様々な事が起きた2010年も終わり、新しい年が始まりました。この記事を読者の皆さんがご覧になっている頃には、お正月飾りもすっかり取り払われ、会社や学校も平常通りスタートしていることでしょう。読者の皆さんは、年末年始をどのように過ごされたのでしょうか。
本誌BEEASTではこの年末、国内最大規模の「冬フェス」の取材を敢行しました!そうです、あのCOUNTDOWN JAPAN 10/11です。
2010年12月28日から31日の4日間にかけて千葉・幕張メッセにて開催された、今年で8回目の開催となる国内最大規模の年末年越しロックフェスティバル。ベテラン勢から次世代を担う若手まで総勢162組が出演するという、夏フェスを凌ぐほどの豪華な「冬フェス」です。
そんなCOUNTDOWN JAPAN 10/11、プライベートも含めて初参戦のスズキが会場の熱気を十二分にリポートしたいと思います!初日・28日(火)の昼、JR京葉線海浜幕張に降り立つと、ジーンズ姿の男女が多数。皆今年の仕事を全てやり終えて来たのか、それとも師走の忙しい中にあってもこれだけは外せないと休みを取ってきたのか…。通路を進むこと数分、幕張メッセが見えてきました!


いよいよ入場です!サッカースタジアムの入場ゲートのような物々しい入口。ここで入場者はリストバンドとプログラムをもらいます。スズキも早速記者パスを引き換えてゲートイン。
入口から向かって一番左にクロークとグッズ売り場があり、左からGALAXY STAGE、MOON STAGE、COSMO STAGE、EARTH STAGEの4つのステージが並びます。また、場内中央には大規模な飲食スペースが設けられ、美味しそうなにおいが充満しています。このほか、暗く静かな休憩スペースや、DJブースなどが設けられ、一種のテーマパークと化しています。とにかく広い!
お客さんのほとんどは、入場するとまず廊下を左に進み、クロークに向かっていました。場内は暖房が効いていますし、何よりライブで盛り上がったら熱いですからね。COUNTDOWN TシャツやバンドTシャツに身を包み、いざ出発!
廊下内では出演各バンドのスタンプを押して集めるスタンプラリーや、過去出演者によるサインが終結したフラッグの展示などがあります。お、こちらは本日の出演バンドへの応援メッセージを書く人たちでにぎわっていますね。


さぁ中に入ってみましょう。まずはクローク。いやぁものすごい数です。来場者の多さを物語っていますね。そして脇に併設されたオフィシャルグッズショップとアーティストグッズ売場。カラフルなTシャツの数々がズラッと勢揃い!黒や緑の人気タイプはあっという間に売り切れてしまいました。
それではステージの紹介です!まずはGALAXY STAGE。28日はNothing’s Carved In Stone、筋肉少女帯、FACT、lecca、the band apart、BUCK-TICK、ホフディラン、ZAZEN BOYS、GALAXY STAGEの8組が熱いステージを繰り広げました。
その中でも筋肉少女帯のステージに注目!「どのステージも自分たちにとってはアウェイ」と語る大槻ケンヂ(Vocal)でしたが、ここはもう完全にホームでは?と思える冒頭からのド迫力。「イワンのばか」のギターソロでは心臓がえぐられそうになります!前列に押し寄せた30~40代女性ファンの一体となった動きや掛け声も印象的です。MCでは「痛風が怖くてカウントダウンできるか!!」とビールの一気飲みも披露。








続いて、お隣のMOON STAGEを見てみましょう。こちらでも午後1時半よりPrague、miwa、Dezille Brothers、黒猫チェルシー、YO-KING、eastern youth、avengers in sci-fi、DOESと、気鋭のアーティストなど8組が絶え間なく演奏を繰り広げました。
その中に混じるベテラン勢の一人、YO-KINGのステージは、ソロ3年半ぶりの活動ということもあり注目が集まります。奥田民生に「目の上のたんこぶ」とまで評された和製ロックのフロンティア、YO-KING。ソウル・フラワー・ユニオンの奥野真哉(Keyboard)らレコーディングメンバーを率いて、ニューアルバム『楽しい人は世界を救う』に収録されたスローバラードを披露。やさしい時間が流れます。
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さて、昼からずっと取材を続けていたので、さすがにおなかがすいてきました…COUNTDOWN JAPAN 10/11では、飲食ブースの充実も大きな魅力の一つです!とにかく種類が多い上、一つ一つのお店が本格的なのです。
MOON STAGEとCOSMO STAGEの横に設けられたフードエリアには26店舗、GALAXY STAGEの脇に設けられたカフェエリアには5店舗のお店があり、アルコール類はもちろん、食事も北海道の牛ステーキ丼から大阪の人気B級グルメのかすうどん、沖縄タコライス、さらにはインドカレー、ケバブまで種類が豊富。どこに行こうか迷ってしまいます!


腹ごなしが済んだら、ライブに戻りましょう。続いてはCOSMO STAGEです。こちらはフラワーカンパニーズ、a flood of circle、世武裕子、遠藤ミチロウ、Dirty Old Men、BLACK BORDERS、GLORY HILL、Galileo Galileiの8組が登場。こちらも豪華なメンバーですね。
BLACK BORDERSは、野田タロウ(Vocal&Guitar)と川西幸一(Drums)のツートップ。川西幸一はEARTH STAGEのトップバッターを務めたPUFFYのサポートに続く本日2回目の登場。BLACK BORDERSのステージはベースの不在を感じさせない重厚感と安心感が魅力です。今宵もオーディエンスと一体となって「ロックンロール!ロックンロール!」を全身で叫びます。それにしても女性ファンの多いこと!




ここで、メインステージから少し離れた所に設置されたASTRO AREAに足を運んでみましょう。こちらは小さなコロシアムのようになっており、メインとなるのはDJ BOOTH。ここで、小堀裕之(2丁拳銃)、グレートマエカワ(フラワーカンパニーズ)、RAM RIDERらDJ達が思い思いの選曲で観客を踊らせます。
ASTRO AREAにも飲食ブースが6店舗出店されました。そして、ここ幕張に今年も現れたのは、好評の「カウントダウン神社」。ステージ観戦の合間に多くの人が訪れ、一足早い「初詣」をしていました。


そして、当会場で最大の収容人数・3万人を誇るEARTH STAGE!ここには今をときめくビッグネームが勢揃いします。初日となる28日もPUFFY、MINMI、奥田民生、Perfume、Superfly、くるり、10-FEETの7組が豪華競演!中でもPerfumeは超満員でお客さんが溢れるほどに。
黒Tシャツ姿の奥田民生は、おなじみ小原礼(Bass)らバックバンドを率いての登場。「人間2」「恋のかけら」とソロ初期の懐かしいナンバーに続き、「こんばんは、Perfumeです」とトボけたMCでいつものゆるい空気に。しかしその後は「ひとりカンタビレのテーマ」を皮切りに、「サウンドオブミュージック」「イナビカリ」などクールでスピード感のあるステージング!




「色んな形で音楽をやり続けていくので、来年もやるので、よろしく!」そう語る奥田民生。「皆さんも体に気をつけて…早く名曲を作ってください。名曲は1人1曲はできるものなので…よいお年を!」深いのか冗談なのかよく分からないセリフも飛び出し、客席が湧きます。そういや、「よいお年を」と言われて気付かされました。2010年はもう終わるのだ、と。


4日間で12万9511名を動員し、総勢162アーティストが代わる代わる人々を魅了した、COUNTDOWN JAPAN 10/11。翌29日はゴダイゴやスキマスイッチ、東京スカパラダイスオーケストラ、スガシカオらが出演。30日は佐野元春、トータス松本、曽我部恵一BAND、ザ・クロマニヨンズらが出演しました。
そして最終日である31日はPOLYSICSや毛皮のマリーズ、エレファントカシマシらが出演したほか、公演名にもなっている2011年へのカウントダウンを行い、明け方まで熱演が続きました。訪れたおよそ13万人の人たちにとって、最高の1年の締めくくりになったことでしょう。そして、2011年に向けての大きな活力となったことでしょう。2011年もロックンロールするぞ!!

http://countdownjapan.jp/
◆information
COUNTDOWN JAPAN10/11 熱演の模様をWOWOWで合計12時間独占放送決定!
2011年02月11日(金)24:00~
2011年02月18日(金)17:10~/24:00~
2011年02月25日(金)17:10~/24:10~
番組詳細・視聴はWOWOW特設サイトへ
http://www.wowow.co.jp/music/cdj1011/