演奏丨2009.10.13
JET FOR TYO
2009年9月23日、KOENJI HIGHにてTYOとJET LAG MAKERSによるライブイベント『JET FOR TYO』が行われた。TYOは元THE YELLOW MONKEYのべーシスト広瀬“HEESEY”洋一(Bass:以下HEESEY)率いるバンドで、メンバーはかつてANTHEMに所属していた前田“TONY”敏仁(Vocal:以下TONY)と大内“MAD”貴雅(Drums:以下MAD)、そして今夜初お披露目となる新メンバーの岡田“OKAHIRO”弘(Guitar:以下OKAHIRO)の4人。TYOのライブは実に115日ぶり。しかも今回は新生TYOになってから初のライブということで、メンバーも相当熱が入っている様子。さあ、今宵はいったいどんな夜になるのだろうか?!
照明が落ちると、ヒューッと高い歓声が響いた。会場を埋め尽くしているのは、七割が女性のオーディエンス。じっとステージを見つめ、バンドの登場を今か今かと待ちわびている。
今夜最初にステージに登場したのはJET LAG MAKERSのメンバー、HIDEKI (Vocal & Guitar)、ONOCHIN(Guitar)、YUJI(Drums)、そして平石一成(Bass)の4人。ライブは「Over Works」からスタート。今夜黒い衣装でキメたHIDEKIは体を大きく揺らし、リズムを取るオーディエンスと一緒に左右に揺れるわ、ONOCHINと肩を組んで歌うわ、冒頭からこんなにヒートアップしていいのだろうかと思うほどパワー全開!ハコいっぱいにひしめき合ったオーディエンスは、一緒に歌詞を口ずさみ、サビ部分でHIDEKIとONOCHINがハモればそれに合わせて人差し指を突き上げる。かと思えば、しっとりしたナンバーになった途端、今度は誰もがうっとりした表情で静かにHIDEKIを見つめていた。ライブが中盤に差し掛かる前に、バンドは完全にオーディエンスを虜にしてしまったようだ。
「Ready to Rock」が始まると、「Ready to Rock!」の叫び声とともに、会場がひとつになった!ライトが激しく点滅する中、オーディエンスはこれでもかとジャンプを繰り返す。ライブハウスはもはやダンスフロア状態。「Na-Na-Na」では、HIDEKIの「Na-Na…」の声に続いて、オーディエンスも「Na-Na…」と叫び、HIDEKIの合図でオーディエンス全員がジャンプ!またもや会場が大いに揺れた。曲を追うごとに一体感を増すJET
LAG MAKERSのステージ。最高潮のテンションは、ラストソングまで続いた。

【JET LAG MAKERS 公式サイト】
http://www.jetlagmakers.com/
01. Over Works
02. Low Rise Pressure
03. EROTICA
04. 灰色の空の下で
05. Ready to Rock
06. Go Go Sacrifice
07. Na-Na-Na
08. Get High
09. FREE
JET LAG MAKERS
FLIGHT PLAN2009+〜フライトォ! イッッパーーツ!!〜
2009年11月06日(金)下北沢 Daisy Bar
2009年12月05日(土)本八幡 route14
2009年12月25日(金)神戸 チキンジョージ
2010年01月08日(金)渋谷 La.mama
お問い合わせは各会場まで
転換が終わり暗転すると、途端に大きな歓声が起こった。いよいよTYOのステージの始まりだ!まずはMADがステージに現れ、続いてOKAHIROとHEESEY、そして最後にTONYが登場。最前列の女性ファンたちが、ステージに向かって大きく手を伸ばし、4人を迎える。
ライブは「TOKYO NIGHTMARE」からスタート。TONYは大きな歓声を一身に浴びながら、大きく手を振り上げて手拍子を煽り、冒頭からハイテンションでライブを盛り上げる。これがTYOのステージだ!と言わんばかりの勢いだ。オーディエンスも決して負けてはいない。待ち切れなかったフラストレーションを一気に解消させるかのように声を張り上げ、リズムに乗って大きく体を揺らしている。取材で来ているこちらも、思わず会場の雰囲気に飲み込まれて縦ノリだ。
「PLEASURE TOY」では、TONYが腰を振って踊り出した。そのセクシーな腰フリを目の当たりにした最前列のファンは、少しでも彼に近づこうと必死に手を伸ばす。TONYはジャンプしながらファンを煽ったり、OKAHIROの頬にキスをしたりしてここでも大暴れ。それを見たオーディエンスもなんとかそのテンションについていこうと縦揺れで応える。またもや興奮度MAXのステージング。二階席からフロアに視線を落とすと、そこには大きなヘッドバンキングの波ができていた。
今夜のラストソングは「DIG IT UP」。ファーストアルバム「超」の発売に先駆けて、ライブ当日の今日から先行配信が開始されたばかりの曲だ。「DIG IT UP!」というHEESEYの叫びが会場に響くと、ワーッ!と悲鳴のような歓声が。そのダンサブルなサウンドに、オーディエンスはノリノリでステップを踏み出す。OKAHIROとTONYはじゃれ合いながら一緒に床に倒れ込み、ステージ上はもう錯乱状態。そんな中、オーディエンスは「DIG IT UP!」と叫び続けて手を突き上げる。これほどまでに一体感のあるライブは、そう見たことがないかもしれない。
アンコールではMADを先頭に、メンバーがビール片手に登場。前方の観客と乾杯を交わし、今度はメンバー同士で乾杯。激しいステージングとは裏腹に、親しみのあるTYOの素顔がちらりと垣間見られた。ところが「BEER OR DIE」がスタートするやいなや、再びフロアは激しい縦揺れで埋め尽くされた。これで終わるのはもったいない!ここまでのエキサイトはなかなかないぞ!そう思わせるほどの熱気が最後まで溢れ返っていた。
とても平均年齢46.5歳とは思えないエネルギッシュなライブを披露してくれたTYO。若い女性ファンが多いのも納得の、最高にパワフルなステージを見せつけてくれた。10月21日にはファーストアルバム「超」がリリース、そしてそのアルバム発売記念の全国ツアー「TYO 〜JAPAN TOUR 2009〜 SUPER-HYPER-ULTRA-EXTRA」が10月25日から始まる。クールなオトナの魅力と若さ溢れるエネルギーを併せ持つ彼らのステージに、この機会にぜひ酔いしれてみてはいかがだろうか。
SE『IMMIGRANT SONG』 by LED ZEPPELIN
01. TOKYO NIGHTMARE
02. 愛されたい
03. RUNAWAY TRAIN #9
04. ビター スウィート メロディー
05. DON’T THINK, FEEL!
06. PLEASURE TOY
07. KILL ME GENTLY
08. FALLIN’ DOWN SLOWLY
09. OLD CHILD ’09
10. DIG IT UP
TYO 〜JAPAN TOUR 2009〜 SUPER-HYPER-ULTRA-EXTRA
2009/10/25(日)横浜 SUNPHONIX HALL
2009/10/31(土)福岡 DRUM SON
2009/11/01(日)広島 CAVE BE
2009/11/03(火)神戸 チキンジョージ
2009/11/07(土)宇都宮 KENT
2009/11/13(金)札幌 BRITS BEAT CLUB
2009/11/14(土)札幌 SUSUKINO 810
2009/11/23(月)仙台 HooK
2009/12/05(土)大阪 SOMA
2009/12/06(日)名古屋 ell. SIZE
2009/12/12(土)渋谷 club asia
お問い合わせは各会場まで