■東京事変『Hard Disk』初回完全限定生産　コンプリートCD-BOX
 
去年の解散コンサートからほぼ1年、東京事変が全音源のコンプリートボックスを出す。内容は既発表の『教育』『大人』『娯楽』『スポーツ』『大発見』『color bars』『深夜枠』のアルバム7タイトルに加え、シングル収録曲と未発表曲「BON VOYAGE」を収録した特典CD『Recovery Disc』の計8枚セットだ。解散後の去年8月に発表された『深夜枠』がカップリング集で、この時点でアルバムにはなかった音源が集められていた訳だが、今回の特典CD『Recovery Disc』により、全音源が揃った形となる。この他にも52頁に及ぶ写真集と、音源や写真のデータをインストールした特典USBメモリーも付属する。
 
『Recovery Disc』のうち未発表曲「BON VOYAGE」以外は何らかの形で既に発表されて来たものであるが、「put your camera down」が「閃光少女」の別バージョンだとは知らなかった。これはアナログレコードでしか発表されてなかったため、知らなかった人もいるのではないだろうか。その他の曲もダウンロード限定だったりして、なかなかそちらに手が出なかった人もいるだろう。「BON VOYAGE」はH是都Mがピアノを演奏、浮雲が歌うという、通常の東京事変の曲からすると毛色が違う曲だ。しかも、本来なら重なるはずもない第一期のメンバーと第二期のメンバーの共演というのだから、ファンにとってはたまらないのではないだろうか。
 
アルバム7タイトルはすべて持っているというコアなファンも、特典CDと写真集、USBメモリーをゲットして欲しい。これまでアルバムを2～3枚しか持ってなかったという人ならば、¥21,000で全音源を手に入れられるのだから、重複があったとしても是非買うべきだと思う。林檎好き、事変好きには、いずれにしても嬉しいコンプリートボックスだ。
 
 
■東京事変『Golden Time』ミュージック・クリップ・セレクション　DVD／Blue-ray
 
東京事変のミュージッククリップのうち、ファンに人気の高いものを集めた映像集である。コンプリートCD-BOXと同時発売だ。ファンに人気のものを集めたものであるからして、映像のベスト盤だから、内容はとてもよい。ほとんどの人にとってこれを聴きたかった、これを観たかったというものが、はずれなく納められているだろう。
 
最初に入っている「群青日和」は、林檎がとにかくカワイイ。汗をかいた様な感じも、とても色っぽい。筆者は曲も好きだし、これは何度も観たくなってしまう。林檎が最後に笑って口を抑えているのには、こちらもニヤリとしてしまう。「修羅場」はアルバムバージョンではなく、シングルバージョンだ。このシングルバージョンは今回コンプリートCD-BOXの特典CD『Recovery Disc』にも収録されているのだが、アルバムバージョンよりもこちらの音源の方が好きという声をよく聞く。これに映像がつくのだから、嬉しい。白を基調とした映像は不思議な世界観で、観ていて引き込まれる様だ。「能動的三分間」では映像の左端にタイムコードが出ており、曲のテンポがBPM120であることがわかるし、曲がぴったり3分で終わることも視覚的にわかって面白い。
 
書きたいことはまだまだあるのだが、色々書いてしまうとキリがないので、個別の感想はここまでとする。このクリップ集は、ファンならマストだと思う。筆者も「事変ファン」なのだが、もう何度もヘビーローテーションで観てしまう。選曲がバッチリな上、とにかく映像がかっこいい。
 
 
東京事変
http://www.emimusic.jp/tokyojihen/
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