FEATURE丨2019.04.09
BEEAST太鼓判シリーズ第46弾アーティスト「CHOKE」
本誌BEEASTが自信を持ってプッシュする太鼓判アーティストの特集、第46弾はCHOKE。究極の異端児音楽集団「CHOKE」覚醒の時!問題作リリース解禁。そして、赤羽ReNY開催フェスに参戦決定!!「ヤバいよ、こいつら!!」「常識的な音楽スタイルが通用しないよ」と言いたくなるCHOKEインタヴュー。バンドもお客さんも、とっくに音楽に対してボーダレスになっているのに、頭の固い大人たちがいまだ音楽業界にははびこっている。
よく前煽りで「ヤバいよ、こいつら!!」という言葉を目にするが、一体、何がヤバいのか不明すぎることも正直多い。ここでも、あえて「ヤバいよ、こいつら!!」という言葉を使わせていただくが、CHOKEの場合、その使い方の意味が若干違っている。
4月5日(金)に、CHOKEは2ndフルアルバム『CHOKE2』を発売する。この作品、とにかく楽曲が難解どころか、1曲の中へいろんな音楽要素を雑多にコラージュ(糊付け)してゆく前衛的な表現スタイルを取っているように、その複雑怪奇さに「ヤバいよ、こいつら!!」「常識的な音楽スタイルが通用しないよ」と言いたくなる。あえてジャンル分けをするなら、「ラップ×メタル×インダストリアル×変(態)拍子=前衛ロック音楽」というところか。
CHOKEが今、主戦場にしているのがヴィジュアル系音楽シーン。確かに見た目はヴィジュアル系寄りだ。でも、奏でる音楽はヴィジュアル系好きが求める音楽性とは対極にあるスタイル。そもそもメンバーらが「世の中の常識を逸脱したがる”天の邪鬼”」な性格。ヴィジュアル系に限らず、音楽シーンの中で「これがトレンドだ」という流行りがあれば、それを素早くチェックしては、取り入れながらも逆側にアプローチした音楽性や活動を彼らは常に提示してゆく。
2ndフルアルバム『CHOKE2』に詰め込んだ音楽性面でも、ラップメタル/ミスクチャー=激ロックな音楽好きには刺さりそうに思われてはいるが、その範疇さえ、やはり彼らはだいぶ逸脱している。つまり、どのジャンルにもかすってはいるが属せない。そこにCHOKEの音楽性の面白さがある。そんな、CHOKEのインタヴューをここにお届しよう。


01.Introduction of “CHOKE2”
02.Cradles Puppet
03.Fuck It
04.Stay high-DJ YUTO FLIP-(remix)
05.Bloody Hell
06.The Personal Killing
07.VORTEX
08.Smoke In Me
09.illogical(instrumental)
10.通天閣feat.KVYA NONO,B5,MC龍,AZU#,834,シノ,u($”Casper.),REON,TOSSY(bonus track)
11.BOOMIN'(LIVE)”2019.1.27.東高円寺二万電圧”
B5:CHOKEを結成する以前にそれぞれのやっていたバンドがヴィジュアル系畑や、そこに付随するジャンルだったことが一つ。自分らはジャンルに縛られて音楽を表現しているわけではないように、活動の場所など特に気にはしていませんが、メンバー内でいろんな話をしていく中、「あんな奇抜な音楽をやっているバンドが、奇抜なヴィジュアル系の中にいたら面白いんじゃないか」「奇抜な見た目と奇抜な音楽性の相性っていいでしょ」というところから、今の活動フィールドに落ち着いた感じです。それに、僕らがどう思うが、あの見た目でやっていたら、否が応でもヴィジュアル系というジャンルへ世の中的に組み込まれてしまうので。
REON:B5も言ってたように、そこは僕らの出自も関係していること。僕自身、10代からヴィジュアル系のシーンで活動をしてきた。そのシーンの中で表現してきた音楽性がハードコアパンクのような激しい系だったとはいえ、その音楽性でもメイクをして演っていれば違和感なくシーンに溶け込めれば、何も違和感なく活動をしていた経緯がある。だからCHOKEとして活動を行うときも、音楽性に合わせてシーンを変えるのではなく、当たり前にこのシーンで活動を始めたことだったので。
REON:そこは、意図的にやっている面もあるよね。
KVYA NONO:まわりの人らからいろんな助言をいただくんですけど、僕ら、その助言を真剣に考えるんですね。その意見を突き詰めていく中、「こういうことを言ってくれるということは、きっと他の人にも同じ意見を言ってるのではないか」と思い、それなら尚更オリジナリティの重要性に回帰する。元々がそうやって始まったバンドですから。
 
REON:「やっぱサビはキャッチーな歌メロじゃないとね」と言われてもね。
B5:それって、みんながやっている普通のことじゃない。そんな、さらっと聞き流されてしまったらオリジナリティを出すという面にも繋がらないんじゃないかと…。
REON:けっして歌ものが嫌いなわけではないように、「絶対にやらない」とは言ってないし、CHOKEとしても「有り」な選択肢だけど。まわりに「それでなきゃ駄目」と言われると、逆を求めたくなる。
B5:まわりからは、そういう風に言われます。
KVYA NONO:それが、僕たちめちゃくちゃ売れる気なんですよね。「”ジェント+ラップメタル”こんなかっこいい音楽絶対売れる」って確信があって始めたバンドなので。 そこに打算的な要素は無い。ただ4人が自分達の音楽をかっこいいと思って真剣に制作している。一番評価されるべきバンドのスタイルだと思いますよ。
KVYA NONO:確かにわかりづらいし、一般受けは悪いのかも知れないけど。たとえばの話、イベントライブに出て5-6バンド見ていく中、どれも同じようなノリやアプローチをしていたら、観てる側が「もういいよ」となるじゃない。だったら、そんなところへ自分たちが寄ってく必要はまったくない。
TOSSY:さっきも発言が出ていたように、回りからはよく「売れなくて良いのか?」「もっと売れ線を狙ったほうがいい」と言われるけど。メンバーみんな過去にヴィジュアル系バンドとして活動をしてきた中、散々売れるためのアプローチを。売れるために焦点を絞った活動はやってきたこと。それらをやっても、結局は何も残らなければ、改めて「自分たちが本当に納得のいく音楽を突き詰めていくべき」という当たり前の大切なことへ気づかされた。納得いかないのに、売れるためにお金だけ注ぎ込むよりも、たとえお金なんかなくてもいい。自分たちが本気で演りたい音楽を追求しているほうが圧倒的に幸せなんですよ。
REON:もちろん、今のCHOKEの音楽性を理解出来ないお客さんたちの姿も目にはしています。それでも僕らは、自分が育ってきたヴィジュアル系というシーンを好きでいるお客さんたちを信じたい。それに、活動をするジャンルを変えたところでどうせ異端児扱いされるのなら、何処でやっても同じじゃないですか。しかも、長年ヴィジュアルシーンにいるせいか、今のヴィジュアルシーンの音楽性とかけ離れていようが、いろんな所作へこのシーンで培ってきたものが出てくる。むしろ、ぜんぜん違うジャンルで演るのであれば、それこそアイドルたちと対バンしたいくらいの勢いなんで。
KVYA NONO:僕らアウェイに慣れ過ぎてるのか、対バンイベントのときに生まれる「あきらかに求められてないな」という空気感が結構嫌いじゃないんです。
REON :確かに、お客さんたちも最初は「わかんない」となるんですけど。活動を続けていく中、CHOKEの音楽が少しずつ刺さりだし、今の音楽性を支持してくれる人たちが増えだした。最初は、自分らでも「この音楽性では絶対に仲間など出来ない」と思っていたら、CHOKEの音楽性に惹かれ、支持してくれる仲間のバンドたちも増えだした。CHOKEは、5月に名古屋と東京で「BEEF」と題した主催イベントを行うけど。そこに出てくれるバンドたちには、自分たちも共感を持っていれば、向こう側もCHOKEを支持してくれる人たち。こうやってマインドで繋がりあえる仲間たちがいるのも嬉しいことだなと思って。
KVYA NONO:2ndアルバム『CHOKE2』を出したのが、1stアルバム『CHOKE1』から2年半後になるんだけど。プリプロまで完成した楽曲でも長く聴いてると飽きて来てしまう。でもそれは人間だから当たり前のこと。だからそれをまたいじり出し、どんどん変えていくと、あるところで「コレ!」って思うところに辿りつくんです。無限に再生しても飽きないんじゃないかって形になる。今回は結果的にそれが複雑な形に落ち着くことが多かったんです。それで制作に時間を要してしまった。
B5:あの形のまま演奏しています。
REON:初見じゃない人でもわかんない(笑)。自分らの姿勢は、どんな曲にも振りをつけたがるバンギャたちへのアンチテーゼみたいなものですから。
REON:そういう角度で歌詞を書くのが好きという理由もありますね。(世の中への)問題定義じゃないけど、僕なりに抱えている疑問や不満など、それをぶつけてゆく姿勢はこれからも変わらないこと。
REON:その言葉大好きっすからね。「Fuck」にもいろんな意味があるじゃないですか。「やべぇ」一つの中にさえ、いろんな意味が細かく分けられているように、「Fuck」は汎用性の高い言葉。なので、好んで使ってしまうのかも知れない。
B5:テレビやラジオでは流せない曲がCHOKEは多いけど、別に流れなくてもいいから気にしてないし。
KVYA NONO:ラップメタルやジェントは結成当初のコンセプトなのでもちろん盛り込みたかったのと、自分たちなりの解釈で捉えたハードコア要素を入れたいなと、アルバムを作るうえで思っていました。というのも2017年~2018年は良くハードコアのライブに遊びに出かけてた。そこで人間らしいテンポ感に凄い魅力を感じたんです。僕達はクリックを聴きながらライブをしているのでテンポ感は一定で、でもそれって妙な話で。人が演奏してるなら多少はテンポが変わるはず。でもクリックがあることによってそれが表現できなくなる。人間らしいテンポ感というのは今後のCHOKEの制作には絶対不可欠なキーワードになってくると思う。他にも意図的にテンポを落としたり、ブレイクダウンの展開など急激に変化していく、その展開や変化がハードコアの魅力で。その辺もずっと頭の中にあったので展開の多い楽曲として聞こえるのかも知れないし。
KVYA NONO:結成当初からメンバー内で良く話してるんだけど、音楽的な枠組みなんてどうでもいいし、僕らはそんなの興味もないこと。むしろ、業界人ほど下らない枠組みを決めたがるなと思ってる。バンドマンもお客さんも、ジャンルなどに左右されることなく柔軟に音楽を楽しんでいる。なのにライブハウスやイベンターが、「ヴィジュアル系とミスクチャーやメタルコアなどの音楽を同じイベントに混ぜてもお客さんが混じらないから」と分けたイベントばかりを作りたがる。でも、こっち側からすれば、そういうイベントはすでにやっていることであり、お客さんたちが混じり合っているのも実際に観ている。バンドもお客さんも、とっくに音楽に対してクロスオーバーしているのに、頭の固い大人たちがいまだ音楽業界にははびこっている。そこが変われば、「なぜCHOKEがヴィジュアル系にいるのか」という疑問を持つ人だっていなくなるはずなのに…。
B5:演る方も、観る方もジャンルなど気にしてないのに、勝手に区切られてしまう。それも妙な話だなぁと思って。
KVYA NONO:わかりやすく言うなら、音楽フェスこそ、それが顕著に現れている場。ラップとガレージバンドが一緒にやったり、EDMのDJとメタルバンドが同じフロアーへ当たり前に並んでいる。すでにメジャーシーンのほうがボーダレスなことをやっているのに、本来面白いムーブメントを起こすアンダーグラウンドなシーンのほうが保守的になっている。
B5:それが1999年という時代ならまだしも、すでに2019年なのに、お前らは一体何をそんなにまでして守ってるんだとCHOKEとしては言いたいからね。
KVYA NONO:そう思っていただけたら嬉しいです。
REON:僕のラップの独唱から始まります。イントロダクションでラップが飛び出すことで、聞いた人たちが面食らうというか。
KVYA NONO:最近のUSのHIP HOPのトレンドなのが、曲間へ急にラップやトークが入り、それで曲が終わるスキットというスタイル。それを頭に掲げたうえで、次の『Cradles Puppet』へ繋げたかった。
REON:ラップの魅力を頭から刺してやろうと、イントロダクションの曲へラップを噛ましてやりました。
KVYA NONO:CHOKEにとってラップメタルというスタイルは最も大事なこと。それを、改めて頭から知らしめようと、この曲を持ってきました。
KVYA NONO:『Cradles Puppet』は、アルバム制作初期頃に生まれた楽曲。
REON:最初の時点ではもっとシンプルな楽曲で、展開もそんな多くなければ、ラップパートも入っていなかったし、サビのメロディもなく、ただただイントロに描いた雰囲気がズーッと続く、けっこう男気あふれたイカれた楽曲だったんですけど。
KVYA NONO:ずっと聞いてたら、飽きてきちゃったんですよね。『Cradles Puppet』って、もともと2分強として完結していた楽曲。そこへ、いろいろと手を加えだした。それこそ、生楽器の音が何も入ってないサンプリングのみで構成したセクションを加えたり、そこにラップを乗せてヒップホップ感を強調したり。
REON:USのラッパーでグラミー賞を獲得したケンドリック・ラマーの曲のように、最初と中盤と最後ではまったく異なる曲になっていくような曲も今後作りたいよね。バンド楽曲だったのに、いきなりラップナンバーに変化したりね。そういうUSのラップに影響を受けていろんなアイデアを詰め込んだ形で完成したのが『Cradles Puppet』なんですよ。
KVYA NONO:ハードコアへのリスペクトをこのアルバムに出したかったことから、この楽曲にその表現をギュッと詰め込んだ形でした。ただしハードコアと言っても、自分らが思うハードコアらしい格好良さを追求した形が、この『Fuck It』。パッと聞くと90年代ハードコアの懐かしい感じも覚えるかもしれないけど、自分の中ではFIRST BLOODとかJESUS PIECEとか、ハードコアなんだけれど繊細さも兼ね揃えて進化した、近年のハードコアを投影して作りあげました。
REON:面白かったのが、『Fuck It』のMVを作り、それをYouTubeにアップしたところ、外人に「こんなのHIP HOPじゃねぇ」「この歌、Fuckしか言ってねぇじゃんか」「中学生でも書ける歌詞だ」とめちゃめちゃディスられたこと。それを読んだ瞬間、逆にしてやったりと思えたというか。実際に、その外人が書き込んだ通り中学生でも書ける歌詞だし、「Fuck!!」と言いまくってるけど、それは、あえて狙ったこと。なので、「思惑通りに伝わってるな」というのが俺らの中の感想でしたからね。
TOSSY:歌詞カードを読まなくても伝わるくらいに、すごくポップな楽曲でもあるからね。
REON :それくらい、意味合いもシンプルに削ぎ通して作った楽曲のように、それを真に受けて批判してくる人たちこそ、俺らからしたら「頭悪いな」「まんまとひっかかった」と思いますからね。
KVYA NONO:そういう遊び心、うちら嫌いじゃないんでね。
KVYA NONO:今回、すごい人にRemixしてもらいました。DJ YUTOさんは、 DMC CHAMPIONSHIPS っていうスクラッチを多用して競うDJ大会で世界一になった若手DJ。駄目元で連絡を入れたら引き受けてくれたことから、「とにかくスクラッチを多用して欲しい」とお願いをして作ってもらったら、「これ、なんじゃ??」と、みんなの頭の中に何個も「?」が出てくる楽曲として戻ってきた。それがまたいいなと思って。
KVYA NONO:これぞCHOKEらしいミクスチャー、これぞCHOKEだからこそ表現し得るラップメタルという楽曲になりました。ブレイクダウンも挟みつつ、フリーテンポな感覚で楽曲が進めば、後半ではバチバチになっていく。”The王道ミクスチャー”みたいな音楽性は、次に作品を出す頃には時代遅れになってる可能性があったので、今このタイミングで形にして残しておこうと思ってAメロ、サビは制作しました。
REON:ミクスチャーやニューメタルなど、メタルコアの古き良さな感じを味わってくれって感じです。それらを知らない人らは、古さを感じることはないかも知れないけど。楽曲の中、急に空気が変わるところもCHOKEらしいなと思います。
KVYA NONO:8弦ギターを駆使しているCHOKEの楽曲の中、『Bloody Hell』は比較的チューニングが高めの楽曲。さっき言ったことと矛盾してるように聞こえるかもしれないけれど、ミクスチャーってかっこいいから絶対に廃れないと思う。形を変えて生き続けると思う。最近そういうバンドも海外ではいくつか出て来ていて、『Bloody Hell』のアプローチもそうだけれど、繊細な曲構成を施して、一段階進化したミクスチャーが今後僕らの楽曲の軸になると考えている。これからのCHOKEを担う鍵になる1曲だと思う。
B5:とあるシーンで有名なバンドが生まれたら、みんなそのスタイルに追随するじゃないですか。それが、結果的に新しいスタンダードになる。『Bloody Hell』も『The Personal killing』も、CHOKEの中でのスタンダードを形にしてきた曲たち。
TOSSY:自分らなりにジェントメタルに対する憧れを煮詰めていったら、すっげぇ難しい曲になったみたいな。
REON:自分は人込みも電車も大嫌い。だけど、電車を使わないことには移動も出来ない。自分の場合、よく池袋周辺にいるんですけど、とくに池袋の駅のホームは人がいっぱいいるし、電車内も人がギュウギュウで、好きでもない奴らと密着しなきゃ乗れない。そういうときの頭の中では、釘バットを持って暴れたい衝動が駆けめぐるほどイライラが募り、その感情をぶつけたくなる。その時の感情を歌詞にしたのが『The Personal killing』。『Fuck It』がヤンキー中学生のむかついた感情をぶつけたような歌詞なら、『The Personal killing』はもうちょっと大人だからこそ抱く、フツフツとした煮え切らない怒り。まさに言葉にならない、発散しきれない怒りや不満を声と音にぶち込んだ一番カオスな曲。自分で歌ってても、何処か煮え切らなさに不満を感じてしまうくらいだからね。
TOSSY:これはアルバム『CHOKE2』の中、一番最初に作った曲。
KVYA NONO:だいぶ頭おかしく聞こえるかも知れないけど、自分らの中ではとてもシンプルな曲。これが、僕らの中でのストレートな楽曲スタイルですからね。
B5:スピードも速いし、曲もわかりやすい。でも、一般的にはそうは映らないみたいな。俺らの場合、けっして好んで複雑にしているわけではなく、世の中で聞いたことのあるようなアプローチをやるのが嫌いなだけなんですよ。『VORTEX』もだいぶひねりを効かせているけど、ライブでガツンとせまっていける曲にしたくて作ったように、それが一番わかりやすく出来た楽曲ですからね。
REON:うちらは、どうしてもあまのじゃくなスイッチが入ってしまうんで。TOSSYも言ってたように、アルバム制作の中、一つの完成形が生まれたことから、「これ以上、このスタイルの曲はアルバムで追求する必要はない」との判断により、どんどん別のアプローチで楽曲作りを始めていく。それくらい自分たちの中でも、『VORTEX』はCHOKEとして一つの完成形を成した楽曲です。
B5:料理を作るときも、似たような味の料理を7個も8個も作ったら飽きるじゃないですか。一つ究極のハンバーグが生まれたなら、また別の究極の料理を作りたくなる。そんな感覚なんですよ。
KVYA NONO:エモいですね。サビに女性コーラスなどを入れてるんですけど、この曲には、いろんなサンプル音源から音をチョイスしては使いました。CHOKEはサンプル音源結構多用してるんですがこれはヒップホップの文化に影響を受けてるところが多いです。逆にmidiの使用率は他のバンドと比べると低いと思います。
REON:CHOKEの場合、複雑な楽曲が多いけど。複雑な曲に抵抗のある人なら、最初に『Smoke In Me』を聞いたらいいなという感じはする。これは、そんなに抵抗なく聞けるはず。同時に、俺ら的にはすごくチャレンジ精神たっぷり曲でもある。なにせサビの歌詞に、「お前と会えるならばもう死んでも悪くないかも だからこそ待ってろ すぐに落ち会おう」と、こんなの聞いたことないという内容を書いてますからね。
REON:言葉で刺したい欲求はあったこと。その欲を突き詰めだしたら、イクところまでイッてしまったという。
KVYA NONO:全体的にわかりやすいといいながら、途中、ひたすら金属音を流すセクションも登場するように、いきなり展開の変わっていく曲でもあるからね。あのノイズセクションが無かったら結構サラっと聴けちゃわない?だから、強烈なひねりが欲しくてやったこと。元々はこのノイズミュージックというのは次回作「CHOKE3」のテーマとして決めてたんです。だからフライングして使っちゃいました。機材揃えるところから始めたんで少し大変でしたね。
B5:イントロやサビは確かに入ってきやすいけど、楽曲の展開部分は一番頭がおかしいかも知れない。ノイズ音楽という聞く人を限定する要素と、つかみを持った内容という聞く人を限定しない要素を上手くミックスしたときには、してやったりと思えたからね。
KVYA NONO:もともとラップを乗せるトラックとして作ったんですけど、アルバムの曲目に『Introduction of “CHOKE2″』や『通天閣』などのラップ曲が多く入ってきて、あえて、それをヒップホップ系のインスト曲として仕上げた逸品。本当はヒップホップの枠から外れないようにしたかったんだけど、ケミカルブラザーズを聴きすぎた。最初想像した形よりテクノハウス寄りになってしまった。制作当時やたらラジオから流れていて。メロダインを使って女性ヴォーカルやレコードのノイズなどいろんなサンプル音源の要素をピッチ調整して入れてるように、細かいところで遊んでいるところも聞き込んで欲しいですね。
KVYA NONO:これは、ヤバいです。
REON:Introduction of “CHOKE2″』から『illogical(instrumental)』まで作りあげてきた流れを一気に塗り替えるように。それこそ、「別のCD音源が流れてきた??」と勘違いしてしまうくらいの強烈な楽曲。だけど、その展開もまたCHOKEらしくていいなと思ってる。
B5:「ジャッキー・チェンの映画のエンディングで流れるNG集みたいな感じで、ちょっと力を抜いて楽しんでもらえるのが、この曲。
REON:俺ら、複雑な音楽性から真面目一徹の堅物なバンドのように思われがちだけど、そんなことはぜんぜん無くて。むしろ、ここまで緩い遊び心を持ってるんだというのが、ラップバトルしていくこの曲を聞いてもらえたらわかるんじゃないかな。
TOSSY:ここではメンバー全員とCHOKEを敬愛してくれる仲間たちとを呼んで、フリースタイルのラップの掛け合いを実施。まさに、メンバー全員でラップの掛け合いを楽しんでいくところを味わってもらいたいし、CHOKEの楽曲の持つ親しみやすさも反映されたなとも思ってる。
REON:むしろ、親しみやすさしかない。
KVYA NONO REONが叫んだ「音楽で社会貢献、ふざけんじゃねぇ、バカヤロ!!」というセリフがすごく格好よくてインパクトがある。これを聞くとけっして難しくはない、ライブならではの楽しさや臨場感を感じてもらえるはず。
B5 ひと通り音源を聞いてもらい、最期にこのライブトラックを聞いてもらったら、きっとCHOKEのライブに行ってみたくなるはず。
B5:このイベント、マジに激熱です。
REON:タイトルに記した「BEEF」のように、マジに気合い入れてぶつからないと、足をすくわれてしまうバンドばかりが対バンなんで。ちなみに「BEEF」は牛ではなく、「戦い」や「抗争」というスラング。出演バンドたちへのリスペクトを込めての言葉であり、一緒に勝ち上がるためにも、共に戦っていきましょうという宣言みたいなものなので。
KVYA NONO:俺らみたいなバンドを赤羽ReNYに立たせて平気なんですかね?!
REON:立たせて良かったのか、ヤバすぎて後悔するのかは、その目で確かめてくれれば良いこと。CHOKEが赤羽ReNYの会場を熱くしていくのは間違いないんで。
TOSSY:ヴィジュアル系イベントの中へ、同じヴィジュアル系でも化け物が出てきたみたいな感じで、インパクトを与えてやるだけですから。
B5:まぁ、何時も通りのCHOKEのライブをやるだけなんだけどね。
CHOKE Web
http://choke.tokyo/
CHOKE twitter
https://twitter.com/CHOKE_tokyo_jp
Live Information
◆日付:2019年06月05日(水)
・会場:赤羽ReNY alpha
明鏡止水 PRESENTS 『赤羽‐HeadbankinG‐vol.1 』
CAST
●NAZARE ●てんさい。
●マチルダ ●AIOLIN
●SARIGIA ●CHOKE
●ARYU&Kazuyaセッション
■開場16:30 / 開演 17:00
■スタンディング 前売 ¥3,500 / 当日¥4,000(税込・1Drink代別)
■プレオーダー
【受付期間】03月30日(土)12:00~04月07日(日)18:00
【入金期間】04月09日(火)13:00~04月11日(木)21:00
■一般発売
2019年04月20日(土)10:00~
■URLプレオーダー・一般共通(パソコン/スマートフォン/携帯共通)
https://eplus.jp/sf/detail/2917010001-P0030001
INFO:運営準備室:新宿ReNY TEL: 03-5990-5561
4月4日(木)名古屋MUSIC FARM
4月05日(金)・心斎橋FanJ ・THE LIVE HOUSE soma ・LIVE HOUSE JUZA
4月12日(金)高田馬場AREA
4月26日(金)新宿club science
5月5日(日)巣鴨獅子王
5月12日(日)KANSAI ROCK SUMMIT’19
5月13日(月)名古屋ell.size
5月26日(日)東高円寺二万電圧
6月5日(水)赤羽ReNY
6月21日(金)HOLIDAY NEXT NAGOYA
6月22日(土)池袋Black Hole
Release Information
★2019年4月5日(金)リリース
「CHOKE2」
…………………………………………
【デラックスエディション】¥6,000(tax in)
CD(11曲入)+セルフライナーノーツ+オリジナルTシャツ+高音質音楽ファイルダウンロードURL
※ご購入はこちらから → https://choke.buyshop.jp/
…………………………………………
【通常版】CD(11曲入) / ¥2,500(tax in) / CHKYK002
収録曲:
01.Introduction of “CHOKE2”
02.Cradles Puppet
03.Fuck It
04.Stay high-DJ YUTO FLIP-(remix)
05.Bloody Hell
06.The Personal Killing
07.VORTEX
08.Smoke In Me
09.illogical(instrumental)
10.通天閣feat.KVYA NONO,B5,MC龍,AZU#,834,シノ,u($”Casper.),REON,TOSSY(bonus track)
11.BOOMIN'(LIVE)”2019.1.27.東高円寺二万電圧”
…………………………………………
販売店舗:
オフィシャル通販ショップ
ライブ会場
専門店(後日発表)