながら、メンバーは横1列に並び、幻想的なSEの後、遠藤正明の歌いだしから5人のハーモニーへ。PSPゲーム『第二次スーパーロボット大戦Z 再世篇』OP主題歌「鋼のレジスタンス」は、ダンサブルなリズムにブレードを振りかざしながらオーディエンスはある事を待ち望む。この曲には「スーパーロボッートー ZANZANZANZANZANZAN “Z!”」でオーディエンスはZの文字を切る振り付けがあり、会場全体が一体となる。このナンバーには“Z”やアニソンライヴでは定番となっているPPPHなど、古き良きアニソンを想起できるような2つのプロミスが存在する。子どもからベテランのファンまで一体にになれるのが、アニソンの素晴らしい独自性ではないだろうか。
素晴らしい一体感を残した後は、遠藤正明の「ワンパ~~ンチ!」の歌いだしからパイロが上がりTVアニメ『ワンパンマン』OP主題歌「THE HERO!!~怒れる拳に火をつけろ~」が放たれる。サビの「HERO!」のワードに合わせてパイロが上がる演出に、オーディエンスのテンションも上昇!レポートを書きながら筆者も思わず拳を振り上げそうになる程、カッコいいの一言だ。続いてはグッドスマイルカンパニー「創立10周年記念」ソング・CMソング「ヒカリへのカウントダウン」。福山芳樹ときただにひろしは花道でオーディエンスを煽りながら歌う。遠藤正明はオーディエンスに「跳べ~!」と叫ぶ。ギタリストTAKEOがギターソロをステージ中央で披露。影山ヒロノブの「YEAH AH!」のシャウトで曲が締められると、そこに奥井雅美と遠藤正明によるハイトーンのフェイク。そしてヒカルド・クルーズが再び登場し、熱血系の名曲PS2ゲーム『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』 OP主題歌「Rocks」!影山ヒロノブは、全身全霊、まさに身を削るような「スーパーロボ!」コールで、約17000人のオーディエンスを牽引する。オーディエンスも負けずに、開演から約3時間経っても、底なしのスタミナで「スーパーロボ!」コールをステージへ。この曲のハイライトは“全て”と言いたいところだが、何といっても間奏に入ってからの「スーパーロボ!」の怒号の様なコール&レスポンス、40節はあろうかというスーパーギターソロとそれに対するOiOiコールだ!
超激アツの「Rocks」が終わると、影山ヒロノブが「ラスト!」とコール。オルガンのイントロが聴こえてくる。PS2ゲーム『第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ』OP主題歌「GONG」だ。「胸に 込み上げてく…」と遠藤正明が歌いだすと、すぐにオーディエンスに向かってマイクを向ける。そう、オーディエンスは最初から歌詞をほぼ暗記し大合唱しているのだ。オーディエンスを時折あおり、大合唱を聴きながら奥井雅美が高音部をアシストしたりしながらもオーディエンスはAメロまでを完唱する。BメロからはJAM projectが通常通り歌唱するが、それでもオーディエンスの大合唱は止むことがない。JAM projectと最後まで歌いきる!そんな覚悟がスタンド席にまで伝わってくる。「motto motto!!横浜アリ~ナ~!」と最後の曲を、全力で燃え尽きるぞと言わんばかりに今日一番のアジテーションをオーディエンスに浴びせる!全ての曲が終わり、大声援の中、各メンバーへの賛辞や歓声を受けながらJAM projectはバンドステージの袖を通り、会場を後にする。だがこれで全てが終わった訳ではない。JAM projectのコンサートではアンコールは「アンコール」を連呼するのではなく、「motto motto!!」を連呼するのだ。これは誰が決めたという訳ではない。何人かがアンコールの代わりに「motto motto!!」コールを叫んだことがライヴ中に広まり、いつの間にか定着したのだ!
シンフォニックなイントロが聴こえ、オーディエンスは手でVサインを作り高々と掲げる。赤いブレードを2本持ち、Vサインを作る人も多く見られる。ステージに目を移せばJAM projectもステージ上でV字に隊列を形成している。PS2ゲーム『スーパーロボット大戦MX』OP主題歌「VICTORY」!この曲には忘れられないエピソードがある。実は2011年にサッカーアジアカップで日本が優勝を決めた時に(選曲はアジアサッカー連盟の担当者)スタジアムに流れた曲なのだ。その為、ファン以外の方でもご存知の方が多いかもしれない。当時はサッカー日本代表が勝利した上に「VICTORY」が流れているという事で、ファンのみならず、「中東カタールで日本のアニソン流れる!」とスポーツ新聞まで賑わした事を筆者は明確に記憶している。奥井雅美のジャンプで曲は締められ、再び地球の裏側から来た男ヒカルド・クルーズが登場する。ここで影山ヒロノブからTV番組『YOUは何しに日本へ?』の取材が入っている事がアナウンスされる。開演前のテレビ取材はこれであったのかと今更ながら気付く。ブラジルとチリから遠路はるばる来日したファンがモニターに映し出され歓声が起こる。そしてメンバーのラストMCへ。結成当初からのオリジナルメンバー遠藤正明は、「15周年…僕は最初からいるんですが、色んな事がありました。野外のライヴは大体、雨」「神戸大学の学園祭、折角呼んでくれたのに雨。野外のライヴイベントに呼んで貰った時はなぜか出番の時だけ雨」「ついこの間の代々木のフリーライヴの時は、台風直撃、しかも2つ!(笑)」と語る。
きただにひろしは、「明日の11月30日は僕のソロデビューした日で、丸21年になります」「今日はJAM projectの15周年に乗っかろうと思って…こんな、楽しいライヴが出来て嬉しかったです」と語る。奥井雅美は、「会場を見渡してみると、みんなタオルとかTシャツとか着てくれていて、たくさんの人達に応援していることを実感しています」「私と福ちゃんが加入して13年、12年?その間に福ちゃんケガしたり、病気したり、色々やりましたけど、これからもみんなで健康に気を付けあって、アドバイスし合って、一日でもたくさん歌えるように、またこうやってライヴが出来るようにまた明日から精進してまいります」と語り、福ちゃんこと福山芳樹へ。「今日は楽しかった。なんかこうやって観えるとみんなの顔がよ~く見えるんですよ」「(会場が)デカそうなんですけど、奥の方まで見えないようでよ~く見えるんですよ」「多分みんながイチバンいい顔をしていると思うんです。その笑顔のど真ん中に居られる事が、本当に幸せです」「SKILLを歌ってラーメン喰おうぜ~!」と最後に叫び、数々のトラブルを乗り越え、その事を回想しながらであったのであろうか、一つ一つ噛みしめながら話す姿が印象的。次はヒカルド・クルーズが、「1999年に日本から(母国へ)帰りの飛行機に乗る前に、JAM projectのファーストシングルを買いに行きました」「ブラジルに帰って、いつかアニメソング、世界中に広がって欲しいなと思って、色々イベントとか雑誌とか創ってました」「みんなのおかげで、そして世界中にいるアニメソングファンのおかげで、この音楽ジャンルが日本だけじゃなくて、このPlanet earth(地球)の物になりました、サイコーです」と語る。
そして「長老、長老」という歓声が聞こえる中、リーダーの影山ヒロノブ。「今日は2つだけ言わせてください」「この間、2016年というコンサートホールがなくなるという問題について記者会見に駆り出されました」「そういうせいもあって、最初はJAM projectは春の終わりぐらいからやりたかったんですけど。夏から秋にかけては年内いっぱい大きいツアーやります!」「そのツアーが始まる前に久々オリジナルアルバム出します!」「みんなサイコー!365°サイコー!2015年ありがとう!2016年かかってこいよ~!」と締め、JAM projectのアンセム「SKILL」(PS2ゲーム『第2次スーパーロボット大戦α』OP主題歌)へ。Bメロではその言葉の通り、オーディエンスは全力でジャンプし、「motto motto!!」を叫ぶ。JAM projectの宣伝部長といわれるきただにひろしが、「部長」と書かれたプレートを首から下げ、世界各国語の“ありがとう”のコール&レスポンスが続く。さらに「motto motto!!」のコール&レスポンス!そして「バーン!」と弾ける音がして、金色のテープが天井に向かって発射。最後はJAM projectの勇ましいコーラスと、遠藤正明が得意のロングトーンをキメて、福山芳樹がハイトーンのシャウトで見事にアンセムを締めた。影山ヒロノブが「みんな本当にありがとう、俺達のファンはサイコーです!」と、バンドメンバーを含めた全員で万歳三唱。エンディングSEとして「Only One」が会場に流れ、鳴り止まない拍手と声援に応えながら、メンバーはステージを下りる。JAM projectの史上最強のライヴ余韻に浸りながら、横浜アリーナは徐々に人が消えていった。
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