FEATURE丨2009.04.28
買う前に知りたい!ロック情報誌あれこれ!
ロック情報誌は町の書店やネット上でも気軽に手に入ります。お気に入りを毎号欠かさず買っている方も、興味ある特集の時だけ買う方も、しばらく雑誌は買っていない方も、ゴールデンウィーク突入前に、今一度ロック系の情報誌チェックをしてみませんか?
「見たい」「読みたい」「手に入れたい」今すぐ買えるお気に入りのロック情報誌が見つかるかも。ゴールデンウィークの散歩やごろ寝のお供に、ビースト編集部が最近チェックしたロック情報誌をご紹介!
※アルファベット順 ※月刊誌は閲覧時に最新号に切り替わっている場合があります。


650円(月刊)
剛 紫/GLAY/ゆず/ポルノグラフィティ/ナイトメア/BREAKERZなどの特集。アリス九號/藍坊主/VAMPSなどの記事と、尾崎豊スペシャルがあります。

1260円
吉井和哉のロングインタビュー特集の他、エレファントカシマシ/Dragon Ashなどの特集と、フォークの神様岡林信康のインタビューもあります。

1260円
AC/DC大特集。インタビューはもとより、解説・検証の総力特集となっています。洋楽中心のコレクターズ向けの内容が充実しています。




650円(月刊)
ガールズバンド特集。パンク/ハードコアを中心にした情報が充実しています。スラッシュメタルなども紹介する個性的な記事が掲載されています。


680円(月刊)
RADWIMPS/the HIATUS/GLAY/9mm Parabellum Bulletなどの特集。「3日間で完全制覇! GWにカッティングをマスター!! 」という企画もあります。


800円(月刊)
THE PRODIGY/MADINA LAKEの特集。ニュース・インタビュー・対談と情報が充実しています。ラウド&ミックスチャーロックが多く掲載されています。



600円(月刊)
ERIC CLAPTON JEFF BECK/Evolution of PRS/HOTEI GUITAR COLLECTION 72などの特集。海外アーティストの機材を紐解く新連載などもあります。

650円(月刊)
サマソニ&フジ・ロック、今年はこうなる!と、U2/OASISなどの特集。洋楽ロック専門情報誌なので、海外アーティストのインタビューが充実しています。

600円(月刊)
エレファントカシマシ/細美武士/チャットモンチー/フジファブリックなどの特集。ROCK IN JAPAN FES.2009出演者第一弾発表もあります。

1260円(ムック)
シド・ヴィシャス特集。特別インタビューと、山口雅也/仲井戸麗市/ダイナマイト・トミー/三代目魚武濱田成夫などのインタビューで構成されています。




ここに登場しない雑誌もありますが、ゴールデンウィーク前に編集部が入手したものをご紹介しました。書店により品揃えが違うため、必ずしもすぐ入手ができるとは限りませんが、このゴールデンウィークは書店へと足を運ばれてはいかがでしょうか。
また「指名買いしたい」という雑誌がありましたら、ネットショッピングでも購入可能な雑誌ばかりなので、各ショッピングサイトで検索してみてください。出版社の直販という方法もありますので、入手は問題なくできるはずです。
今回多くのロック情報誌を手にしてみて、各誌それぞれに工夫をされていて、特集の内容はもちろん、小特集や企画物まで読み応えのあるものばかりでした。また連載物も各誌個性的な内容となっており、各誌編集部のがんばりが伝わってくるものでした。
昨今、出版業界の不振はニュースにも頻繁に登場するネタです。ロック情報誌も休刊・廃刊となったものがあり、ビジネスとして不振であることに変わりはありません。ロックインフォメーションを雑誌に求めていた時代はすでに終わりを告げています。
この10年の時代変化の象徴、インターネットで得られるインフォメーションは膨大で、かつ物凄いスピードで世界を駆け巡ります。しかし正確ではない誤ったインフォメーションも多く流通しています。
イージーに手に入ったインフォメーションをどう活用するか(どう判断するか)は、受け取り側に委ねられますが、アーティスト発信のブログ等を含め、正しいインフォメーションもイージーに手に入ります。大切なことは、これから無くなることのないインターネットを通じたインフォメーションを、どのように活用していくかだと思います。
音楽業界では、すでにダウンロードビジネスが世界的な流れを形成しています。CDが売れないのは世界共通の話となっています。良いか悪いかではなく、業界として時代の流れを受け入れざるを得ない状況です。古きよきアナログレコード時代、数年前まで主流だったデジタルCD時代、そしてこれからはデジタルデータ時代となり、これは変えようのない音楽のマーケットの歴史です。
イージーな時代に従来のロック情報誌がやるべきことは何なのか、そしてそれをどこまで明確にできるのか。それが出版不況を乗り切るために、ロック情報誌が抱える共通の課題ではないかと思います。